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Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

7.1 Shunsaku Fileの概要

ここでは、Shunsaku Fileの概要について説明します。

Shunsaku Fileは、複数の業務をShunsakuで構築・運用する場合に、各業務の独立性を高める機能です。
Shunsaku Fileにより、それぞれのdirectorが持つディレクタデータをグルーピングし、Fileとして管理することができます。アプリケーションにFile名を指定することでFileごとの操作が可能なため、アクセスするdirectorの範囲を限定することができ、業務構築に必要なアプリケーション論理や、用意するハードウェアリソースを個別に決定することができます。
また、複数の業務で使用しているそれぞれのFileを、まとめて1つのDomainとして管理させることもできます。アプリケーションにDomain名を指定することで、異なる業務で使用しているデータを横断的に検索するような業務を構築することができます。
Domainを利用した場合でも、データの更新処理は個別の業務によりFileに対して行います。Domainに対してはデータの検索業務のみ行うことができます。
これらのFileとDomainをまとめてShunsaku Fileと呼びます。


図7.1 Shunsaku Fileの概要


さらに、Shunsaku Fileはディスク検索機能と組み合わせると、効果を発揮します。
たとえば、頻繁にデータ検索・更新が発生するFile Aでは、検索性能が求められます。その場合、searcherはサーチデータのオーバーフロー制御機能を設定します。


日々発生する大量の操作ログを蓄積するFile Bでは、大量データの長期保存が求められます。その場合、searcherはディスク検索機能を設定します。

各業務の用途に合わせてsearcher種別を変更することで、より効率的に業務を遂行することができます。

Shunsaku Fileを使用するかどうかは、業務バリエーションの多少やシステム規模の大小により必要に応じて選択します。
Shunsaku Fileを使用しない場合には、アプリケーションにShunsaku Fileを指定する必要はなく、すべてのディレクタデータをアクセス範囲とすることができます。
Shunsaku Fileにアクセスするためには、アプリケーションにShunsaku Fileを指定します。
詳細については、“アプリケーション開発ガイド”を参照してください。