定期的にバックアップする間隔のことを“バックアップ周期”と呼びます。
毎朝バックアップを行う場合、バックアップ周期は1日となります。
バックアップ周期は、Shunsakuの設計時に以下を考慮して決定します。
リカバリ時間
リカバリにはオペレーションログファイルの情報を利用します。
そのため、バックアップを行わず、オペレーションログファイルに大量の操作ログが蓄積された状態でリカバリを実施すると、操作ログの量によってはリカバリに多くの時間がかかり、運用の再開までに時間がかかります。
そのため、リカバリ時間を考慮してバックアップ周期を設計してください。
オペレーションログファイルを配置したディスク容量
バックアップ周期からオペレーションログファイルを配置するディスクの容量を決定します。
オペレーションログファイルには、ディレクタデータファイルのバックアップ終了後、次回のバックアップまでの更新ログデータが蓄積されます。
したがって、オペレーションログファイルには、更新ログデータが十分格納できるだけの領域を用意してください。
たとえば、毎日、バックアップを行う場合、オペレーションログファイルの容量としては、1日分の更新ログデータが蓄積できるサイズ以上が必要となります。
注意
オペレーションログファイルを配置する場合、定期的にshundbackupコマンドによるディレクタデータファイルのバックアップ操作を実施してください。
本バックアップ運用を行うことで、オペレーションログファイルが自動削除され、オペレーションログファイルを配置したディレクトリの容量不足を未然防止できます。
オペレーションログファイルを配置したディレクトリの容量が不足した場合、データを更新することはできません。
この場合、ディレクタデータファイルのバックアップを行い、オペレーションログファイルを破棄します。
その後、ディレクタデータファイルのバックアップ周期を短くします。
参照
オペレーションログファイルの容量については、“D.3.2 オペレーションログファイルのサイズ”を参照してください。