名前
形式1(運用状態の表示)
shuncstate | -s conductor識別子 |
形式2(プロセス情報/動作環境情報/コネクション情報の表示)
shuncstate | -s conductor識別子 |
形式3(統計情報のリセット)
shuncstate | -s conductor識別子 |
形式4(コネクション情報のロギング)
shuncstate | -s conductor識別子 |
機能説明
conductorの状態およびコネクションの状態を表示します。
本コマンドは、以下のような場合に使用できます。
conductorの稼働状況を確認する
アプリケーションからの要求の統計情報を確認する
アプリケーション実行時にdirectorまたはsorterとの通信で問題が発生したとき、どのdirectorまたはsorterに問題が起こったかを確認する
conductorに設定されている動作環境を確認する
アプリケーションとShunsakuとの接続状態を確認する
アプリケーションへの応答時間が一定時間を超えるコネクションの情報を収集する
どのアプリケーションからの要求に時間がかかっているかを分析する
形式1のオプション
conductor識別子を指定します。
conductorの運用状態を表示します。
CSV形式で出力します。
conductorの運用状態を表示する場合に、時間間隔(秒)で指定された間隔をあけて、繰返し回数で指定された回数分の運用情報を表示します。
時間間隔が省略された場合、起動時からの累積の運用情報を表示します。繰返し回数が省略された場合は、1が指定されたものとみなします。
形式2のオプション
conductor識別子を指定します。
conductorと接続しているsorterおよびdirectorの情報を表示します。
conductorに設定されている動作環境を表示します。
コネクションに関連する情報を表示します。
CSV形式で出力します。
形式3のオプション
conductor識別子を指定します。
conductorの運用状態の統計情報(wオプション指定時に出力される情報)をリセットします。
形式4のオプション
conductor識別子を指定します。
コネクション情報の出力の開始と終了を指示します。
本オプションにstartを指定すると情報の出力を開始します。
情報は、oオプションで指定したファイルに出力されます。
情報の出力を終了するには、本オプションにendを指定して実行します。
本オプションにstartを指定した場合、endを指定するまでコネクションおよびアプリケーションに関連する情報をoオプションで指定したファイルに出力し続けます。
指定したShunsaku Fileをアクセス対象とするコネクションの情報のみを出力することを指示します。
本オプションを複数指定することで、異なるShunsaku Fileをアクセス対象とするコネクションの情報を同時に出力することができます。
アプリケーションへの応答時間が指定した時間(秒)を超えたコネクションの情報を出力します。本オプションを省略した場合には、時間に関係なくすべての情報が出力されます。
CSV形式で出力します。
結果を出力するファイル名を絶対パスで指定します。
出力ファイル名に指定できる長さは、255バイトまでです。
本オプションを省略した場合には、conductor用動作環境ファイルのLogFileFolderパラメタで定義されているディレクトリ配下の“monitor.connection.log”が指定されたものとみなします。
使用例
conductorの運用状態を表示します。
shuncstate -s shunc -w |
表示例
shuncstate -s shunc -w Shunsaku shuncstate 2007/01/01 19:01:00 Time State Connections Searches Sorts Updates Errors 19:01:00 ACTIVE 310 100 20 150 0 |
conductorの運用状態を60秒間隔で3回収集し、CSV形式で出力します。
Solaris/Linuxの場合
shuncstate -s shunc -w -C 60 3 > /home/shunsaku/monitor/constate.csv |
Windowsの場合
shuncstate -s shunc -w -C 60 3 > C:\shunwork\monitor\constate.csv |
constate.csvの内容
"Time","State","Connections","Searches","Sorts","Updates","Errors" "2007/01/01 19:02:00","ACTIVE",310,10,20,7,0 "2007/01/01 19:03:00","ACTIVE",350,0,5,1,0 "2007/01/01 19:04:00","ACTIVE",203,0,7,0,0 |
conductorに設定されている動作環境を表示します。
shuncstate -s shunc -i |
表示例
Solaris/Linuxの場合
shuncstate -s shunc -i Shunsaku shuncstate 2007/01/01 19:01:00 Parameter Value LogFileFolder /var/opt/FJSVshnsk/log/conductor/ LogFileSize 100MB LogFileBackup 1 LogFileSwitch 0 PfmFileFolder /var/opt/FJSVshnsk/log/conductor/ PfmFileSize 100MB PfmFileBackup 1 PfmFileSwitch 0 CoreFileFolder /var/opt/FJSVshnsk/core/conductor/ AnsMax 100 MaxConnection 1000 File file1 shund1 shund2 File file2 shund3 shund4 Domain dom1 file1 file2 InsertPoint shund1 file1 InsertPoint shund3 file2 DefaultFile file1 SystemName shunsaku |
Windowsの場合
shuncstate -s shunc -i Shunsaku shuncstate 2007/01/01 19:01:00 Parameter Value LogFileFolder "C:\Program Files\Interstage Shunsaku\Shunsaku\log\conductor\" LogFileSize 100MB LogFileBackup 1 LogFileSwitch 0 PfmFileFolder "C:\Program Files\Interstage Shunsaku\Shunsaku\log\conductor\" PfmFileSize 100MB PfmFileBackup 1 PfmFileSwitch 0 CoreFileFolder "C:\Program Files\Interstage Shunsaku\Shunsaku\core\conductor\" AnsMax 100 MaxConnection 1000 File file1 shund1 shund2 File file2 shund3 shund4 Domain dom1 file1 file2 InsertPoint shund1 file1 InsertPoint shund3 file2 DefaultFile file1 SystemName shunsaku |
conductorと接続しているsorterおよびdirectorの情報を表示します。
shuncstate -s shunc -p |
表示例
shuncstate -s shunc -p Shunsaku shuncstate 2007/01/01 19:01:00 Type ID Hostname State LatestTime(sec) Sorter shuno1 DirSvr1 ACTIVE 2.000 Director shund1 DirSvr1 ACTIVE 10.000 Director shund2 DirSvr1 ACTIVE 12.000 Director shund3 DirSvr1 ACTIVE 15.000 |
アプリケーションへの応答時間が3秒を超えたコネクションの情報をテキストファイルヘ出力します。
Solaris/Linuxの場合
shuncstate -s shunc -t start -q 3 -o /home/shunsaku/monitor/connection.txt shuncstate -s shunc -t end |
Windowsの場合
shuncstate -s shunc -t start -q 3 -o C:\shunwork\monitor\conection.txt shuncstate -s shunc -t end |
備考.“-t start”指定でコネクション情報の収集を開始し、“-t end”指定で収集を終了します。
connection.txtの内容
Client Application RequestType ShunsakuFile QueryStarted QueryElapse(sec) Results Stage StageElapse(sec) DirectorStarted DirectorEnded BusiestDirector SorterStarted SorterEnded Sorter Expression 192.168.0.1 application2 SORT file1 19:19:46.053 3.160 201 IDLE 0.000 19:19:46.091 19:19:47.133 shund1 19:19:47.134 19:19:49.211 shuno1 SEARCH: /document/base/prefecture == 'Nagoya' SORT: val(/document/base/price/text()), /document/base/in/text() RETURN: /document/base/name, /document/base/price, /document/base/in 192.168.0.2 application1 SORT file1 19:19:46.250 3.162 283 IDLE 0.000 19:19:46.252 19:19:47.333 shund1 19:19:47.334 19:19:49.411 shuno1 SEARCH: /document/base/prefecture == 'Tokyo' SORT: val(/document/base/price/text()), /document/base/in/text() RETURN: /document/base/name, /document/base/price, /document/base/in |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意
形式2(状態の表示)によるオプションの指定において、pオプション、iオプション、およびcオプションを省略した場合、wオプションが指定された場合と同等の動作が実施されます。
本コマンドは、スーパーユーザーのみ実行可能です。
出力ファイルに、ネットワークドライブまたはネットワークパスを指定することはできません。ローカルディスクのファイルを指定してください。
本コマンドは、“Administrators”グループに属するユーザのみ実行可能です。
表示項目の見出しと意味
通常の形式による出力の場合
出力時間(hh:mm:ss)
CSV形式による出力の場合
出力日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)
conductorの稼働状況
ACTIVE:起動状態
conductorに対して確立されているコネクションの数
検索要求(ヒット件数取得・検索式による検索・レコードIDによる検索・ダイレクト検索)の累積回数
ソート指定付き検索要求の累積回数
更新要求(追加・更新・削除・ダイレクト更新・ダイレクト削除)の累積回数
エラー応答の累積回数
プロセス種別
- Sorter
- Director
プロセスの識別子
ホスト名またはIPアドレス
通信状態
- ACTIVE: 正常
- INACTIVE:異常
この項目は、conductorが起動したときはACTIVEとなっています。アプリケーションの処理の過程でdirectorやsorterとの通信で異常が検出されるとINACTIVEになります。その後問題が解消され通信できるようになるとACTIVEに戻ります。
最近のdirector/sorterの応答時間(秒)
アプリケーションが動作しているホストのIPアドレス
アプリケーションの名前
(Javaアプリケーションの場合は完全修飾クラス名、.NETおよびCアプリケーションの場合はプログラム名が表示されます)
アプリケーションの要求種別
- CONNECT:コネクト要求
- SEARCH:検索要求
- SORT:ソート要求
- INSERT:挿入要求
- UPDATE:更新要求
- DELETE:削除要求
- COMMIT:コミット要求
- ROLLBACK:ロールバック要求
- SEARCHKEY:ダイレクト検索要求
- UPDATEKEY:ダイレクト更新要求
- DELETEKEY:ダイレクト削除要求
接続先のShunsaku File名
(Shunsaku Fileを使用している場合のみ表示されます)
クエリ発行時間(HH:MM:SS.mmm)
クエリ発行からの総経過時間(秒)
検索結果件数
(RequestTypeがSEARCH、SORTまたはSEARCHKEYの場合のみ表示されます)
要求の処理段階
(tオプションを指定した場合は、つねに“IDLE”または“ERROR”と出力されます)
- CONDUCTOR:conductor処理中
- DIRECTOR:director依頼中
- SORTER:sorter依頼中
- IDLE:要求待ち
- ERROR:エラー
現在の処理段階に移行してからの経過時間(秒)
(Stageが“ERROR”の場合、表示されません)
director処理開始時間(HH:MM:SS.mmm)
director処理終了時間(HH:MM:SS.mmm)
最も処理時間を要したdirectorの識別子
sorter処理開始時間(HH:MM:SS.mmm)
sorter処理終了時間(HH:MM:SS.mmm)
ソート指定付き検索要求で使用されたsorterの識別子
検索要求の式(ダイレクトアクセスキー、検索式、リターン式、ソート式)
- 要求種別“SEARCH”の場合:検索式、リターン式を表示
- 要求種別“SORT”の場合:検索式、リターン式、ソート式を表示
- 要求種別“SEARCHKEY”の場合:ダイレクトアクセスキー、リターン式を表示
- 要求種別“UPDATEKEY”または“DELETEKEY”の場合:ダイレクトアクセスキーを表示
- 上記以外の場合:表示なし
ダイレクトアクセスキーは、64KBまで表示されます。
当該ダイレクトアクセスキーの表示中に64KB(65535バイト)を超えた場合は、1つ前のダイレクトアクセスキーまで表示します。
リターン式にNULLが指定された場合(レコード識別子の取得)は、“RECORD ID”と表示します。
表示形式は、以下のとおりです。
- ダイレクトアクセスキー SEARCHKEY:ダイレクトアクセスキー名="ダイレクトアクセスキー値"
- 検索式 SEARCH:検索
- ソート式 SORT:ソート式
- リターン式 RETURN:リターン式
conductor用動作環境ファイルの実行パラメタ名
実行パラメタに指定している値