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Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)

4.2.7 CORBA-ORB-STRING-TO-OBJECT

名前

  CORBA-ORB-STRING-TO-OBJECT

形式

   ENVIRONMENT DIVISION.
   CONFIGURATION SECTION.
   SPECIAL-NAMES.
     SYMBOLIC CONSTANT
     COPY SYMBOL-CONST IN CORBA.
     .
   DATA DIVISION.
   WORKING-STORAGE SECTION.
    COPY CONST IN CORBA.
    01 COPY ORB IN CORBA REPLACING CORBA-ORB BY ORB.
    01 STR USAGE POINTER.
    01 COPY ENVIRONMENT IN CORBA REPLACING CORBA-ENVIRONMENT BY ENV.
    01 COPY OBJECT IN CORBA REPLACING CORBA-OBJECT BY OBJ.

   PROCEDURE DIVISION.
     CALL "CORBA-ORB-STRING-TO-OBJECT" USING
          ORB
          STR
          ENV
          OBJ.

機能説明

  STRで指定した文字列を元にオブジェクトリファレンスを取得します。“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“corbaloc URLスキーマ”に記述されているすべての形式の文字列を指定できます。ただし、文字列に日本語を含むことはできません。
  ORBには、CORBA-ORB-INIT関数で返されるORBのオブジェクトリファレンスを指定します。
  本関数はオブジェクトリファレンスを格納する領域を獲得するため、この領域が不要になった時点で、CORBA-OBJECT-RELEASE関数を使用して領域を解放する必要があります。

復帰値

  正常終了した場合は、オブジェクトリファレンスが設定されます。
  異常終了した場合は、ENV構造体のMAJORにはCORBA-SYSTEM-EXCEPTIONが設定され、IDとMINORに詳細情報が設定されます。IDの意味と値は次のとおりです。

  IDL:CORBA/BAD_PARAM:1.0

  指定されたURLスキーマの形式に誤りがあります

  MINORの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。
  ORBにNULLが指定された場合、ENV構造体のMAJORにはCORBA-USER-EXCEPTIONが設定されます。

備考

  strにはCORBA-ORB-OBJECT-TO-STRINGによって取得できる“IOR:”で始まる形式の文字列の他、“cobaloc”や“corbaname”で始まる形式の文字列も指定が可能です。詳細は“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“URLスキーマ”を参照してください。
  なお、URLスキーマを指定した場合、URL内に指定したホストと通信を行ってオブジェクトリファレンスを取得します。この際、ホストの名前解決が必要な場合があります。