名前
org.omg.CORBA.ORB.resolve_initial_references_remote
形式
public org.omg.CORBA.Object resolve_initial_references_remote( java.lang.String identifier, java.lang.String[] m) throws org.omg.CORBA.ORBPackage.InvalidName;
機能説明
identifierで指定されたオブジェクトのオブジェクトリファレンスを返します。オブジェクトリファレンスは、URL形式で m に定義されたホストのinitial_servicesを検索して獲得します。
mには複数のURLを指定することが可能です。この場合、指定された順に検索を行い、オブジェクトリファレンスが見つかった時点で検索は打ち切られます。
URLの指定形式を以下に示します。
<address>には ホスト名、DNS名、IPアドレスを指定することが可能です。省略はできません。
<port>には接続先ORBのポート番号を指定します。
なお、IPv6形式のアドレスを指定することはできません。
パラメタ
イニシャルサービスの名前を表すStringオブジェクト。以下のものが使用できます。
“InterfaceRepository”:インタフェースリポジトリ
“NameService”:ネーミングサービス
検索するホストの一覧。
復帰値
正常終了した場合は、オブジェクトリファレンスが返されます。
異常終了した場合は、以下の例外が発生します。
identifierに指定されたオブジェクトが見つかりません。
その他の要因。
システム例外発生時に設定された例外情報およびマイナーコードの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。
注意事項
本メソッドは、Singleton ORBから使用することはできません。詳細については、“3.1.1 org.omg.CORBA.ORB.init()”の注意事項を参照してください。
GS等、Interstage Application Server以外のORB製品に対して本関数を使用することはできません。
使用例
ORB.init()メソッドにより取得したORBクラスのインスタンスをcom.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB型にキャストしてから本メソッドを呼び出します。ただし、import宣言でcom.fujitsu.ObjectDirector.CORBAパッケージは指定しないでください。
以下にコーディング例を記述します。
java.lang.String[] m = new String[2]; m[0] = new String("iiop://remotehost01:8002"); m[1] = new String("iiop://remotehost02:8002"); org.omg.CORBA.Object Obj = ((com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB)orb) .resolve_initial_references_remote( "NameService", m );