ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)

2.15.1 CosTransactions::Current::begin

名前

  CosTransactions::Current::begin

形式

  #include  "orb_cplus.h"
  #include  "CosTransactions_cplus.h"
  void  CosTransactions::Current::begin(
                         CORBA::Environment&        env);

機能説明

  新しいトランザクションを作成します。Currentインタフェースのオブジェクトリファレンスは
CORBA::ORB::resolve_initial_referencesメソッド(CORBA::ORB::ObjectId_TransactionCurrent)で取得します。

  CosTransactions::Current::set_timeoutメソッドでタイムアウトを設定していない場合、運用環境ファイルのTRAN_TIME_OUTに指定されたタイムアウト時間が有効となります。

パラメタ

  env

  例外情報を獲得するためにCORBA::Environmentオブジェクトを指定します。

復帰値

  正常終了した場合は、envのexceptionメンバにNULLオブジェクトリファレンスが設定されます。
  異常終了した場合は、envのexceptionメンバにSystemExceptionまたはUserExceptionオブジェクトのオブジェクトリファレンスが設定されます。

  UserExceptionの場合は以下の例外クラスが通知されます。

CosTransactions::SubtransactionsUnavailable:
  ネストトランザクションを作成しようとしました。

  SystemExceptionの場合は以下の例外クラスが通知されます。

CORBA::StExcep::NO_IMPLEMENT:
  OTSシステムが起動されていません。
CORBA::StExcep::COMM_FAILURE:
  以下の原因が考えられます。
・通信異常が発生しました。
・CORBAサービスの環境ファイルのinitial_hosts(PCの場合はinithost)のOTSシステムが存在するホストの情報が設定されていません。
CORBA::StExcep::NO_RESOURCES:
  資源不足が発生しました。トランザクション最大数を超えた可能性があります。
CORBA::StExcep::NO_MEMORY:
  動的メモリの獲得に失敗しました。