2.4.1 CORBA::BOA::create()

名前

CORBA::BOA::create

形式

  #include <orb_cplus.h>
  CORBA::Object_ptr  CORBA::BOA::create(
          const CORBA::ReferenceData    &ref,
          CORBA::InterfaceDef_ptr       intf,
          CORBA::ImplementationDef_ptr  impl,
          CORBA::Environment&           env );

機能説明

  オブジェクトリファレンスを生成して返します。

  また、以下の条件の場合に生成するオブジェクトリファレンスにコード系情報が付加されます。
   1)  OD_impl_instコマンドでコード情報を設定した場合
   2)  OD_set_env コマンドでコード情報を設定した場合

  サーバアプリケーションでオブジェクトリファレンスを作成する場合、OD_or_admコマンドで-Lオプションを省略した場合と同様のコード系が設定されます。

ここで生成したオブジェクトリファレンスを破壊するには、CORBA::BOA::dispose()を使用します。また、オブジェクトリファレンスのメモリを解放するには、CORBA::release()を使用します。

パラメタ

ref: サーバアプリケーションがオブジェクト生成時に設定するオブジェクトの識別情報を指定します。識別情報は、CORBA::ReferenceDataクラスの_bufferメンバにCORBA::octet型のデータを設定します。この値は、オブジェクトが破壊されるまで変化しません。

intf: 生成するオブジェクトのインタフェース情報を管理するインタフェースリポジトリのオブジェクトリファレンスを指定します。

impl: implには、生成するオブジェクトの実装情報を管理するインプリメンテーションリポジトリのオブジェクトリファレンスを指定します。

env: 例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合は、オブジェクトリファレンスが返されます。
異常終了した場合は、envのexceptionメンバにSystemExceptionオブジェクトのオブジェクトリファレンスが設定されます。設定された例外情報およびマイナーコードの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。