名前
otsmklog - データベース連携サービスのシステムログファイルの再構築コマンド
形式
otsmklog [-l システムログファイルのパス]
機能説明
通常、本コマンドは使用する必要はありません。otssetupコマンドにて、システムログファイルの作成を行うことが可能です。本コマンドは、以下の状態になった時に使用してください。
バックアップ・リストアコマンドによって、他の環境へ移出した場合(バックアップ・リストアコマンドでは、システムログファイルを対象としないため)
ログファイルが破壊された場合
通常は、otssetupを使うようにしてください。
本コマンドは、OTSシステムが動作するマシンで実行してください。
オプションを省略した場合は、Interstage動作環境定義の“OTS path for system”またはセットアップ情報ファイルの“LOGFILE”に指定されたパス名でシステムログファイルを作成します。
以下に、otsmklogコマンドのオプションを説明します。
システムログファイルとして指定できるパス名の最大長は、255バイトで、一般ファイル名を指定します。この場合、“ドライブ名:\パス名”という形で指定します。一般ファイル名は、存在していない任意のファイル名です。
補助文字を含むパス名は使用できません。
システムログファイルとして使用するディスクパーティションを指定します。システムログファイルとして指定できるパス名の最大長は、255バイトです。
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
基本的にシステムログファイルの作成は、otssetupコマンドで行ってください。
システムログファイルに空白を含むパスを指定する場合、半角ダブルクォート(”)で囲まなければなりません。
すでにOTSシステムの環境が構築されている環境で-lオプションを指定して実行した場合、-lオプションで指定したシステムログファイルが有効になります。また、以前に作成したシステムログファイルを再度利用する場合は、isinitコマンドもしくは、otssetup -oコマンドを利用してOTSシステムを再構築してください。
システムログファイルとして指定する一般ファイルを事前に作成する必要はありません。otsmklogコマンドで作成します。
コマンド実行時には、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start,Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合には、手動でサービスを起動してからコマンドを投入するようにしてください。
本コマンドは、作成時に共用メモリを使用するため、本コマンドの実行前にマシンのチューニングが必要です。Interstage動作環境定義で指定したOTS Participateまたは、SETUP情報ファイルで指定したPARTICIPATEおよび、Interstage動作環境定義で指定したOTS Muximum Transactionまたは、SETUP情報ファイルで指定したTRANMAXに対して必要となる共有メモリの目安は以下です。
Z = 1200 + XY + 23.5 X X:トランザクション最大数 Y:参加可能なリソースの最大数 Z:メモリ量( K byte)
本コマンドは、作成時に共用メモリを使用するため、本コマンドの実行前にマシンのチューニングが必要です。Interstage動作環境定義で指定したOTS Participateまたは、SETUP情報ファイルで指定したPARTICIPATEおよび、Interstage動作環境定義で指定したOTS Muximum Transactionまたは、SETUP情報ファイルで指定したTRANMAXに対して必要となる共有メモリの目安は以下です。
Z = 3600 + XY X:トランザクション最大数 Y:参加可能なリソースの最大数 Z:メモリ量( K byte)
ディスクパーティションの必要な領域サイズは、以下の計算式で算出してください。
トランザクション最大数× P + 1 ( K byte) Pは次のように求めます。 1トランザクションに参加するリソース数が4以下の場合 P = 4 1トランザクションに参加するリソース数が5以上 P = 参加するリソース数
使用例
前回作成時に指定したシステムログファイル名を利用してシステムログファイル再作成
otsmklog |
新たにシステムログファイルを指定してシステムログファイルを再作成
otsmklog -l D:\ots\logfile |
前回作成時に指定したシステムログファイル名を利用してシステムログファイル再作成
otsmklog |
新たにシステムログファイルを指定してシステムログファイルを再作成
otsmklog -l /dev/rdsk/c?t?d?s? |