リポジトリのデータベースに標準データベースを使用する場合、データベース格納先に指定されているディスク領域は、エントリの更新が行われることで、ディスク領域の断片化が発生し、再利用できない領域が生じます。この再利用できない領域は、リポジトリの最適化を実施し、ディスク領域の断片化を解消することで、ディスクの空き領域(再利用可能な領域)に変換することができます。このため、エントリの更新が行われる場合は、定期的にリポジトリの最適化を実施してください。
ただし、再利用できない領域は、すべてをディスクの空き領域(再利用可能な領域)に変換することができないため、再利用できない領域が徐々に拡大し、ディスク容量不足が発生する可能性があります。このような場合は、ディスク領域を拡張してください。
リポジトリの最適化中に、システム電源断などが発生した場合は、データ破壊が発生する可能性があるため、リポジトリの最適化を実施する前に、必ずリポジトリのバックアップを行ってください。
リポジトリのバックアップ手順は、“運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ)”を参照してください。
リポジトリの最適化は、以下の手順で実施します。
Interstage管理コンソールを使用し、最適化するリポジトリを停止します。
LANG環境変数に“C”を設定します。
以下の順序で最適化コマンドを実行します。
リポジトリ名が「rep001」のとき
C:\Interstage\Enabler\server\bin\omsreorg.exe rep001 -f |
/opt/FJSVena/server/bin/omsreorg rep001 -f |
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omsreorg rep001 -f |
各コマンドオプションは同時に指定できません。必ずこの順序で実行してください。
最適化が正常に終了すると、以下のメッセージが表示されます。
リポジトリ名が「rep001」のとき
Datastore rep001 reorganized |
最適化の途中で異常が発生した場合には、以下のメッセージが表示されますので、対処してください。
メッセージ | 対処 |
---|---|
データストアが停止していません。 | リポジトリの停止を待ち合わせ、再度最適化コマンドを実行してください。 リポジトリに登録されたエントリ数や、ハードウェアの性能によりリポジトリの停止に時間がかかる場合があります。 |
データストアのファイルは正しく閉じられませんでした。データストアは一致しません。 | リポジトリへの書き込みが不完全な状態でリポジトリが停止しました。リポジトリを再起動することで、不完全な状態を復旧することができます。 |
アドミニストレーションファンクションは現在データストアで有効です。 | 最適化コマンドがすでに動作中です。実行中の最適化コマンドの終了を待ち合わせてください。 |
Interstage管理コンソールを使用し、最適化したリポジトリを起動します。