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Interstage Application Server ebXML Message Serviceユーザーズガイド

D.1 サンプルプログラムの動作概要

  サンプルプログラムには送信アプリケーションと、受信アプリケーションがあります。送信アプリケーションはイベントチャネルにイベントデータを送信します。ペイロードとして引数で指定されたファイルを送信します。受信アプリケーションはイベントチャネルからイベントデータを受信し、通信パラメタを画面に表示します。イベントデータに格納されていたペイロードはファイルとして出力します。

  複数のインタフェースによるプログラムソースを格納していますが、どのインタフェースで作成したアプリケーションも同じ動作をします。

  以下にサンプルプログラムの動作概観図を示します。

名称

説明

送信アプリケーション

サンプルプログラムを翻訳した送信アプリケーション

イベントチャネルA

送信イベントチャネル。イベントチャネル名はGRP1::CHANNEL1

イベントチャネルB

受信イベントチャネル。送信側では使用しません。イベントチャネル名はGRP2::CHANNEL1

イベントチャネルC

受信したebXMLメッセージに異常があった場合にそのメッセージを格納するイベントチャネル。送信側では使用しません。イベントチャネル名はRECVERROR::CHANNEL1

説明

  1. 送信アプリケーションはConversationIdを採番します。

  2. 送信アプリケーションはペイロード1をファイルから読み取ります。

  3. 送信アプリケーションは通信パラメタを設定してイベントチャネルにイベントデータを送信します。

  4. 送信アプリケーションは同様にペイロード2, ペイロード3をイベントデータとしてイベントチャネルに送信します。

  5. ebMSはイベントデータをebXMLメッセージに変換して、サーバBへ送信します。

名称

説明

受信アプリケーション

サンプルプログラムを翻訳した受信アプリケーション

イベントチャネルA

送信イベントチャネル。受信側では使用しません。イベントチャネル名はGRP1::CHANNEL1

イベントチャネルB

受信イベントチャネル。イベントチャネル名はGRP2::CHANNEL1

イベントチャネルC

受信したebXMLメッセージに異常があった場合にそのメッセージを格納するイベントチャネル。イベントチャネル名はRECVERROR::CHANNEL1

説明

  1. ebMSはebXMLメッセージをイベントデータに変換してイベントチャネルに格納します。

  2. 受信アプリケーションはイベントデータを受信します。

  3. 受信アプリケーションはイベントデータから通信パラメタとペイロードを取り出し、通信パラメタを画面に表示し、ペイロードをファイルに出力します。

  4. 受信アプリケーションは、イベントデータがなくなるまで受信処理を繰り返します。上記の例は前述の送信アプリケーションで送った三通のイベントデータを受信する図になっています。