ebMSでは、CPA管理機能を使用して登録したCPAを利用してメッセージを交換します。以下に取引先とのCPAの合意からメッセージ送受信までのプロセスを示します。
[図の説明]
1)取引先の決定
2)CPAの作成・合意・管理
3)ebMSへのCPAの登録
4)ebMSを利用した取引
5)CPAの有効期間が終了した場合は(2)へ戻る
本節では、ebMSでのメッセージ交換プロセスにおいて必要となるCPA操作について説明します。
ebMSへ取引で使用するCPAを登録するには、まず“Collaboration-Protocol Profile and Agreement Specification Version 2.0”に準拠したCPAを作成し、取引先との間で合意することが必要です。
CPA管理機能は、ebMS内でのCPA管理だけを行います。ローカルディスク上のCPAのファイルは利用者により管理する必要があります。
ローカルディスク上のCPAからebMSへのCPA登録は利用者のコマンド操作によって行います。登録コマンド(ebmscparegister)のパラメタには、CPAのファイル名とCPA-IDが必要となります。ebmscparegisterコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ebmscparegister”を参照してください。
CPAの登録情報は、デフォルトの、あるいはユーザ設定のCPA管理用ディレクトリの配下で管理されます。
CPAの有効期間やステータスのCPA管理での扱い
CPAには有効期間やステータスが設定されています。
CPA管理機能はCPA登録時に、入力されたCPAのステータスをチェックします。ステータスが“agreed”または“signed”になっていればCPAを登録します。“propose”であればエラーとしてCPAを登録しません。
CPAは取引当事者双方の合意によって作成されており、当事者はその合意内容を理解し、従う必要があります。CPAの有効期間が終了した場合、そのCPAを用いたメッセージ交換はできなくなります。必要であれば、当事者間で再度の交渉と合意により新たなCPAを作成する必要があります。また、CPA管理機能が自動的に無効となったCPAを削除することはありません。利用者はebmscpadeleteコマンドにより無効となったCPAを削除する必要があります。ebmscpadeleteコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ebmscpadelete”を参照してください。
登録されたCPAの削除はebmscpadeleteコマンドで行います。ebmscpadeleteコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ebmscpadelete”を参照してください。