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Interstage Application Server ebXML Message Serviceユーザーズガイド

2.4.1 ebMSによるメッセージ交換プロセスにおけるCPA管理の運用

  ebMSでは、CPA管理機能を使用して登録したCPAを利用してメッセージを交換します。以下に取引先とのCPAの合意からメッセージ送受信までのプロセスを示します。

  [図の説明]
    1)取引先の決定
    2)CPAの作成・合意・管理
    3)ebMSへのCPAの登録
    4)ebMSを利用した取引
    5)CPAの有効期間が終了した場合は(2)へ戻る

  本節では、ebMSでのメッセージ交換プロセスにおいて必要となるCPA操作について説明します。

2.4.1.1 CPAの作成

  ebMSへ取引で使用するCPAを登録するには、まず“Collaboration-Protocol Profile and Agreement Specification Version 2.0”に準拠したCPAを作成し、取引先との間で合意することが必要です。

2.4.1.2 CPAの管理

  CPA管理機能は、ebMS内でのCPA管理だけを行います。ローカルディスク上のCPAのファイルは利用者により管理する必要があります。

2.4.1.3 CPAの登録

  ローカルディスク上のCPAからebMSへのCPA登録は利用者のコマンド操作によって行います。登録コマンド(ebmscparegister)のパラメタには、CPAのファイル名とCPA-IDが必要となります。ebmscparegisterコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ebmscparegister”を参照してください。

  CPAの登録情報は、デフォルトの、あるいはユーザ設定のCPA管理用ディレクトリの配下で管理されます。

CPAの有効期間やステータスのCPA管理での扱い

  CPAには有効期間やステータスが設定されています。

  CPA管理機能はCPA登録時に、入力されたCPAのステータスをチェックします。ステータスが“agreed”または“signed”になっていればCPAを登録します。“propose”であればエラーとしてCPAを登録しません。

  CPAは取引当事者双方の合意によって作成されており、当事者はその合意内容を理解し、従う必要があります。CPAの有効期間が終了した場合、そのCPAを用いたメッセージ交換はできなくなります。必要であれば、当事者間で再度の交渉と合意により新たなCPAを作成する必要があります。また、CPA管理機能が自動的に無効となったCPAを削除することはありません。利用者はebmscpadeleteコマンドにより無効となったCPAを削除する必要があります。ebmscpadeleteコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ebmscpadelete”を参照してください。

2.4.1.4 登録済みCPAの削除

  登録されたCPAの削除はebmscpadeleteコマンドで行います。ebmscpadeleteコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ebmscpadelete”を参照してください。