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Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド

I.7 環境変数

  ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。
  なお、アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、必ずワークユニット定義で設定してください。

  以下に各環境変数で有効となる設定値を説明します。

PATHLD_LIBRARY_PATH以外の環境変数

  ワークユニット定義の“Environment Variable”に記載された環境変数とInterstage実行環境で設定されている環境変数のどちらも有効です。
  ただし、環境変数名が重複している場合はワークユニット定義の環境変数の値に置き換えられます。
  また、ワークユニット定義内でも、[Application Program]セクションと[Control Option]セクションに同名の環境変数名が設定された場合は、[Application Program]セクションの値が有効となります。

LD_LIBRARY_PATH

  ワークユニット定義の“Path”および“Library for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
  そのため、すべて有効となりますが、以下の順に優先されます。

  1. ワークユニット定義の“Path”の設定値

  2. ワークユニット定義の“Library for Application”の設定値

  3. isstartコマンド実行環境での設定値

  ただし、ワークユニット定義の“Path”と“Library for Application”とInterstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHのパス長の合計が16384バイトを超えないように設定してください。

PATH

  ワークユニット定義の“Path for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているPATHの値の前に設定されます。
  そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
  ただし、ワークユニット定義の“Path for Application”とInterstage実行環境で設定されているPATHのパス長の合計が4096バイトを超えないように設定してください。

■定義方法

  ワークユニット定義の以下の項目に設定します。

  以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“付録A ワークユニット定義”を参照してください。

ワークユニット定義の登録


  ワークユニット定義

  [Control Option]
  Path for Application: C:\APL\BIN
  Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
  [Application Program]
  Environment Variable: APLENV=XYZ

  [Control Option]
  Path for Application: /apl/bin
  Library for Application: /opt/FSUNrdb2b/lib
  Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
  [Application Program]
  Environment Variable: APLENV=XYZ

  isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

  isaddwudef -o ISSAMPLE1