isstartコマンドによりInterstageを起動します。
isstartコマンドは、Interstageの環境設定時に、運用形態およびInterstage動作環境定義で指定したサービスを起動します。運用形態およびInterstage動作環境定義で指定しなかったサービスについては、isstartコマンドで起動されません。各サービスの起動コマンドを使用して起動してください。
また、他のサーバで運用しているネーミングサービスやインタフェースリポジトリを参照している場合は、事前に参照先サーバのInterstageを起動しておく必要があります。
isstart
Interstageをインストールすると、スクリプト“S99startis”が、/etc/rc2.dディレクトリ配下に格納されます。マシンの起動時には、本スクリプトが動作し、Interstageを起動します。
本コマンドは、管理者権限でのみ実行可能です。
本コマンドで起動したサービスに対して、各サービスの起動/停止コマンドを実行しないでください。詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isstart”を参照してください。
CORBA/SOAPクライアントゲートウェイを起動するためには、あらかじめCORBA/SOAPクライアントゲートウェイの動作環境を設定する必要があります。詳細については、Interstage V9.1.0の“SOAPサービス ユーザーズガイド”を参照してください。
本コマンドでコンポーネントトランザクションサービスを起動すると、インプリメンテーションリポジトリに以下のインプリメンテーションリポジトリIDが登録されます。
これらは、コンポーネントトランザクションサービスが停止しても、削除されません。次回起動時に必要な情報であるため、削除しないでください。
FUJITSU-Interstage-TDLC
FUJITSU-Interstage-TDRC
Interstageを起動する前に、使用する機能に応じたオペレーティングシステムのチューニングを行ってください。詳細については、“チューニングガイド”を参照してください。
インタフェースリポジトリへ登録したインタフェース情報が多い場合や、CORBAサービスの動作環境ファイルであるconfigに対して“logging = yes”を定義した場合、インタフェースリポジトリの起動に時間がかかります。インタフェースリポジトリの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗するため、注意してください。
この条件にあてはまる場合は、isstartコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。
環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、本メッセージ出力から情報メッセージ“od20001”が出力されるまでの秒数+90の値を設定してください。
たとえば、エラーメッセージ“is20102”が10時00分00秒に出力され、情報メッセージ“od20001”が10時00分10秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、100を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=100
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、本現象は、エラーメッセージ“is20102”の出力内容により特定できます。エラーメッセージ“is20102”が出力されている場合は、“メッセージ集”を参照し、原因の特定および対処を行ってください。
ネーミングサービスの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗するため、注意してください。この条件にあてはまる場合は、isstartコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、本メッセージ出力からエラーメッセージ“od30102”が出力されるまでの秒数+90の値を設定してください。
たとえば、エラーメッセージ“is20102”が10時00分00秒に出力され、エラーメッセージ“od30102”が10時00分10秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、100を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=100
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、本現象は、エラーメッセージ“is20102”の出力内容により特定できます。エラーメッセージ“is20102”が出力されている場合は、“メッセージ集”を参照し、原因の特定および対処を行ってください。