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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編

12.5.1 MIB拡張操作で障害が発生した場合に最初に確認する

対象バージョンレベル

対処1

確認ポイント

拡張MIBファイルの名前は、<MIB名>.myとなっていますか。

対処方法

拡張MIBファイルの名前は、<MIB名>.myに変名してから、MIB拡張操作を行ってください。ここでいう<MIB名>とは、拡張MIBファイル内で、“DEFINITIONS”の前に定義されている文字列になります。

拡張MIBファイルが以下のような場合、<MIB名>は、“SAMPLE-MIB”となります。

SAMPLE-MIB DEFINITIONS ::= BEGIN
・・・
定義
・・・
END

備考)

1つのMIBの定義は、以下の構文で表されます。

<MIB名> DEFINITIONS ::= BEGIN
・・・
定義
・・・
END

対処2

確認ポイント

拡張MIBファイルの名前に、日本語(全角文字)が使われていませんか。

対処方法

<MIB名>に日本語(全角文字)は利用できません。

拡張MIBファイルの名前は、<MIB名>.myに変名してから、MIB拡張操作を行ってください。

日本語(全角文字)名の拡張MIBファイルに対してMIB拡張操作を行うと、すべてのSystemwalkerコンソールから、対象の運用管理サーバに対して接続ができなくなります。復旧するには、運用管理サーバで環境の再構築が必要となります。

対処3

確認ポイント

拡張MIBファイルに複数のMIB定義が記述されていませんか。

対処方法

1つの拡張MIBファイル<MIB名>.myに、1つのMIB定義となるようにしてください。

そのため、1つの拡張MIBファイルに複数の<MIB名>が記述されている場合、複数の拡張MIBファイルに分割してください。

次のような拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB1.my”がある場合は、以下のように修正してください。

【修正前】

【修正後】以下のように2つに分割します

対処4

確認ポイント

すでにSystemwalkerに定義されている拡張MIBファイルではありませんか。

対処方法

すでにSystemwalkerに定義されている拡張MIBファイルは、改めて、MIB拡張操作を行う必要はありません。

Systemwalkerにあらかじめ定義されているものは、以下のとおりです。

対処5

確認ポイント

前提として必要となる拡張MIBファイルへのMIB拡張操作を行いましたか。

対処方法

拡張MIBファイル内のIMPORT句で指定されている拡張MIBファイルは、あらかじめMIB拡張操作を行っておく必要があります。

次のような拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB.my”がある場合、“SAMPLE-MIB.my”に対してMIB拡張を行う前に、

EXTERNAL-OBJECT-1が定義されている“EXTERNAL1.my”
EXTERNAL-OBJECT-2が定義されている“EXTERNAL2.my”

に対して、MIB拡張操作を行う必要があります。

[拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB.my”]

SAMPLE-MIB DEFINITIONS ::= BEGIN
IMPORTS
EXTERNAL-OBJECT-1 FROM EXTERNAL1
EXTERNAL-OBJECT-2 FROM EXTERNAL2;
・・・
定義
・・・
END