対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1
確認ポイント
以下のメッセージが出力されていませんか。
Windows版の場合
MpOpagt: エラー: 51: writeでエラーが発生しました:デバイス上に十分な領域がありません。(%1) |
UNIX版の場合
opagtd: エラー: 51: writeでエラーが発生しました:デバイス上に十分な領域がありません。(%1) |
%1: write関数の実行に失敗したプロセス名
原因
ファイルシステムが100%使用されている場合、Systemwalker Centric Managerは正しく動作しません。
対処方法
“監視イベント一覧画面に特定ホストのメッセージが表示されない”の対処6を参照してください。
備考
上記メッセージの他に、続けて別のメッセージが出力される場合もあります。まずは、上記メッセージの対処を実施してください。
例)
opagtd: エラー: 51: writeでエラーが発生しました:デバイス上に十分な領域がありません。(opalogmsg) |
opagtd: エラー: 44: ログファイル (opalogmsgxx) の書込みに失敗しました |
対処2
確認ポイント
以下のメッセージが出力されていませんか。
Windows版の場合
MpOpagt: エラー: 51: bindでエラーが発生しました:アドレスがすでに使われています。(%1) |
または、
MpOpmln: エラー: 1004: bindでエラーが発生しました (1,bind,10048,AR_bind,100) |
%1: bind関数の実行に失敗したプロセス名
UNIX版の場合
opagtd: エラー: 51: bindでエラーが発生しました:アドレスがすでに使われています。(%1) |
または、
opadef: エラー: 51: bindでエラーが発生しました:アドレスがすでに使われています。(%1) |
または、
MpOpmln: エラー: 1004: bindでエラーが発生しました (1,bind,125,AR_bind,200) |
%1: bind関数の実行に失敗したプロセス名
※“NetWorker等との共存環境でSystemwalker Centric Managerのエラーメッセージが表示される”を合わせて確認してください。
原因
Systemwalker Centric Manager で使用するポートが、アプリケーションによって既に使われています。
対処方法
既に使用されているポート番号をメッセージのラベルおよびプロセス名(%1の部分)より確認し、使用するポートが重ならないようにしてください。Systemwalker Centric Manager 側の使用するポートを変更する場合、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
ラベルにより特定
ラベル名 | ポート番号 |
---|---|
MpOpmln | 9344/TCP |
プロセス名により特定(ラベルにより特定できない場合)
Windows版の場合
モジュール名 | ポート番号 |
---|---|
f1egoplw | 9294/TCP |
UNIX版の場合
モジュール名 | ポート番号 |
---|---|
opaacpt | 9294/TCP |
9294: servicesファイルに、サービス名“uxpopagt”で定義されたポート番号
9344: servicesファイルに、サービス名“opmgrln”で定義されたポート番号
9345: servicesファイルに、サービス名“opmgrdef”で定義されたポート番号
3035: servicesファイルに、サービス名“FJSVgssagt”で定義されたポート番号
対処後は、以下を実施してください。
Windows版の場合
Systemwalker Centric Managerを再起動します。
UNIX版の場合
Systemwalker Centric Managerを再起動します。
以下のコマンドを実行し、syslogと通信するプロセスを再起動します。
SystemWalker/CentricMGR 10.0以前
[Solaris版の場合]
sh /etc/rc2.d/S73opagt.syslog stop |
sh /etc/rc2.d/S73opagt.syslog start |
[HP-UX版の場合]
sh /opt/FJSVsagt/sbin/init.d/opagt.syslog stop |
sh /opt/FJSVsagt/sbin/init.d/opagt.syslog start |
[AIX版の場合]
sh /opt/FJSVsagt/etc/script/opagt.syslog stop |
sh /opt/FJSVsagt/etc/script/opagt.syslog start |
[Linux版の場合]
sh /opt/FJSVsagt/etc/init.d/opagt.syslog stop |
sh /opt/FJSVsagt/etc/init.d/opagt.syslog start |
Systemwalker Centric Manager 10.1以降
/opt/systemwalker/bin/stpopasyslog |
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog |
syslogdにHUPシグナルを通知します。
ps -ef | grep syslogd |
注意
ポート番号の変更は、通信相手となる各サーバまたはクライアントでも必要です。ポート番号毎での通信相手となるサーバ・クライアントの種別については“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
備考
上記メッセージの他に、続けて別のメッセージが出力される場合もあります。まずは、上記メッセージの対処を実施してください。
例)
opagtd: エラー: 51: bindでエラーが発生しました:アドレスがすでに使われています。(opaacpt) |
opagtd: エラー: 51: readでエラーが発生しました:パイプが切断されました。(opamain) |
opagtd: エラー: 56: opaacptからのデータ受信に失敗しました (opamain) |
ポイント
opadef: ERROR: 51: Error occurred in xxxx: yyyy (wwww) |
opadef: エラー: 51: xxxxでエラーが発生しました:vvvv(wwww) |
【メッセージの意味】
システムコールまたはシステム標準提供のライブラリ関数の実行に失敗しました。
【パラメタの意味】
xxxx: 失敗したシステムコールまたはライブラリ関数の名称
vvvv: 失敗した原因を示す文字列
wwww: 失敗したMpOpguiサービスのプロセス名
【対処方法】
保守情報収集コマンドでイベント監視の資料を採取後、技術員に連絡してください。
対処3
確認ポイント
以下のメッセージが出力されていませんか。
opagtd: エラー: 51: bindでエラーが発生しました:要求されたアドレスを割り当てられません。(opaconn) |
原因
Systemwalker Centric Managerが、メッセージ送信先システムと通信時に使用するIPアドレスの設定が誤っています。
対処方法
Systemwalker Centric Managerがメッセージ送信先システムと通信時に使用するIPアドレスの定義を修正します。
・SystemWalker/CentricMGR 5.2/5.2.1の場合
下記定義ファイルに定義された、Systemwalker Centric Managerが使用するIPアドレスを修正してください。
/var/opt/FJSVsagt/tmp2/XXX.snd |
イベントの送信先となる運用管理サーバのIPアドレス、またはホスト名の文字列。大文字小文字も含め、メッセージ送信先に定義した文字列と同じ文字列にします。
定義ファイルへ正しいIPアドレス(イベント送信元になるサーバの物理IPアドレス)へ修正してください。
Systemwalker Centric Managerを再起動してください。
・Systemwalker Centric Manager 10.0以降の場合
下記コマンドにて定義された、Systemwalker Centric Managerが使用するIPアドレスを修正してください。
/opt/systemwalker/bin/opasetip -n nodename -i IpAddr |
メッセージ送信先に指定した送信先のホスト名、またはIPアドレスを定義します。大文字小文字も含め、メッセージ送信先システムに定義した文字列と同じ文字列にします。
イベント送信元になるサーバの物理IPアドレスを設定します。物理IPアドレスを指定します。IpAddrに指定されたIPアドレスが登録されます。
opasetip(通信用IPアドレス定義コマンド)を正しいIPアドレス(イベント送信元になるサーバの物理IPアドレス)を指定して実施してください。
Systemwalker Centric Managerを再起動してください。
備考
上記メッセージの他に、続けて別のメッセージが出力される場合もあります。まずは、上記メッセージの対処を実施してください。
例)
opagtd: エラー: 51:bindでエラーが発生しました:要求されたアドレスを割り当てられません。(opaconn) |
opagtd: エラー: 290:通信用IPアドレス定義コマンド(opasetip)で定義したIPアドレスが不当です。(IPアドレス:%1) |
opagtd: エラー: 51:readでエラーが発生しました:パイプが切断されました。(opamain) |
opagtd: エラー: 6:システム監視エージェントサービスが異常終了しました |
%1: opasetipコマンドにて設定したIPアドレス
ポイント
opagtd: ERROR: 290: IP address specified in the command (opasetip) is invalid. (IP address:%1) |
opagtd: エラー: 290: 通信用IPアドレス定義コマンド(opasetip)で定義したIPアドレスが不当です。(IPアドレス:%1) |
opasetip(通信用IPアドレス定義コマンド) で設定したIPアドレスが不当です。
%1: opasetip(通信用IPアドレス定義コマンド) で設定したIPアドレス
正しい、物理IPアドレスにてopasetip(通信用IPアドレス定義コマンド) を実施してください。コマンドで定義を実施した場合は、以下の操作を実施してください。
メッセージ送信先と常時接続で接続している場合
Systemwalker Centric Managerの再起動
メッセージ送信先と必要時接続で接続している場合
Systemwalker Centric Managerの再起動
下記コマンドの実行
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a |
対処4
確認ポイント
以下のメッセージが出力されていませんか
opagtd: 警告: 21: ホスト名 (%1) はシステムに定義されていません |
%1: システムに定義されていないホスト名
原因
運用の最中に、メッセージ送信先システムに定義されているシステム情報が獲得できない(定義されていない)状況に陥っています。
対処方法
以下のどちらかの対処を行い、Systemwalker Centric Managerを再起動します。
/etc/hostsでホスト名を管理している場合:
/etc/hostsにホスト名を定義するか、メッセージ送信先システムに定義したホスト名を修正します。
DNS/NISサーバでホスト名を管理している場合:
DNS/NISサーバにメッセージホスト名を定義するか、メッセージ送信先システムに定義したホスト名を修正します。ネットワークの不調により、DNS/NISサーバにアクセスできない場合も同様の現象になります。その場合はネットワークを回復させてください。
備考
上記メッセージの他に、続けて別のメッセージが出力される場合もあります。まずは、上記メッセージの対処を実施してください。
opagtd: 警告: 21: ホスト名 (%1) はシステムに定義されていません |
opagtd: エラー : 51: readでエラーが発生しました:パイプが切断されました。(opasend) |
opagtd: エラー : 51: readでエラーが発生しました:パイプが切断されました。(opamain) |
opagtd: エラー : 56: opasendからのデータ受信に失敗しました (opamain) |
%1: システムに定義されていないホスト名
対処5
確認ポイント
以下のメッセージが続けて出力されていませんか。
opagtd: エラー: 51: readでエラーが発生しました:接続が時間切れです。(opaacpt) |
opagtd: エラー: 56: opaconnからのデータ受信に失敗しました (opaacpt) |
opagtd: 警告: 60: 通信異常が発生しました。(ホスト=%1)(opaacpt) |
%1: 通信先のホスト名
原因
データ受信を行う際に、ネットワーク通信でタイムアウトが発生したことによりメッセージが出力されています。
対処方法
異常の発生した通信パスを切断し、新たな通信パス確立を待ち受けるため対処は不要です。
上記のメッセージが続けて出力されている場合は、ネットワークに不調はないか確認してください。
対処6
確認ポイント
以下のメッセージが出力されていませんか。
Windows版の場合
MpOpagt: エラー: 57: 内部動作異常が発生しました (_open) |
MpOpagt: エラー: 129: メッセージのロギング処理で異常が発生しました。ロギングは行われません |
または、
MpOpagt: エラー: 57: 内部動作異常が発生しました (_open) |
MpOpagt: エラー: 130: リモートコマンドのロギング処理で異常が発生しました。ロギングは行われません |
UNIX版の場合
opagtd: エラー: 15: 通信環境定義(ログファイル定義シート:メッセージログ:格納ディレクトリ) の指定が不当です |
opagtd: エラー: 51: openでエラーが発生しました:ファイルもディレクトリもありません。(opalogmsg) |
opagtd: エラー: 44: ログファイル (opalogmsgxx) の書込みに失敗しました |
opagtd: エラー: 6: システム監視エージェントサービスが異常終了しました |
または、
opagtd: エラー: 15: 通信環境定義(ログファイル定義シート:コマンドログ:格納ディレクトリ) の指定が不当です |
opagtd: エラー: 51: openでエラーが発生しました:ファイルもディレクトリもありません。(opalogcmd) |
opagtd: エラー: 44: ログファイル (opalogcmdxx) の書込みに失敗しました |
opagtd: エラー: 6: システム監視エージェントサービスが異常終了しました |
原因
通信環境定義に定義されている、メッセージログ、コマンドログの格納ディレクトリのパスが誤っています。
対処方法
実際に存在する格納ディレクトリを指定してください。
[システム監視設定]-[通信環境定義]のログファイル定義タブにて、実際に存在する格納ディレクトリを指定します。
Systemwalker Centric Manager を再起動させます。
対処7
確認ポイント
以下のメッセージが出力されていませんか。
MpOpagt:エラー:122 :異常(FlushViewOfFile()-19)が発生しました |
原因
イベント監視で使用する管理ファイル情報を、メモリからディスクに反映する際にエラーが発生したことを示します。
対処方法
システムシャットダウンの処理中に本エラーが出力された場合は対処の必要はありません。エラーを回避する場合は、Systemwalker Centric Managerを停止してからシステムシャットダウンを行うようにしてください。
システムシャットダウンが行われていないのに本エラーが出力された場合は、ディスク障害が発生していないか調査してください。