対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
原因
カーネルパラメタが正しく設定されてない可能性があります。
IPC資源を利用する複数の製品が同一のサーバに共存する場合、Systemwalker Centric ManagerのIPC使用量と、ほかの製品のIPC使用量両方を考慮したパラメタ設定が必要です。
対処方法
Solaris版の場合
カーネルパラメタに誤りがあった場合、設定しなおしてください。
両製品の使用量を加算した値を設定すべきパラメタか、最大値を設定すべきパラメタかは、以下の情報を参照してください。
SVR4 IPC資源のパラメタ
[共有メモリ]
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
shmsys:shminfo_shmmax  | 共有メモリセグメントの最大サイズ  | 620756992  | 最大値  | 
shmsys:shminfo_shmmni  | システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数  | 512  | 加算  | 
shmsys:shminfo_shmseg  | プロセスごとの共有メモリセグメント数(注1)  | 512  | 最大値  | 
[メッセージキュー]
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
msgsys:msginfo_msgmap  | message マップ内のエントリ数(注2)  | 式1  | 加算  | 
msgsys:msginfo_msgmax  | メッセージの最大サイズ  | 16384  | 最大値  | 
msgsys:msginfo_msgmnb  | 待ち行列上の最大byte数  | 32768  | 最大値  | 
msgsys:msginfo_msgmni  | メッセージ待ち識別子の数  | 1024  | 加算  | 
msgsys:msginfo_msgtql  | メッセージのヘッダ数(注3)  | 式2  | 加算  | 
msgsys:msginfo_msgseg  | メッセージセグメント数(注4)  | 32767  | 加算  | 
[セマフォ]
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
semsys:seminfo_semmap  | セマフォマップ内のエントリ数(注4)  | 2050  | 加算  | 
semsys:seminfo_semmni  | セマフォ識別子の数  | 2048  | 加算  | 
semsys:seminfo_semmns  | システム内のセマフォ数  | 2048  | 加算  | 
semsys:seminfo_semmnu  | システム内のundo構造体の数  | 2048  | 加算  | 
semsys:seminfo_semmsl  | セマフォ識別子ごとの最大セマフォ数  | 256  | 最大値  | 
semsys:seminfo_semopm  | セマフォコールごとの最大操作数  | 100  | 最大値  | 
semsys:seminfo_semume  | プロセスごとの最大undoエントリ数  | 2048  | 最大値  | 
ファイルディスクプリタの設定パラメタ
[入出力]
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
Rlim_fd_max  | ファイル記述子数限度  | 1024  | 最大値  | 
rlim_fd_cur  | ファイル記述子数  | 1024  | 最大値  | 
注1)Solaris 9 以降では設定不要です。
注2)Solaris 8 以降では設定不要です。式1の詳細は、以下のとおりです。
式1=msgtqlのチューニング値+2  | 
注3)式2の詳細は、以下のとおりです。
式2=資源配付の通信宛先数+20+msgmnbのチューニング値/100  | 
注4)Solaris 8 以降では設定不要です。
Linux版の場合
システムパラメタのチューニング値(運用管理サーバ)
運用管理サーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(デフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。(加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)
詳細についてはOSのマニュアル等を参照してください。
[セマフォ]
セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
para1  | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数  | 113  | 最大  | 
para2  | システム全体のセマフォ数  | 2745  | 加算  | 
para3  | セマフォコールあたりの最大演算子数  | 50  | 最大  | 
para4  | システム全体のセマフォ識別子数  | 2509  | 加算  | 
[メッセージキュー]
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
kernel.msgmnb  | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値  | 32768  | 最大  | 
kernel.msgmni  | メッセージキューIDの最大値  | 545  | 加算  | 
kernel.msgmax  | メッセージの最大サイズ  | 16384  | 最大  | 
[共有メモリ]
パラメタ  | 説明  | 値  | 種別  | 
|---|---|---|---|
kernel.shmmni  | 共有メモリセグメントの最大サイズ  | 21197  | 加算  | 
kernel.shmmax  | 共有メモリの最大セグメントサイズ  | 15117192  | 最大  |