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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

7.1.1 Java EEとは

Java EEとは、Java Platform, Enterprise Editionの略で、米国Sun Microsystems社が提唱する業務システム向けのJavaプラットフォームに関する規約です。Javaの標準機能セットであるJava SEに業務システムの開発に使用するServletやEJBなどのサーバアプリケーション向けのセットが追加されています。アプリケーションサーバはこの規約に従って、コンポーネント化、各種サービス、通信方法などをJava EEプラットフォームとして実装し、再利用可能なコンポーネントの組み合わせで多階層アプリケーションを作成するテクノロジを提供しています。

Java EEでは、EAR(Enterprise ARchive)ファイルとしてアプリケーションを提供します。EARファイルには、WebアプリケーションやEJBなどのJava EEモジュールをアーカイブして組み込みます。EARファイル内のモジュールはお互いに参照関係を設定することができ、EAR化されたJava EEアプリケーションは、Java EEプラットフォームに配備することによりクラスパスなどの設定を行わなくても運用が可能となります。

J2EE1.4からの変更点

EJBやWebサービスアプリケーションを中心にアプリケーションの開発方法が大幅に変更されています。また、アノテーションを利用したDependency Injectionが利用可能になるなど、リソースやオブジェクト参照方法も大幅に変更されています。EARファイルとしては、deployment descriptor(application.xml)が必須ではなくなっています。
これにより、アプリケーションの開発が簡単にできるようになりました。