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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

4.2.2 開発の流れ

ここでは、以下のようにJPAを使用したアプリケーションの開発を進めます。

  1. データベースの準備
    JPAアプリケーションのためのデータベースの環境を準備します。

  2. 永続ユニットの作成

    • JPAプロジェクトの作成
      JPAアプリケーションを作成するために、まずJPAプロジェクトを作成します。ウィザードに従ってJPAプロジェクトを作成することで、ビルドに必要なクラスパスの設定などが自動的に行われます。

    • persistence.xmlの編集
      永続ユニットで使用するデータソースをpersistence.xmlに記述します。

  3. Entityの作成
    以下の手順でEntityを作成します。

    • エンティティクラスの作成
      ウィザードでエンティティクラスを作成します。

    • Entityアノテーションの設定
      JPA構造ビューとJPA詳細ビューを使用し、作成したクラスにEntityアノテーションを設定します。

    • テーブルとの関連付け
      JPA構造ビューとJPA詳細ビューを使用し、Entityとデータベーステーブルの関連付けを行います。

    • フィールドの追加
      Entityに永続項目となるフィールドを追加します。

    • カラムとの関連付け
      JPA構造ビューとJPA詳細ビューを使用し、永続フィールドとデータベースの関連付けを行います。

    • getメソッドの追加
      永続フィールドにアクセスするためのgetメソッドを追加します。

  4. ロジッククラスの作成

    • クラスの作成
      ウィザードでJavaクラスを作成します。

    • ロジッククラスの実装
      ロジッククラスにEntityを使用したデータベースアクセス処理の実装を行います。

  5. EARプロジェクトの作成
    クライアントも含めて1つのアプリケーションとして配布するため、EARファイルを作成するためのプロジェクトを作成します。作成済みのJPAプロジェクトはEARプロジェクトの作成時にEARファイルに含めることを指定します。クライアントは未作成のためクライアントのプロジェクト作成時にEARファイルに含めることを指定します。

  6. Webアプリケーションの作成
    以下の手順でクライアントとなるWebアプリケーションを作成します。

    • 動的Webプロジェクトの作成
      クライアントとしてWebアプリケーションを作成するため、動的Webプロジェクトを作成します。

    • ビルドパスの設定
      WebアプリケーションからJPAプロジェクトのロジッククラスを呼び出せるようにビルドパスを設定します。

    • サーブレットクラスの作成
      Webアプリケーションのリクエストを受け付けるコントローラとしてのサーブレットをウィザードで作成します。

    • Dependency Injectionの指定
      ロジッククラスではEntityを使用したデータベースアクセス処理を行うためEntityManagerFactoryが必要です。そのオブジェクトを取得するためにフィールドにDependency Injectionを指定します。

    • サーブレットクラスの実装
      ロジッククラスの呼び出しを含めたサーブレットの実装処理を行います。

    • 入出力画面の作成
      Webアプリケーションの入出力画面をウィザードで作成します。

  7. Interstage Application ServerのJDBC設定
    永続ユニットで指定したデータソースをJava EEコンテナで使用可能にするために以下の手順で環境を設定します。

    • Interstage管理コンソールの起動
      サーバビューからInterstage管理コンソールを起動します。

    • JDBC Connection Poolの作成
      Interstage管理コンソールでJDBC Connection Poolを作成します。

    • JDBC Resourceの作成
      Interstage管理コンソールでJDBC Resourceを作成します。

    • JDBCドライバのクラスパスの設定
      実行時にJava EEコンテナからJDBCドライバが参照できるようにクラスパスの設定を行います。

  8. アプリケーションの動作確認
    以下の手順でアプリケーションの動作確認を行います。

    • プロジェクトとサーバの関連付け
      アプリケーションをどのサーバに配備するかを設定します。アプリケーションはEARとしてまとめられているため、EARプロジェクトをサーバに追加します。

    • ブレークポイントの設定
      実行時にデバッガでプログラムの動作を確認するため、ブレークポイントを設定します。

    • サーバの起動
      Webブラウザからのアプリケーションに対するリクエストを受けつけられるように、サーバを起動します。サーバ起動前に配備は自動的に行われます。

    • アプリケーションの実行
      Webブラウザを起動し、アプリケーションのURLにアクセスすることで動作確認を開始します。

    • アプリケーションのデバッグ
      プログラムをデバッグし、アプリケーションが正常に動作することを確認します。

  9. 運用環境へのアプリケーションの配布
    以下の手順で運用環境への配布を行います。

    • アプリケーションのエクスポート
      運用環境へアプリケーションを配布するため、EARファイルを作成します。

    • 運用環境への配布
      Interstage管理コンソールからEARファイルを配備します。