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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

3.2.2 開発の流れ

ここでは、以下のようにEJBアプリケーションの開発を進めます。

  1. EJBプロジェクトの作成
    Enterprise Beanを作成するために、まずEJBプロジェクトを作成します。ウィザードに従ってEJBプロジェクトを作成することで、ビルドに必要なクラスパスの設定などが自動的に行われます。

  2. Session Beanの作成
    以下の手順でSession Beanを作成します。

    • データクラスの作成
      Session Beanの実装で利用するデータクラスを作成します。

    • Session Beanのひな型の作成
      ウィザードでSession Beanのひな型を作成します。1つのメソッドで完結するアプリケーションのためStateless Session Beanを作成します。

    • Session Beanの実装
      ウィザードで作成されたSession Beanのひな型にメソッドを宣言し、処理を実装します。

  3. EARプロジェクトの作成
    EJBクライアントも含めて1つのアプリケーションとして配布するため、EARファイルを作成するためのプロジェクトを作成します。作成済みのEJBプロジェクトはEARプロジェクトの作成時にEARファイルに含めることを指定します。EJBクライアントは未作成のためEJBクライアントのプロジェクト作成時にEARファイルに含めることを指定します。

  4. EJBクライアントの作成
    以下の手順でEJBクライアントを作成します。

    • クライアントプロジェクトの作成
      EJBクライアントとしてWebアプリケーションを作成するため、動的Webプロジェクトを作成します。

    • ビルドパスの設定
      WebアプリケーションからEnterprise Beanを呼び出せるようにビルドパスを設定します。

    • サーブレットクラスの作成
      Webアプリケーションのリクエストを受け付けるコントローラとしてのサーブレットをウィザードで作成します。

    • 入出力画面の作成
      Webアプリケーションの入出力画面をウィザードで作成します。

    • Dependency Injectionの指定
      サーブレットからSession Beanのメソッドを呼び出せるようにフィールドにDependency Injectionを指定します。

    • Session Beanの呼出し処理の実装
      Dependency Injectionを宣言したフィールドを利用してSession Beanのメソッドを呼び出す処理を実装します。

  5. アプリケーションの動作確認
    以下の手順でアプリケーションの動作確認を行います。

    • プロジェクトとサーバの関連付け
      アプリケーションをどのサーバに配備するかを設定します。アプリケーションはEARとしてまとめられているため、EARプロジェクトをサーバに追加します。

    • ブレークポイントの設定
      実行時にデバッガでプログラムの動作を確認するため、ブレークポイントを設定します。

    • サーバの起動
      Webブラウザからのアプリケーションに対するリクエストを受けつけられるように、サーバを起動します。サーバ起動前に配備は自動的に行われます。

    • アプリケーションの実行
      Webブラウザを起動し、アプリケーションのURLにアクセスすることで動作確認を開始します。

    • アプリケーションのデバッグ
      プログラムをデバッグし、アプリケーションが正常に動作することを確認します。

  6. 運用環境へのアプリケーションの配布
    以下の手順で運用環境への配布を行います。

    • アプリケーションのエクスポート
      運用環境へアプリケーションを配布するため、EARファイルを作成します。

    • 運用環境への配布
      Interstage管理コンソールからEARファイルを配備します。