ここでは、以下のようにEJBアプリケーションの開発を進めます。
EJBプロジェクトの作成
Enterprise Beanを作成するために、まずEJBプロジェクトを作成します。ウィザードに従ってEJBプロジェクトを作成することで、ビルドに必要なクラスパスの設定などが自動的に行われます。
Session Beanの作成
以下の手順でSession Beanを作成します。
データクラスの作成
Session Beanの実装で利用するデータクラスを作成します。
Session Beanのひな型の作成
ウィザードでSession Beanのひな型を作成します。1つのメソッドで完結するアプリケーションのためStateless Session Beanを作成します。
Session Beanの実装
ウィザードで作成されたSession Beanのひな型にメソッドを宣言し、処理を実装します。
EARプロジェクトの作成
EJBクライアントも含めて1つのアプリケーションとして配布するため、EARファイルを作成するためのプロジェクトを作成します。作成済みのEJBプロジェクトはEARプロジェクトの作成時にEARファイルに含めることを指定します。EJBクライアントは未作成のためEJBクライアントのプロジェクト作成時にEARファイルに含めることを指定します。
EJBクライアントの作成
以下の手順でEJBクライアントを作成します。
クライアントプロジェクトの作成
EJBクライアントとしてWebアプリケーションを作成するため、動的Webプロジェクトを作成します。
ビルドパスの設定
WebアプリケーションからEnterprise Beanを呼び出せるようにビルドパスを設定します。
サーブレットクラスの作成
Webアプリケーションのリクエストを受け付けるコントローラとしてのサーブレットをウィザードで作成します。
入出力画面の作成
Webアプリケーションの入出力画面をウィザードで作成します。
Dependency Injectionの指定
サーブレットからSession Beanのメソッドを呼び出せるようにフィールドにDependency Injectionを指定します。
Session Beanの呼出し処理の実装
Dependency Injectionを宣言したフィールドを利用してSession Beanのメソッドを呼び出す処理を実装します。
アプリケーションの動作確認
以下の手順でアプリケーションの動作確認を行います。
プロジェクトとサーバの関連付け
アプリケーションをどのサーバに配備するかを設定します。アプリケーションはEARとしてまとめられているため、EARプロジェクトをサーバに追加します。
ブレークポイントの設定
実行時にデバッガでプログラムの動作を確認するため、ブレークポイントを設定します。
サーバの起動
Webブラウザからのアプリケーションに対するリクエストを受けつけられるように、サーバを起動します。サーバ起動前に配備は自動的に行われます。
アプリケーションの実行
Webブラウザを起動し、アプリケーションのURLにアクセスすることで動作確認を開始します。
アプリケーションのデバッグ
プログラムをデバッグし、アプリケーションが正常に動作することを確認します。
運用環境へのアプリケーションの配布
以下の手順で運用環境への配布を行います。
アプリケーションのエクスポート
運用環境へアプリケーションを配布するため、EARファイルを作成します。
運用環境への配布
Interstage管理コンソールからEARファイルを配備します。