バックアップ/リストアは、Systemwalker Network Managerで扱う情報(ネットワークの監視設定情報、ビュー情報、ユーザ情報等)を退避/復元する機能です。
バックアップは、監視対象機器が増減設されたときに変更される監視設定情報やビュー情報が含まれるのでユーザが登録した情報の日常的な保守が可能となります。ネットワーク構成が変更された場合は、バックアップ機能により情報の退避を行うことを推奨します。
注意
クラスタシステム上でのバックアップ/リストアについては、「クラスタ運用ガイド」を参照して下さい。
バックアップしたデータは同一環境でのみリストアすることができます。
一度データのリストアを行うと、リストア前の状態には復元できないのでご注意下さい。
バックアップ/リストアは、Systemwalker Network Managerが動作中は使用することができません。
バックアップしたデータは、異なったネットワーク環境(例えば運用管理サーバのIPアドレスやホスト名の不一致など)の運用管理サーバにはリストアできません。
バックアップは、万が一に備え定期的に行うことを推奨します。また、作成したバックアップファイルは運用管理サーバのハードディスク故障などに備え、別マシンにFTP等でバックアップすることを推奨します。
デフォルトのバックアップ先ディレクトリに保存した場合、バックアップファイルは、最大8世代まで保存されます。それ以降は、一番古いバックアップファイルを上書きします。
Systemwalker Network Managerの再インストールを伴うバックアップ/リストアを行う場合、再インストールの前後で、Systemwalker Network Managerのインストール時に作成するユーザ(vvsrv、vvpostg)のユーザIDは、同じである必要があります。
Systemwalker Network Managerで扱う情報(ネットワークの監視設定情報、ビュー情報、ユーザ情報等)をバックアップする手順を以下に説明します。
1. 分散構成で運用している場合は、全ての運用管理サーバ(エージェント)を停止します。運用管理サーバ(エージェント)の停止の詳細は8.1.21 stopipm(性能監視の停止)を参照して下さい。
2. 分散構成で運用している場合は、全ての運用管理サーバ(エージェント)でバックアップコマンドを実施します。コンソール画面上で、コマンドが正常終了したことを確認して下さい。
参考
バックアップのコマンドの詳細は8.2.6 nmexport(バックアップ)を参照して下さい。
3. 運用管理サーバのコンソール上で、スーパーユーザでログインして下さい。
4. 運用管理サーバで動作しているSystemwalker Network Managerを停止します。Systemwalker Network Managerの停止の詳細は8.2.2 stopnm(システムの停止)を参照して下さい。
5. 運用管理サーバでバックアップコマンドを実施します。コンソール画面上で、コマンドが正常終了したことを確認して下さい。
参考
バックアップのコマンドの詳細は8.2.6 nmexport(バックアップ)を参照して下さい。
ネットワークデータベースのノード情報、リンク情報、エッジ情報のみを対象としたバックアップとしてrunExport.cshを提供しています。runExport.cshのコマンドの詳細は8.2.13 runExport.csh(export)を参照して下さい。
6. Systemwalker Network Managerを起動します。Systemwalker Network Managerの起動の詳細は8.2.1 startnm(システムの起動)を参照して下さい。
7. 全ての運用管理サーバ(エージェント)を起動します。運用管理サーバ(エージェント)の起動の詳細は8.1.20 startipm(性能監視の起動)を参照して下さい。
Systemwalker Network Managerで扱う情報(ネットワークの監視設定情報、ビュー情報、ユーザ情報等)をリストアする手順を以下に説明します。
1. 分散構成で運用している場合は、全ての運用管理サーバ(エージェント)を停止します。運用管理サーバ(エージェント)の停止の詳細は8.1.21 stopipm(性能監視の停止)を参照して下さい。
2. 分散構成で運用している場合は、全ての運用管理サーバ(エージェント)でリストアコマンドを実施します。コンソール画面上で、コマンドが正常終了したことを確認して下さい。
参考
リストアされるファイルは、nmimport(リストア)コマンド実行時に指定したディレクトリ(ディレクトリ指定を省略した場合は/opt/systemwalkerNM/Backup)の中の作成日時が一番新しいファイル(ファイルのタイムスタンプが新しいファイル)をリストアします。(ファイル名を指定した場合は除きます。)
リストアコマンドの詳細は8.2.7 nmimport(リストア)を参照して下さい。
3. 運用管理サーバのコンソール上で、スーパーユーザでログインして下さい。
4. 運用管理サーバで動作しているSystemwalker Network Managerを停止します。Systemwalker Network Managerの停止の詳細は8.2.2 stopnm(システムの停止)を参照して下さい。
5. 運用管理サーバでリストアコマンドを実施します。コンソール画面上で、コマンドが正常終了したことを確認して下さい。
参考
リストアされるファイルは、nmimport(リストア)コマンド実行時に指定したディレクトリ(ディレクトリ指定を省略した場合は/opt/systemwalkerNM/Backup)の中の作成日時が一番新しいファイル(ファイルのタイムスタンプが新しいファイル)をリストアします。(ファイル名を指定した場合は除きます。)
リストアコマンドの詳細は8.2.7 nmimport(リストア)を参照して下さい。
ネットワークデータベースのノード情報、リンク情報、エッジ情報のみを対象としたリストアとしてrunImport.cshを提供しています。runImport.cshのコマンドの詳細は8.2.12 runImport.csh(import)を参照して下さい。
6. Systemwalker Network Managerを起動します。Systemwalker Network Managerの起動の詳細は8.2.1 startnm(システムの起動)を参照して下さい。
7. 全ての運用管理サーバ(エージェント)を起動します。運用管理サーバ(エージェント)の起動の詳細は8.1.20 startipm(性能監視の起動)を参照して下さい。