性能情報を基に、ファイバチャネルスイッチおよび ETERNUS ディスクアレイ装置に対して閾値監視機能をサポートします。
閾値監視とは、日々の業務運用において、ファイバチャネルスイッチおよび ETERNUS ディスクアレイ装置の性能値が、ある条件下で一定の値(閾値)に達した場合に、アラームおよびレポートを通知する機能です。
閾値監視を使うメリットは、日々の業務運用において、扱うデータ量の変化や業務処理量の変化に伴うファイバチャネルスイッチおよび ETERNUS ディスクアレイ装置の性能低下の兆候を、自動的かつ確実に検出できることです。
閾値監視機能で期待される効果は、ボトルネック箇所の早期発見および原因の特定、装置構成の改善を図って性能低下による業務への影響を回避し、最適な環境での運用が可能となることです。
閾値監視機能で管理できる情報は、以下のとおりです。
ファイバチャネルスイッチの場合
Portスループット(%)
※ Portスループット値(MB/S)に関して、最大転送能力(MB/S)に対する許容範囲の割合(%)として監視します。
ETERNUSディスクアレイ装置の場合
LUN(OLU)のレスポンスタイム(msec)
RAIDGroup(RLU、LUN_R)の平均使用(ビジー)率(%)
CM 負荷(CPU 使用)率(%)
閾値監視機能のウィンドウには、閾値監視アラームログウィンドウとコンディションレポートウィンドウがあります。
閾値監視アラームログウィンドウは、この機能で監視されている装置全体で検出された閾値監視アラーム項目の一覧を表示します。
コンディションレポートウィンドウには、以下の4種類のウィンドウがあります。
LogicalVolume レスポンスタイム異常
監視装置内の LogicalVolume レスポンスタイムが指定閾値設定状態を検出したことと対策指針を表示します。
RAIDGroup 負荷異常
監視装置内の RAIDGroup 使用率が設定状態に到達したことと対策指針を表示します。
CM 負荷異常
監視装置内のCM負荷率が設定状態に到達したことと対策指針を表示します。
ポートスループット負荷異常
監視装置内のポート受信/送信使用率が設定状態に到達したことと対策指針を表示します。
注意
閾値監視機能は運用管理サーバ起動時に常に起動され、性能管理設定を実施した装置に対してバックグラウンドで性能情報確保と同時に閾値監視を開始します。したがって、GUI 画面の起動・未起動にかかわらず、性能情報確保と閾値監視がされます。閾値監視を終了する場合は、本製品で閾値監視の停止を実施してください。
CM 負荷(CPU 使用)率では、ROE 使用率を監視対象としていません。