PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.2 (Linux版)
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はじめに

本書は、PRIMECLUSTERを使用する際に、起点としてご使用戴きたいマニュアルです。

PRIMECLUSTERシステムの導入から運用管理までの一連の流れ/操作について説明しております。PRIMECLUSTERシステムは複数の機能から構成されていることから、本書以外にも機能ごとに複数のマニュアルが存在しますが、操作上必要な機能固有の情報については本書から各関連マニュアルをポイント参照しているため、まず本書を参照することで一連の操作が可能となります。

また、本書では、PRIMECLUSTERシステムに対応した製品の機能概要、および操作手順についても説明しております。

なお、本書ではPRIMECLUSTERの基本パターンについて記載しております。記載されていないパターンについては、関連マニュアルを参照してください。

PRIMECLUSTERシステムの導入から運用管理を始めるまでの流れと本書の参照先の関係は以下のとおりです。

[PRIMECLUSTERシステム導入から運用管理までの流れ]

PRIMECLUSTERシステム運用の流れ

本書の参照先

1.PRIMECLUSTERシステムの構築の流れを理解し、
 PRIMECLUSTERシステムの設計をする。

第1部 導入準備編

2.PRIMECLUSTERシステムを新規に導入する。

第2部 導入編

3.PRIMECLUSTERシステムの運用状態を監視する。

第3部 運用編

4.PRIMECLUSTERシステムの運用開始後、システム
 の構成などを変更する。

第4部 システム構成変更編

5.PRIMECLUSTERシステムの保守を行う。

第5部 保守編

6.PRIMECLUSTERシステムに対応製品を導入する。

第6部 PRIMECLUSTER対応製品編


詳細な手順の説明については、各部の該当箇所に参照マニュアル名を明記しますので、そちらを参照してください。

本書の読者

本書はPRIMECLUSTER 4.2を使用して、クラスタシステムの導入、運用管理を行う全てのユーザと、PRIMECLUSTER上にアプリケーションを作成するプログラマを対象にしています。

本書について

本書は6部と付録、用語集で構成されています。各部の内容は以下のとおりです。

第1部 導入準備編
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステムの導入から運用までの全体の作業の流れを説明します。
第2部 導入編
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:ソフトウェアのインストール、クラスタの構築、アプリケーション構築までの操作について説明します。
第3部 運用編
対象:システムを運用管理するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステムの監視方法、異常の原因を調査する方法などを説明します。
第4部 システム構成変更編
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステム構成の追加、変更、削除を行う場合に必要な作業について説明します。
第5部 保守編
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステム動作環境の保守を行う場合に必要な作業について説明します。
第6部 PRIMECLUSTER対応製品編
対象:PRIMECLUSTERシステム上でPRIMECLUSTER対応製品を動作させるユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムに対応した製品のVL、機能概要を説明します。
付録A PRIMECLUSTERシステム設計ワークシート
対象:PRIMECLUSTERシステムを設計するユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステム 設計ワークシートを掲載しています。
付録B マニュアルページ
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムの各機能で使用するオンラインマニュアルページについて説明します。
付録C トラブルシューティング
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムでトラブルが発生した場合の対処法を説明します。
トラブル調査を依頼する際のデータの採取方法について説明します。
付録D メッセージ
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムでuserApplication Configuration Wizardで出力されるメッセージおよびプロシジャリソースのメッセージの内容と対処方法について説明します。また、その他のメッセージについては他マニュアルの参照先を示します。
付録E PRIMECLUSTER対応製品用の状態遷移プロシジャリソースの登録/変更/削除
対象:PRIMECLUSTER対応製品用リソースを使用する全てのユーザ
内容:クラスタアプリケーションでプロシジャリソースを使用する場合のプロシジャリソースの登録/変更/削除方法について説明します。
付録F PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録
対象:PRIMECLUSTER対応製品用リソースを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録手順を説明します。
付録G バージョン毎の変更点
対象:PRIMECLUSTER 4.0A20、4.1A20、4.1A30、または4.2A00を使用していた全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTER 4.2A30の仕様変更点について説明します。
用語集
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムの用語について説明します。
略語
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムの略語について説明します。

関連マニュアル

以下のマニュアルはクラスタ設定を行う際に必要に応じて参照してください。

PRIMECLUSTERの関連ドキュメントには上記マニュアル以外に以下のドキュメントがあります。
PRIMECLUSTERの各製品に添付されるインストールガイド(テキストデータ)です。
データは各製品の"CD3"に格納されています。また、ファイル名については、各製品に添付される紙(「製品のご案内」)を参照ください。

マニュアルの体系

マニュアルの印刷について

マニュアルの印刷をする場合には、PRIMECLUSTER製品用CD-ROMの中に入っているPDFファイルを利用してください。PDFファイル名とマニュアルとの関係については、製品に添付されている"PRIMECLUSTER インストールガイド"を参照してください。

PDFファイルの参照・印刷には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Reader V4.0以上をお使いください。

オンラインマニュアルについて

オンラインマニュアルを参照するためには、クラスタ管理サーバでユーザ名をwvroot、clroot、cladmin、clmonのいずれかのユーザグループに登録してください。

ユーザグループの登録の方法、ユーザグループの意味については、"クラスタを管理するユーザの作成"を参照してください。

本書の表記について

表記

プロンプト

実行にシステム管理者(ルート)権限が必要なコマンドライン例の場合、先頭にシステム管理者プロンプトを示すハッシュ記号(#)が付いています。システム管理者権限を必要としないエントリの場合、先頭にドル($)が付いています。

マニュアルページのセクション番号

Linux(R)オペレーティングシステムコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧付きで示されています。―例: cp(1)

キーボード

印字されない文字のキーストローク<Enter>や<F1>などのキーアイコンで表示されます。たとえば、<Enter>はEnterというラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl>+<B>は、CtrlまたはControlというラベルの付いたキーを押しながら<B>キーを押すことを意味します。

書体/記号

以下の書体は特定要素の強調に使用されます。

書体 / 記号

使用方法

均等幅

コンピュータ出力、およびプログラムリスト:テキスト本文中のコマンド、ファイル名、マニュアルページ名、他のリテラルプログラミング項目

斜体, <斜体>

具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―入力値―

<均等幅>

具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―表示値―

太字

記述どおりに入力する必要のあるコマンドライン項目

"均等幅"

参照先のタイトル名、マニュアル名、画面名等

[均等幅]

ツールバー名、メニュー名、コマンド名、アイコン名

<均等幅>

ボタン名


例1.

以下に/etc/passwdファイルのエントリの一部を示します。
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/bin/bash
daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/bin/bash
lp:x:4:7:lp daemon:/var/spool/lpd:/bin/bash

例2.

cat(1)コマンドでファイルの内容を表示するには、以下のコマンドラインを入力します。
$ cat ファイル名

記号

特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。

略称

2009年 6月

商標について

Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。

NFS、NFS Clientは、米国Sun Microsystems, Inc.の商標です。

JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。

Netscape 及び Netscape Navigator は Netscape Communications Corporation の米国及びその他の国における商標または登録商標です。

Microsoft Internet Explorerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows NTおよびWindows NT Serverは、米国Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。

ORACLE、Oracle Applicationsは、米国Oracle Corporationの商標もしくは登録商標です。

CORBA,OMG,ORBはオブジェクト・マネージメント・グループ(OMG)の登録商標です。

NetWorkerは、Legato Systems, Inc. の登録商標です。

Symfoware は、富士通株式会社の登録商標です。

PRIMECLUSTERは、富士通株式会社の商標です。

その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。

Copyright (c) 1986-1997 Sun Microsystems,Inc.

Copyright (c) 1983-1989 Portions may be derived from Berkeley BSD system, licensed from the U. of CA.

(C)1990-2000 Legato Systems, Inc. All Rights Reserved.

お願い

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