PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.2 - Linux for Itanium 版 -
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目次

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付録C Oracle Clusterware制御機能の移行手順
ここでは、PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.1A40においてOracle Clusterware制御機能を使用していた場合の、4.2A30への移行手順について説明します。
Oracle Clusterware制御機能の移行手順は、移行後にOracle Clusterwareをどのように扱うかに応じて異なります:

- 本手順を実施する前に、現在の構成内容(SysNodeやuserApplication、リソースの関連)をCluster Adminのrmsタブやhvdispコマンドを活用して把握しておく必要があります。この作業はPRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.1A40の状態(4.2A30へ入れ換える前)にて行ってください。
- 手順の中に "構成パターンA/B/Cの場合" と記載されている箇所は、変更する構成パターンに応じて進んでください。特に明記されていない場合は、全ての構成パターンで実施してください。
- 本手順は、PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.2A30のインストールが完了した後に実施してください。
- RMSが起動している場合は停止してください。全てのクラスタノード上のRMSが停止している必要があります。
RMSの停止は、RMS稼働中のノードにてスーパーユーザー権限で以下のコマンドを実行してください。
- Oracle Clusterwareを起動します。
手順3で"hvw"コマンドを実行するノードで、スーパーユーザー権限で以下のコマンドを実行してください。
# /etc/init.d/init.crs start <Return> |
Oracle Clusterware 起動完了後、crs_stat コマンドを実行できることを確認してください。
# su - <Oracle ユーザー>
$ crs_stat |
- 手順2でOracle Clusterwareを起動したノードで、"hvw -n <RMS 構成定義名>" を実行し、RMS Wizard を起動します。
- 「Main configuration menu」画面にて Application-Edit を選択します。
- 「Application selection menu」画面にて、変更対象のリソースを含む userApplication 名を選択します。
- 「Settings of turnkey wizard "WIZSTANDBY"」画面にて、Oracle(Ora_xxx) を選択します。
- 「Oracle (Ora_xxx:consistent)」画面にて、設定を変更するリソースを選択します。
(例:OracleRAC10gのノードアプリケーションリソース[0]= ora.rac.rac1.inst)

- 選択されたリソース SELECTED を選択します。

- 詳細設定項目の設定より、「(PreOnlineScript=)」を選択します。

- PreOnlineScriptを削除、または修正します。
PreOnlineScriptの詳細設定項目の設定より、NONE を選択します。

詳細設定項目の設定より、PreOnlineScript が削除されていることを確認し、SAVE+RETURN を選択します。
PreOnlineScript の詳細設定項目の設定より、FREECHOICE を選択し、「/opt/FJSVclora/sbin/cloracrs <OracleUser> start」と入力します。

詳細設定項目の設定より、PreOnlineScript が修正されていることを確認し、SAVE+RETURN を選択します。

- 構成パターンに応じた手順を行います。
- 構成パターンAの場合
何もせず、次の手順に進んでください。
- 構成パターンBの場合
既存のOracleリソースにOracle Clusterwareリソースを追加してください。手順は、"2.3.4 Oracle Clusterware リソースの作成" の手順3〜6を参照してください。
- 構成パターンCの場合
何もせず、次の手順に進んでください。
- SAVE+EXIT を選択しリソースを登録します。
- 構成パターンAの場合
- 必要に応じて、他のRACインスタンスリソースについて手順4〜11を繰り返してください。
- 次の手順に進んでください。
- 構成パターンBまたはCの場合
- 必要に応じて、他のRACインスタンスリソースについて手順4〜10を繰り返してください。
- 最後に、手順14に進んでください。
- Oracle Clusterwareリソースを登録します。(※構成パターンAの場合のみ)
Oracle Clusterware用のuserApplicationを新たに作成する場合は、以下の1)〜7)の手順を実施してください。
- Oracle Clusterwareリソースの作成を含むuserApplicationを作成します。
"2.3.4 Oracle Clusterware のリソースを含む userApplication の作成" の手順1〜11を実施してください。
- RACインスタンスリソースを選択します。
手順4〜8と同じ手順を実施し、RACインスタンスリソースのPreOnlineScriptの設定画面に移ってください。このとき、手順5で選択するRACインスタンスリソースは、上記2)で作成したOracle Clusterwareリソースを含むuserApplicationと同一ノード上に存在するものを選択してください。
- RACインスタンスリソースのPreOnlineScriptを設定します。
"2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成" の手順12の注意を参考に、以下のように設定してください。
/opt/FJSVclora/sbin/clorastartwait <上記2)で作成したuserApplication名> |
- PreOnlineScriptが設定されていることを確認し、SAVE+RETURN を選択します。
- SAVE+EXIT を選択しリソースを登録します。
- 上記2)〜5)を必要な分だけ実施します。(RACデータベースが複数ある場合)
- Configuration-Generate および Configuration-Activate を順に実行して、環境設定を完了します。
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