PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.2 - Linux for Itanium 版 -
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第2章 環境設定> 2.2 スタンバイ運用の場合

2.2.4 Oracle リソースを含まない userApplication の作成

ここでは、userApplication の作成と、Oracle 以外のリソースの設定を行います。Oracle のリソースの設定は、データベース作成後に行います。

スタンバイ運用では下図のように、Oracle リソース以外の構成を先に作成します。

■GDS の設定

GDS は、スタンバイ運用の場合 "切替えディスク" として設定します。Oracleのシステムテーブルスペースを配置するための Disk Class と その他のデータを配置するための Disk Class を別々に用意し、Oracle のシステムテーブルスペース用 Disk Class は、MONITORONLY 属性 "NO"、その他のデータ用 Disk Class は、MONITORONLY 属性 "YES"と設定しての運用も可能です。

■userApplication の設定

「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」 の 「第6章 クラスタアプリケーションの構築」 に従い userApplication を作成してください。
userApplication は、RMS Configuration Wizard を使用して設定します。RMS Configuration Wizard は、メニューから情報を選択しながら設定を行うウィザード形式になっています。
以下のコマンドを任意の1ノードで実行します。

# hvw -n <RMS 構成定義名>


以下に Oracle リソースを含まない userApplication の設定例を示します。

  1. Main configuration menu 画面から Application-Create を選択し、userApplication を作成します。

  2. Application type selection menu 画面から WIZSTANDBYを選択します。

    「Application type selection menu」画面にて、ORACLE は選択しないでください。これは下位互換のためのものです。

  3. Settings of turnkey wizard "WIZSTANDBY" 画面で以下の設定を行います。
    ApplicationName を選択し userApplication 名を設定します。

  4. Machines+Basics を選択し、ノード設定と基本設定を行います。
    Machines の設定は、運用ノードを Machines[0]、待機ノードを Machines[1] に設定します。ノードを追加する場合は AdditionalMachines を選択します。その他の設定については、HELP または 「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」 を参照してください。


    以下の設定を推奨します。記述されていない属性は任意です。

    属性

    推奨設定値

    AutoSwitchOver

    HostFailure|ResourceFailure|ShutDown

    PersistentFault

    1

    HaltFlag

    yes

  5. 設定が完了したら、SAVE+EXIT を選択し設定を保存します。

  6. Setting of turnkey wizard "WIZSTANDBY" の画面から、必要となる共用ディスクリソース(例:Gls、LocalFileSystems、Gds) の設定を行います。

  7. この状態で SAVE+EXIT で Main configuration menu に戻ります(Oracle に関する設定はまだ行いません)。

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