PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.2 - Linux for Itanium 版 -
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目次

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2.2.2 Oracle ソフトウェアのインストール・設定
Oracle のインストールおよび設定について説明します。
■初期設定
- カーネルパラメータの設定
PRIMECLUSTER で使用する値に、Oracle 自身が使用する値を加えたものを/etc/sysctl.conf に設定する必要があります。カーネルパラメータの設定は使用する Oracle のバージョンやデータベースの構成によって異なるため、Oracle のインストールガイドを参照してください。パラメータの設定はできる限り全ノードで同一にしてください。
カーネルパラメータは、実行時に、sysctl(8) コマンドで構成することができます。以下にパラメータの設定例および適用方法を示します。

Oracle をインストールする場合は、/etc/sysctl.conf の設定を変更し、ノードをリブートした後に行ってください。
semopm ("kernel.sem" の3番目) には、4以上の値を設定してください。

以下に適用方法を示します。
以下のコマンドを実行すると、各パラメータの値が変更されます。このコマンドは、/etc/sysctl.conf の値をカーネルに適用します。カーネルの再構築は必要ありません。実行時にカーネルパラメータを変更するには sysctl (8) を使用します。sysctl の動作の詳細については、マニュアルページの sysctl (8) を参照してください。
#sysctl -p [filename] (filename 省略時は /etc/sysctl.conf から読み込む) |
- ポート番号の設定
Oracle リスナーで使用するポート番号を /etc/services に設定します。

- Oracle ユーザーの設定
Oracle のインストールおよび、起動・停止等の操作を行うためのDBA(Database Administrator) ユーザーを作成します。ユーザーID、グループIDは全ノードで同一にする必要があります。

# groupadd -g <グループID> dba
# groupadd -g <グループID> oinstall
# useradd -g oinstall -G dba oracle
# passwd oracle |
※ グループを2つ作成し、一般的に、グループ名は「dba」、「oinstall」とします。
Oracle ユーザーの環境変数を設定する必要があります。

(.bash_profile)
ORACLE_BASE=/u01/app/oracle; export ORACLE_BASE
ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/10.2.0; export ORACLE_HOME
ORACLE_SID=ora
LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH
PATH=$ORACLE_HOME/bin:/usr/bin:/bin:/usr/bin/X11/:/usr/local/bin; export PATH |

- PRIMECLUSTER Wizard for Oracle では、Oracle の操作を Oracle の DBA ユーザーで行います。 Oracle の DBAユーザーの PATH 環境変数に、$ORACLE_HOME/bin を必ず含めるようにしてください。
- 以下のように root ユーザーで su(1M) を実行し、Oracle ユーザーにスイッチできることを確認してください。
- Oracle ユーザーのプロファイルにおいて、対話型のコマンド (例 script) を実行しないでください。userApplication の起動・停止が正常に実行できない場合があります。プロファイルは、/etc/profile, .bash_profile, .cshrc, .profile などを指します。

詳しくは Oracle のマニュアルを参照してください。
■インストール
- スタンバイ運用の場合
Oracle のインストールは、Oracle ユーザーで行います。プログラムは各ノードのローカルディスクにインストールします。データベースは共用ディスク上に作成する必要があるので、インストール時には作成せず、共用ディスクのクラスタ設定が完了してから作成することを推奨します。
データベースの作成に関しては後述します。
- スケーラブル運用の場合
RAC のインストール手順は、RAC のインストレーションガイド等を参照してください。

詳しくは Oracle のマニュアル を参照してください。
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