Linkexpress Transactional Replication option説明書
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付録A TRO> A.3 トリガによるユーザ独自の編集について> A.3.4 SQL Serverデータベースの場合

A.3.4.1 利用方法

SQL Serverデータベースにおけるトリガの利用方法を説明します。

■格納データの加工(種別:AFTER)

論理表insertedからキーおよび加工対象の列を取得するSELECT文を発行し、加工対象の変数の値を加工します。その後、加工結果を反映したSQL文を発行します。ただし、トリガ内で発行するSQL文から再びトリガが実行され、加工済みの値がさらに加工されるのを防ぐため、判定用の列が必要です。たとえば、次のように行います。EXTRACT定義文のSELECTオペランドに、初期値として0の項目を追加します。また、OUTTABLE定義文のITEMオペランドに判定用の列を指定します。INSERT文に対するトリガでは、加工のためのUPDATE文を発行するときに、判定用の列の値として1を指定します。UPDATE文に対するトリガでは、判定用の列を判定し、0以外ならばトリガから発行したUPDATE文なので、加工対象外として扱います。

■格納処理の迂回(種別:AFTER)

論理表insertedからすべての列を取得するSELECT文を発行します。迂回条件を満たす場合、エラー番号60999/重大度レベル16を返し、トリガの対象となるSQL文の処理を元に戻すためのSQL文を発行します。


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