Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第6部 クラスタシステム> 第28章 TJNL> 28.2 クラスタシステム(PRIMECLUSTER編)> 28.2.1 環境設定> 28.2.1.8 クラスタシステムの環境作成

28.2.1.8.2 TRM用の状態遷移プロシジャのリソース登録

TRM用の状態遷移プロシジャをリソースとして登録します。
PRIMECLUSTER上で動作するTRMでは、状態遷移プロシジャを利用して、TRMの起動や停止を行います。

状態遷移プロシジャの手順は、以下のとおりです。

  1. 状態遷移プロシジャファイルの修正

    TRMは状態遷移プロシジャファイルのひな型を提供します。TRM用のひな型は以下のファイルで提供しています。

    /opt/FJSVtrm/sample/TRM001.TRM

    状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下の内容に設定しています。

    複数のTRMシステムを使用する場合は、状態遷移プロシジャをTRMシステムごとに用意する必要がありますので、ひな型を複写して使用してください。
    なお、状態遷移プロシジャファイル名は以下の規約に従ってください。

    TRMシステム名.TRM

    たとえば、TRMシステム名が"TRMSYS01"の場合には、"TRMSYS01.TRM"となります。
    また、上記以外の設定でTRMシステムの起動と停止を行う場合は、ひな型の修正が必要です。
    以下に、状態遷移プロシジャファイルの修正例を示します。

    [TRMシステム名が"TRMABC"の場合]

    SYSNAME="TRM001"

    SYSNAME="TRMABC"

    [TRM起動時にTRM資源を回収しTRMを起動する場合]

    START_OPT="-s $SYSNAME -p"

    START_OPT="-s $SYSNAME -p -r"

使用するデータベースシステムがSymfowareの場合は、TJNL運用に必要なSymfoware/RDBを動作させるため、以下の環境変数を設定してください。環境変数については、"11.5.1.2 TRMの起動"を参照してください。

使用するデータベースシステムがOracleの場合は、TJNL運用に必要なOracleを動作させるため、以下の環境変数を設定してください。環境変数については、"12.6.1.2 TRMの起動"を参照してください。


注) Oracleソフトウェアが64-bit版の場合は$ORACLE_HOME/libを$ORACLE_HOME/lib32としてください。

 

  1. 状態遷移プロシジャのクラスタシステムへの登録

    各ノード上で、状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録します。
    状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録するには、PRIMECLUSTERのclsetprocコマンドを使用します。-cオプションに"BasicApplication"を指定してください。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clsetprocコマンドの実行例を示します。

    clsetproc -c BasicApplication /trmenv/procedure/TRM001.TRM

     

  2. 状態遷移プロシジャのリソースデータベースへの登録

    各ノード上で、状態遷移プロシジャをリソースデータベースに登録します。
    状態遷移プロシジャをリソースデータベースに登録するには、TRMより提供する状態遷移プロシジャリソースデータベース登録用のシェルスクリプトを実行します。シェルスクリプトのひな型は、以下のファイルで提供しています。

    /opt/FJSVtrm/sample/ADDPROC_TRM

    シェルスクリプトのひな型は、以下の内容に設定しています。

    シェルスクリプトのひな型を複写し、登録する状態遷移プロシジャファイルに合わせて、シェルスクリプトを修正します。
    以下に、シェルスクリプトの修正例を示します。

    [状態遷移プロシジャファイル名が"TRMABC.TRM"の場合]

    PROC_NAME="TRM001.TRM"

    PROC_NAME="TRMABC.TRM"

    [起動優先度を変更する場合]

    PRIORITY="100"

    PRIORITY="150"


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