Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第6部 クラスタシステム> 第27章 TRO> 27.3 クラスタシステム(SafeCLUSTER編) > 27.3.1 環境設定> 27.3.1.8 クラスタシステムの環境作成

27.3.1.8.4 TRO用の状態遷移プロシジャのリソース登録

TRO用の状態遷移プロシジャをリソースとして登録します。登録手順は以下のとおりです。

  1. 状態遷移プロシジャファイルの修正

    TROから提供されている状態遷移プロシジャファイルのひな型を修正します。TRO用の状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下のファイルで提供されています。

    インストールフォルダ\TRO\sample\TRM001.DBSVCRTM.bat

    状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下の内容に設定されています。

    状態遷移プロシジャファイルのひな型を複写し、状態遷移プロシジャファイルを環境に合わせて修正します。以下の修正が必要です。

    その他の箇所は必要に応じて修正してください。

    1. 状態遷移プロシジャファイルのファイル名の修正

      状態遷移プロシジャファイル名は以下の規約に従って変更します。

      • TRMシステム名.DBサービスグループ名

      たとえば、TRMシステム名が"TRM002"、DBサービスグループ名が"TROGRP01"の場合は、"TRM002.TROGRP01"となります。

    2. DBサービスグループ名の修正

      状態遷移プロシジャに設定されているDBサービスグループ名を修正します。
      以下に修正例を示します。

      [DBサービスグループ名が"TROGRP01"の場合]

      SET DBSVCGRP=DBSVCGRP
         ↓
      SET DBSVCGRP=TROGRP01

       

    3. 格納グループ名の修正

      状態遷移プロシジャに設定されている格納グループ名を修正します。
      以下に修正例を示します。

      [格納グループ名が"ODRDIF1"の場合]

      SET STRGRP1=STRGRP1
         ↓
      SET STRGRP1=ODRDIF1

      なお、ひな型には2つの格納グループの逐次差分反映を行う場合の記述方法を示しています(2個目の格納グループはコメントになっています)。複数の格納グループの逐次差分反映を行う場合は、ひな型を参考にして必要な行を追加してください。

    4. 逐次差分反映操作コマンドの修正

      データベースシステムにOracleを使用する場合は、逐次差分反映操作コマンドに-uオプションを指定してください。逐次差分反映操作コマンドの詳細については、"7.3.6 lxrtmdbコマンド" を参照してください。
      以下に修正例を示します。

      %STRPRC_COMMAND% -r %STRGRP1
                 ↓
      %STRPRC_COMMAND% -r %STRGRP1 -u user1/pswd1

      また、データベースシステムを動作させるため、必要に応じて以下の環境変数を設定してください。

      環境変数

      備考

      ORACLE_SID

      Oracleの場合に設定

      以下に修正例を示します。

      Oracleの例

      rem ##########################################################################

      set ORACLE_SID = DB1 # 実際の環境に合わせて設定してください。

      rem ##########################################################################
      rem [System Definition]

       

  2. 状態遷移プロシジャのリソース登録

    逐次差分反映用の状態遷移プロシジャをリソース登録します。状態遷移プロシジャのリソース登録はクラスタ運用設定ビューのアプリケーションリソース設定から行います。登録方法を以下に説明します。

    1. リソース情報の設定

      状態遷移プロシジャのリソース情報を設定する場合、"プロセスの再起動回数"を"0"に、"プロセスの再起動間隔(秒)"を"0"に、"プロセスの再起動回数の初期化"を"しない"に設定してください。

    2. 状態遷移プロシジャ情報の設定

      "状態遷移プロシジャ情報の設定"では"参照作成(ファイル指定)"を選び、修正を行った状態遷移プロシジャを指定してください。

       

    3. 状態遷移指示タイミングの設定

      状態遷移指示タイミングは以下のとおり設定してください。

      START_RUN

      AFTER

      STOP_RUN

      BEFORE

      FAIL_RUN

      BEFORE

       

  3. 状態遷移プロシジャのクラスタサービスへのリソース登録

    登録した状態遷移プロシジャをクラスタサービスにリソース登録します。リソースクラスにはApplicationを指定します。
    状態遷移プロシジャのリソース登録の詳細については、SafeCLUSTERの導入運用ガイドを参照してください。


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