Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第6部 クラスタシステム> 第27章 TRO> 27.3 クラスタシステム(SafeCLUSTER編) > 27.3.1 環境設定> 27.3.1.8 クラスタシステムの環境作成

27.3.1.8.2 TRM用の状態遷移プロシジャのリソース登録

TRM用の状態遷移プロシジャをリソースとして登録します。
SafeCLUSTER上で動作するTRMでは、状態遷移プロシジャを利用して、TRMの起動や停止を行います。

状態遷移プロシジャの手順は、以下のとおりです。

  1. 状態遷移プロシジャファイルの修正

    TRMは状態遷移プロシジャファイルのひな型を提供します。TRM用のひな型は以下のファイルで提供しています。

    インストールフォルダ\TRM\sample\TRM001.TRM.bat

    状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下の内容に設定しています。

    複数のTRMシステムを使用する場合は、状態遷移プロシジャをTRMシステムごとに用意する必要がありますので、ひな型を複写して使用してください。
    なお、状態遷移プロシジャファイル名は以下の規約に従ってください。

    TRMシステム名.TRM

    たとえば、TRMシステム名が"TRMSYS01"の場合には、"TRMSYS01.TRM"となります。
    また、上記以外の設定でTRMシステムの起動と停止を行う場合は、ひな型の修正が必要です。
    以下に、状態遷移プロシジャファイルの修正例を示します。

    [TRMシステム名が"TRMABC"の場合]

    SET SYSNAME=TRM001

    SET SYSNAME=TRMABC

    [TRM停止を強制停止で行う場合]

    net stop %MONSVC_NAME%
    rem %TRMSTP_COMMAND%

    rem net stop %MONSVC_NAME%
    %TRMSTP_COMMAND%

     

  2. 状態遷移プロシジャファイルのリソース登録

    TRM用の状態遷移プロシジャをリソース登録します。状態遷移プロシジャのリソース登録はクラスタ運用設定ビューのアプリケーションリソース設定から行います。登録方法を以下に説明します。

    1. リソース情報の設定

      状態遷移プロシジャのリソース情報を設定する場合、"プロセスの再起動回数"を"0"に、"プロセスの再起動間隔(秒)"を"0"に、"プロセスの再起動回数の初期化"を"しない"に設定してください。

    2. 状態遷移プロシジャ情報の設定

      "状態遷移プロシジャ情報の設定"では"参照作成(ファイル指定)"を選び、修正を行った状態遷移プロシジャを指定してください。

    3. 状態遷移指示タイミングの設定

      状態遷移指示タイミングは以下のとおり設定してください。

      START_RUN

      AFTER、 CUTOFF/BUILDIN

      START_WAIT

      AFTER

      STOP_RUN

      BEFORE

      STOP_WAIT

      BEFORE

      FAIL_RUN

      BEFORE

      FAIL_WAIT

      BEFORE

       

  3. 状態遷移プロシジャのクラスタサービスへのリソース登録

    登録した状態遷移プロシジャをクラスタサービスにリソース登録します。リソースクラスにはApplicationを指定します。
    状態遷移プロシジャのリソース登録の詳細については、SafeCLUSTERの導入運用ガイドを参照してください。


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