Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第3部 TJNL> 第12章 Oracle連携編> 12.6 ジャーナル提供側業務の運用> 12.6.3 ジャーナル取得業務のアプリケーション

12.6.3.2 ジャーナルの取得順序

TJNLではジャーナルデータに取得順序情報を付加し、トランザクション単位にまとめてジャーナル取得ファイルに格納します。取得順序情報は各トランザクションの最終更新SQLの実行順序を示す情報です。ジャーナルを取得する契機は"ジャーナルの取得契機"で説明したようにトランザクションがCOMMITされた時点です。ジャーナル配付機能は、ジャーナル取得ファイルに格納されたジャーナルの中から取得順序情報の小さい順にトランザクションのジャーナルを取り出し、利用ジャーナルとしてメッセージキューに配付します。ジャーナルの取得順序について、"図:Oracle連携時におけるジャーナルの取得順序"に示します。

[図:Oracle連携時における利用ジャーナルの取得順序]

この図では、トランザクションを先にCOMMITしたのはAPL1、最終更新SQLを先に実行したのはAPL2です。従って、取得順序情報はAPL2のトランザクション→APL1のトランザクションの順に昇順で設定されます。一方、ジャーナル取得ファイルにジャーナルを取得するタイミングはAPL1のトランザクションが先になります。これら2つのジャーナルを取得した後でジャーナル配付機能を起動した場合には、利用ジャーナルは取得順序情報の昇順、すなわちAPL2のトランザクション→APL1のトランザクションの順にメッセージキューに格納されます。(つまり、トランザクションのCOMMIT順に配付されるわけではありません。)ただし、あらかじめジャーナル配付機能を起動した状態でこれら2つのジャーナルを取得した場合には、トランザクションがCOMMITされた順、すなわちAPL1のトランザクション→APL2のトランザクションの順にメッセージキューに格納される可能性があります。(各機能の動作タイミングによっては取得順序情報の昇順にメッセージキューに格納されることもあります。)


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