Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第3部 TJNL> 第12章 Oracle連携編> 12.4 環境作成> 12.4.3 環境作成の説明

12.4.3.4 TRM環境の作成

TJNLを運用するTRMシステムの環境を作成します。TRMシステムの環境の作成方法は、"環境作成"を参照してください。

TRMシステムの環境を作成する際の環境定義ファイルには、以下の見積りに従った値に、ジャーナル提供側業務およびジャーナル利用側業務で必要となる値を加算した値を指定してください。ジャーナル提供側業務および、ジャーナル利用側業務で必要となる値の見積り方法は"環境作成"を参照してください。

以下に、TJNLが必要とする各指定値の見積り式を示します。

a) MQDConfigurationセクション

[MQDConfiguration]セクションに指定するキーワードの見積り式を、"表:[MQDConfiguration]セクションに指定するキーワードの見積り式"に示します。

[表:[MQDConfiguration]セクションに指定するキーワードの見積り式]

キーワード

見積り式

MessageBufferMaxSize

Max_Size[KB]

Max_Sizeは[Transaction]セクションに指定するMax_Sizeの値です。Max_Sizeの詳細は"表:[Transaction]セクションに指定するキーワードの見積り式"を参照してください。

b)Transactionセクション

[Transaction]セクションに指定するキーワードの見積り式を、"表:[Transaction]セクションに指定するキーワードの見積り式"に示します。

[表:[Transaction]セクションに指定するキーワードの見積り式]

キーワード

見積り式

Max_Size

以下の[見積り式1]および[見積り式2]で求めた値のうち、大きい値を指定します。ただし、値が20000[KB]を下回る場合は、20000[KB]を指定します。

[見積り式1]
 メッセージ取出し機能で一度に操作するデータ量 × 15

メッセージ取出し機能で一度に操作するデータ量は、メッセージ取出し機能によってファイルに格納されるデータの他に、以下のデータの量が含まれます。

  • ジャーナルヘッダ

また、ジャーナル・チェックポイントが定義されている場合には、以下のデータの量も含まれます。

  • 各利用ジャーナルの最終項目に付加されているジャーナル・チェックポイント項目
  • ジャーナル・チェックポイントのメッセージ

メッセージ取出し機能の詳細は"メッセージ取出し"を、データ形式の詳細は"データ形式"を参照してください。

[見積り式2]
 1回のトランザクションでのジャーナル取得サイズ × 15

1回のトランザクションでのジャーナル取得サイズは以下の見積り式に従って求めます。
 (1.1[KB] + 取得対象列のデータ長の総和) × トランザクション中のSQL発行回数

取得対象列のデータ長の総和は、取得対象列のデータ属性に基づいたデータ長にそれぞれ4バイト加算した値です。列のデータ属性に基づいたデータ長は、"Oracleと定義の対応関係"を参照してください。

c) SystemFileセクション

[SystemFile]セクションに指定するキーワードの見積り式を、"表:[SystemFile]セクションに指定するキーワードの見積り式"に示します。

[表:[SystemFile]セクションに指定するキーワードの見積り式]

キーワード

見積り式

SystemFile2_Size

( ( 取得定義サイズの総和 × 2 ) +
 ( 配付定義サイズの総和 × 2 ) + 3072[KB] ) × 1.5

1つの取得定義サイズは以下の見積り式に従って求めます。
 (取得対象列数 × 0.1[KB]) +
  (取得対象システム取得項目数 × 0.1[KB]) +
  (取得対象ジャーナル・チェックポイント数 × 0.1[KB]) + 1.4[KB]

1つの配付定義サイズは以下の値です。
 0.3[KB]

d) DiskQueueセクション

[DiskQueue]セクションに指定するキーワードの見積り式を、"表:[DiskQueue]セクションに指定するキーワードの見積り式"に示します。

[表:[DiskQueue]セクションに指定するキーワードの見積り式]

キーワード

見積り式

Size

各メッセージキューに蓄積する利用ジャーナル量の総和 + (配付対象メッセージキュー数 × 16[KB]) + 100[KB]

1つのメッセージキューに蓄積する利用ジャーナル量は以下の見積り式に従って求めます。
 蓄積ジャーナル量(注1) × 1.5

蓄積ジャーナル量は以下の見積り式に従って求めます。
 1利用ジャーナル量 × 蓄積メッセージ数

1利用ジャーナル量は以下の見積り式に従って求めます。
 1.1[KB] + 取得対象列のデータ長(注2)の総和

注1) 他システムへ転送する場合は、転送の遅延時間を考慮してください。また、メッセージキューから利用ジャーナルを直接取り出す場合は、取出し業務の遅延時間を考慮してください。
注2) 取得対象列のデータ属性に基づいたデータ長に4バイト加算した値。列のデータ属性に基づいたデータ長は、"Oracleと定義の対応関係"を参照してください。

環境定義ファイルの記述例を"表:環境定義ファイルの記述例"に示します。

[表:環境定義ファイルの記述例]

[MQDConfiguration]                        # TRM環境情報
  QueueMax = 100
  MessageBufferMaxSize = 65               # 65Mバイト

[Transaction]                             # トランザクション管理ファイル情報
  TransactionFile = /trmdev2/tranfile
  Max_Size = 65536                        # 65536Kバイト

[SystemFile]                              # システム制御用ファイル情報
  SystemFile1 = /trmdev2/systemfile1
  SystemFile2 = /trmdev2/systemfile2
  SystemFile2_Size = 8000                 # 8Mバイト

[QueueIndex]                              # メッセージキュー管理ファイル情報
  File = /trmdev2/indexfile

[DiskQueue]                               # ディスク型メッセージキューの情報
  File = /trmdev2/diskfile
  Size = 1000000                          # 1Gバイト

[MQDConfiguration]                        # TRM環境情報
  QueueMax = 100
  MessageBufferMaxSize = 65               # 65Mバイト

[Transaction]                             # トランザクション管理ファイル情報
  TransactionFile = d:\trmdev2\transactionfile
  Max_Size = 65536                        # 65536Kバイト

[SystemFile]                              # システム制御用ファイル情報
  SystemFile1 = d:\trmdev2\systemfile1
  SystemFile2 = d:\trmdev2\systemfile2
  SystemFile2_Size = 8000                 # 8Mバイト

[QueueIndex]                              # メッセージキュー管理ファイル情報
  File = d:\trmdev2\queueindex

[DiskQueue]                               # ディスク型メッセージキューの情報
  File = d:\trmdev2\diskqueuefile
  Size = 1000000                          # 1Gバイト

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