Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第2部 TRO> 第6章 保守> 6.1 動作環境の変更

6.1.1 環境変数の変更

逐次差分反映機能で使用する環境変数の変更方法ついて説明します。逐次差分反映機能で使用する環境変数を"表:環境変数の種類"に示します。

[表:環境変数の種類]

環境変数

変更の内容

LXRTMENV

逐次差分反映機能で使用するDB動作環境定義ファイルの格納場所

LXRTMCOMMIT

反映先データベースにデータを格納するときのコミット間隔

LXRTMTRAN

1トランザクションが複数メッセージに分割されている時のメッセージ待ち監視時間

LXRTMTRACE

トレース情報(障害調査用)を出力する/しない

環境変数の変更手順を"図:環境変数の変更手順"に示します。

[図:環境変数の変更手順]

  1. 抽出側システムのジャーナル配付の停止

    抽出側システムのジャーナルの配付を停止してください。ジャーナル配付の停止方法の詳細については"TJNL運用手引書"を参照してください。

  2. メッセージキューの確認

    対象のDBサービスグループのメッセージキューにメッセージが滞留していないことを、trmqdprtqコマンドにより確認してください。trmqdprtqコマンドの詳細については、"19.2.8 trmqdprtqコマンド (メッセージキュー情報の表示)"を参照してください。
    メッセージが滞留している場合、そのメッセージがデータベースに格納されるまで逐次差分反映を継続してください。
    なお、メッセージの滞留が解決しない場合は、以下の手順で滞留しているメッセージをデータベースに格納してください。

    1. 逐次差分反映を終了します。
    2. 環境変数LXRTMCOMMITに1を定義します。
    3. 逐次差分反映を開始します。
    4. メッセージキュー内にメッセージが存在しないことを確認後、逐次差分反映を終了します。
    5. 環境変数LXRTMCOMMITの値を元に戻します。環境変数LXRTMCOMMITの指定が不要な場合は、環境変数を削除します。

       

  3. 逐次差分反映の終了

    逐次差分反映を終了するには、以下のコマンドを実行します。

    lxrtmdb -c -s DBサービスグループ名 -r 格納グループ名

    lxrtmdbコマンドの詳細については、"7.3.6 lxrtmdbコマンド"を参照してください。

  4. 環境変数の変更

    環境変数を変更してください。環境変数の指定方法については"4.3.1 環境変数の設定"を参照してください。

  5. 逐次差分反映の開始

    逐次差分反映を開始するには、以下のコマンドを実行します。

    lxrtmdb -o -s DBサービスグループ名 -r 格納グループ名

    lxrtmdbコマンドの詳細については、"7.3.6 lxrtmdbコマンド"を参照してください。

  6. 抽出側システムのジャーナル配付の再開

    抽出側システムのジャーナルの配付を再開してください。ジャーナル配付の再開方法については"TJNL運用手引書"を参照してください。


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