Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)
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第2章 C++言語インタフェース> 2.2 ORBクラス

2.2.1 CORBA::ORB_init()

名前

 CORBA::ORB_init

形式

 #include <orb_cplus.h>
 ORB_ptr CORBA::ORB_init(
         int&   arg_c,
         char   **arg_v,
         ORBid  orb_identifier,
         CORBA::Environment& env);

機能説明

 ORBを初期化し、ORBのオブジェクトリファレンスを返します。本関数を発行することにより、以降の節に記述する各関数を使用できます。返されたオブジェクトリファレンスは、他のORBインタフェースを呼び出す場合のパラメタに使用します。
 arg_cおよびarg_vには、main関数に渡されるargcおよびargvをコピーしたものへのポインタを渡します。CORBA::ORB::resolve_initial_references()によってクライアント固有のイニシャルサービスのオブジェクトリファレンスを獲得したい場合、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“ネーミングサービスのイニシャルリファレンスの獲得”にしたがってargc, argvに値を設定する必要があります。
 orb_identiferはORBを識別するための名前として、FJ_OM_ORBidを指定します。

復帰値

 正常終了した場合、ORBのオブジェクトリファレンスが設定されます。
 異常終了した場合、envのexceptionメンバにSystemExceptionオブジェクトのオブジェクトリファレンスが設定されます。
 設定された例外情報およびマイナーコードの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

注意事項

 本関数は、1プロセスで2回以上呼び出さないでください。

備考

 sharedサーバ、unsharedサーバ、server per methodサーバの場合、サーバアプリケーションの起動パラメタ(OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定する定義ファイル内のparamで定義されます)は、arg_v に以下のORBの制御パラメタに続いて設定されます。
 第1パラメタ  "-ORB_FJ_PROC_ID"
 第2パラメタ  プロセス番号
 第3パラメタ  "-ORB_FJ_HOME_DIR"
 第4パラメタ  $OD_HOMEの設定値


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