対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
A
MIB拡張を行う前に次の点を確認してください。
MIB拡張の対象となるファイルの名前は正しいですか。
MIB拡張の対象となるファイル(以降、拡張MIBファイル)の名前は、MIB拡張を行う前に、以下のように変名しておく必要があります。
MIB名.my |
ここでいうMIB名とは、拡張MIBファイル内で、“DEFINITIONS”の前に定義されている文字列になります。
拡張MIBファイルが以下のような場合、MIB名は、“SAMPLE-MIB”となります。
SAMPLE-MIB DEFINITIONS ::= BEGIN
・・・
定義
・・・
END |
そのため、この拡張MIBファイルの名前は、“SAMPLE-MIB.my”としてください。
参考
1つのMIBの定義は、以下に示す組で表されます。
MIB名 DEFINITIONS ::= BEGIN ・・・ MIBの定義 ・・・ END |
注意
拡張MIBファイルの名前に、日本語は使用しないでください。
日本語名の拡張MIBファイルに対してMIB拡張操作を行うと、すべてのSystemwalkerコンソールから、対象の運用管理サーバに対して接続ができなくなります。
復旧するには、運用管理サーバで環境の再構築が必要となります。
1つのMIB拡張ファイル内に複数のMIBの定義が存在しませんか。
1つの拡張MIBファイルには1つのMIBの定義のみを記載してください。
そのため、1つの拡張MIBファイルに複数のMIBの定義が存在する場合、複数の拡張MIBファイルに分割する必要があります。
次のような拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB1.my”がある場合は、
SAMPLE-MIB1 DEFINITIONS ::= BEGIN ・・・ 定義 ・・・ END ・・・ SAMPLE-MIB2 DEFINITIONS ::= BEGIN ・・・ 定義 ・・・ END |
以下のように2つに分割します。
SAMPLE-MIB1.my
SAMPLE-MIB1 DEFINITIONS ::= BEGIN ・・・ 定義 ・・・ END |
SAMPLE-MIB2.my
SAMPLE-MIB2 DEFINITIONS ::= BEGIN ・・・ 定義 ・・・ END |
すでにSystemwalkerに定義されている拡張MIBファイルではありませんか。
すでにSystemwalkerに定義されている拡張MIBファイルは、改めて、MIB拡張操作を行う必要はありません。
[V5.0L10/5.0以降で定義されている拡張MIBファイル]
APPLICATION-MIB
ASMIB
CISCO-SMI
DEF_MIB
FJADAPL
HOST-RESOURCES-MIB
IANAIFTYPE-MIB
IF-MIB
INOMIB
ISPMIBNT
ISPMIBSOL
MPCNAPPL
MPTRFEXAGT
NETPRISM
RDBMS-MIB
RFC-1155
RFC-1157
RFC-1212
RFC-1213
RFC-1215
RFC1155-SMI
RFC1155
RFC1157-SMI
RFC1157
RFC1212
RFC1213-MIB
RFC1213
RFC1215
RFC1316-MIB
RFC1757
RFC1759
SMMVAR
SNMPV2-CONF
SNMPV2-MIB
SNMPV2-PARTY-MIB
SNMPV2-SMI
SNMPV2-TC |
[V11.0L10/11.0以降で追加された拡張MIBファイル]
IEEE802DOT11-MIB
INETADDR
IPCOMP
IPCOMSYS
SNMPFRWK |
前提となる拡張MIBファイルはMIB拡張されていますか。
拡張MIBファイル内のIMPORT句で指定された拡張MIBファイルは、あからじめMIB拡張を行っておく必要があります。
次のような拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB.my”がある場合、“SAMPLE-MIB.my”に対してMIB拡張を行う前に、
EXTERNAL-OBJECT-1が定義されている“EXTERNAL1.my”
EXTERNAL-OBJECT-2が定義されている“EXTERNAL2.my”
に対して、MIB拡張しておく必要があります。
SAMPLE-MIB DEFINITIONS ::= BEGIN
IMPORTS
EXTERNAL-OBJECT-1 FROM EXTERNAL1
EXTERNAL-OBJECT-2 FROM EXTERNAL2;
・・・
定義
・・・
END |