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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent Q&A集

1.29 Q:ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格する手順

対象バージョンレベル

A

導入環境のサーバマシンをドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格する手順について説明します。対象のサーバはWindows 2000 Server/Windows Server 2003 STD /Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEとなります。

【昇格/降格時共通】

以下の手順は、すべてのインストール種別で共通の手順です。

  1. ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格する前にバックアップを実施します。

    “Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“バックアップ”を参照してください。

  2. 以下に示すローカルグループに所属しているユーザを、それぞれ確認して記録しておきます。(ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格した後、昇格/降格する前と同じ状態に戻すときに、ここで記録した内容を使用します。)
    確認するローカルグループと、確認方法を以下に示します。

    [ローカルグループ]

    • DmAdmin

    • DmOperation

    • DmReference

    • DistributionAdmin

    • DistributionOperation

    • DistributionReference

    • SystemwalkerSecurityAdmin(V13.1.0以降の場合)

    • SystemwalkerSecurityAuditor(V13.1.0以降の場合)

    [確認方法]

    以下のメニューから確認できます。

    • 昇格の場合

      [コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[システムツール]-[ローカル ユーザーとグループ]-[グループ]

    • 降格の場合

      [コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザとコンピュータ]-[作成されたドメイン名]-[Users]

  3. サーバマシンを、ドメインコントローラへ昇格、またはドメインコントローラから降格します。

    昇格、および降格の方法については、OSのマニュアルを参照してください。

  4. ローカルグループの情報を確認/設定します。

    1. 以下のローカルグループが、システムに登録されていることを確認し、登録されていない場合は作成します。
      確認するローカルグループ、確認方法、および作成方法を以下に示します。

      [ローカルグループ]

      • DmAdmin

      • DmOperation

      • DmReference

      • DistributionAdmin

      • DistributionOperation

      • DistributionReference

      • SystemwalkerSecurityAdmin(V13.1.0以降の場合)

      • SystemwalkerSecurityAuditor(V13.1.0以降の場合)

      [確認方法]

      以下のメニューから確認できます。

      • 昇格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザとコンピュータ]-[作成されたドメイン名]-[Users]

      • 降格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[システムツール]-[ローカル ユーザーとグループ]-[グループ]

      [作成方法]

      1. コマンドプロンプトを起動します。

      2. 以下のコマンドを実行し、ローカルグループを作成します。
        「SystemwalkerSecurityAdmin」と「SystemwalkerSecurityAuditor」は、V13.1.0以降の場合だけ作成します。

        > net localgroup DmAdmin /ADD
        > net localgroup DmOperation /ADD
        > net localgroup DmReference /ADD
        > net localgroup DistributionAdmin /ADD
        > net localgroup DistributionOperation /ADD
        > net localgroup DistributionReference /ADD
        > net localgroup SystemwalkerSecurityAdmin /ADD
        > net localgroup SystemwalkerSecurityAuditor /ADD

    2. 次のローカルグループの特権が、次のポリシーに設定されていることを確認します。設定されていない場合は設定します。

      [ローカルグループ]

      • DmAdmin

      • DistributionAdmin

      [ポリシー]

      • オペレーティング システムの一部として機能

      • プロセスのメモリクォータの増加 (Windows2000の場合は"クォータの増加")

      • サービスとしてログオン

      • システム パフォーマンスのプロファイル

      • システムのシャットダウン

      • システム時刻の変更

      • スケジューリング優先順位の繰り上げ

      • デバイス ドライバのロードとアンロード

      • トークン オブジェクトの作成

      • ドメインにワークステーションを追加

      • ネットワーク経由でコンピュータへアクセス

      • ファームウェア環境値の修正

      • ファイルとその他のオブジェクトの所有権の取得

      • ファイルとディレクトリのバックアップ

      • ファイルとディレクトリの復元

      • プログラムのデバッグ

      • プロセス レベル トークンの置き換え

      • ページ ファイルの作成

      • リモート コンピュータからの強制シャットダウン

      • ローカル ログオンを許可する(Windows2000の場合は"ローカル ログオン")

      • 監査とセキュリティ ログの管理

      • 単一プロセスのプロファイル

      [確認方法]

      以下のメニューから確認できます。

      • 昇格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[ドメイン ローカル セキュリティ ポリシー]-[セキュリティの設定]-[ローカル ポリシー]-[ユーザー権利の割り当て]

      • 降格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[ローカル セキュリティ ポリシー]-[ローカル ポリシー]-[ユーザー権利の割り当て]

  5. エクスプローラーから次のディレクトリのプロパティを開き、[セキュリティ]の[グループ名またはユーザ名]の一覧において、"不明なアカウント"が存在する場合は、すべて削除してください。

    [ディレクトリ]

    • Systemwalkerインストールディレクトリ¥MpWalker.DM

  6. 手順5.と同様に、エクスプローラーから次のディレクトリのプロパティを開き、以下に示すアクセス許可が設定されていることを確認し、設定されていない場合は、設定します。確認するディレクトリとアクセス許可、および設定方法を以下に示します。

    [ディレクトリ]

    • Systemwalkerインストールディレクトリ¥MpWalker.DM

    [アクセス許可]

    • DmAdmin:フルコントロール

    • DmOperation:変更

    • DmReference:変更

    • DistributionAdmin:フルコントロール

    • DistributionOperation:変更

    • DistributionReference:変更

    • Administrators:フルコントロール

    • SYSTEM:フルコントロール

    • CREATOR OWNER:フルコントロール

    • Users:読み取り

    [設定方法]

    1. Administratorsグループに所属するユーザでログインします。

    2. コマンドプロンプトを起動します。

    3. 以下のコマンドを実行し、アクセス許可を設定します。

      Systemwalkerインストールディレクトリ¥MpWalker¥bin¥mpsetsec.exe /s1 /c

  7. 以下のローカルグループに所属するユーザを、手順2.で記録した確認結果と同じ状態に設定します。(必要に応じてユーザを追加/削除してください)

    [ローカルグループ]

    • DmAdmin

    • DmOperation

    • DmReference

    • DistributionAdmin

    • DistributionOperation

    • DistributionReference

    • SystemwalkerSecurityAdmin(V13.1.0以降の場合)

    • SystemwalkerSecurityAuditor(V13.1.0以降の場合)

  8. ACLマネージャのサービスのログオンアカウントを変更します。

    以下のメニューから変更できます。

    [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]

    [変更方法]

    1. 「Systemwalker ACL Manager」(V10L21以前は「SystemWalker ACL Manager」)を停止します。

    2. 停止後、「Systemwalker ACL Manager」(V10.L21以前は「SystemWalker ACL Manager」)のプロパティを選択します。

    3. [ログオン]タブで、アカウントおよびパスワードを変更します。

    4. 「Systemwalker ACL Manager」(V10L21以前は、「SystemWalker ACL Manager」)を開始します。

    • 昇格の場合

      ACLマネージャのサービスのログオンアカウントにドメインユーザを指定する必要があります。

    • 降格の場合

      ACLマネージャのサービスのログオンアカウントにローカルユーザを指定する必要があります。