運用環境を管理するコマンドについて説明します。
名前
scsetup -管理者用ログインアカウントの作成
形式
/opt/FJSVssmgr/bin/scsetup
機能説明
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。
OSの管理者(root)で実行する必要があります。また、運用管理マネージャが停止している場合だけ実行できます。運用管理マネージャの停止は、「12.2.2.2 運用管理サーバデーモンの一括起動と停止」を参照してください。
オプション
ありません。
使用法
本コマンドは、対話形式でパラメーターを設定します。
Input a new CLI crypt key [length:4-56]: CLI暗号化用鍵 Are you sure? [y,n,q?] y Input a new user name [length:1-16]: ユーザー名 Input a new password [length:1-16]: パスワード Retype a new password [length:1-16]: パスワード再入力 Are you sure? [y,n,q?] y
CLI暗号化用鍵を入力します(4 文字以上 56 文字以内)。日本語、英数字、記号、すべての全角、および半角文字列を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ESC内部だけで利用するため、記憶する必要がありません。
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのユーザー名を入力します(1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ピリオド(".")、およびハイフン("-")を使用できます。
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します(1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。
運用管理サーバ管理者パスワード確認のため、パスワードを再入力します。
使用例
# /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup
名前
sanadmsh chtraprcvip - SNMP 送信先 IP アドレスの変更
形式
/opt/FJSVssmgr/bin/sanadmsh chtraprcvip [-h / -all / DeviceID] -oldip xxx.xxx.xxx.xxx (-newip yyy.yyy.yyy.yyy)
機能説明
運用管理サーバのIPアドレス変更に伴い、本製品登録装置から SNMP Trap 送信先である運用管理サーバの旧IPアドレスを削除し、新IPアドレスを追加します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。
各装置の SNMP Trap 送信先設定を各装置の管理ソフトウェアなどでも変更できますが、本製品は、より簡単な方法の提供として、コマンドによる送信先の変更機能を提供します。
オプション
chtraprcvipコマンドの引数フォーマットのhelpを表示します。
本製品で管理している全装置に対してSNMP Trap送信先設定処理を実施します。実行結果は、装置名と実行結果の順で標準出力されます。運用管理サーバが複数サブネットに接続されている場合など複数IPアドレスを持つ場合は、装置に正しいSNMP Trap送信先が設定されない場合があります。設定後、装置側のSNMP Trap送信先設定が正しい運用管理サーバのアドレスに設定されているか確認してください。
装置を限定してSNMP Trap送信先設定を実施します。以下の表に従い装置種別を指定し、その後で装置認識方法を指定します。
装置種別 | 装置認識方法(どれかを指定します) |
---|---|
-host | ip:xxx.xxx.xxx.xxx |
運用管理サーバの旧IPアドレスを指定します。このIPアドレスを管理装置のSNMP送信先アドレスから削除します。
運用管理サーバの新IPアドレスを指定します。このIPアドレスを管理装置のSNMP送信先アドレスに追加します。 この引数が省略された場合、自動で新規運用管理サーバのIPアドレスを設定しますが、複数IPアドレスを持つ運用管理サーバの場合を考慮し入力することを推奨します。
使用法
マネージャのIPアドレス変更処理実施後、このコマンドを実行します。一括で本製品が管理している装置全体に対して実施する方法と、対象装置を選択し実施する方法があります。
対象装置は、SNMP Trap送信設定が本製品から自動設定可能である装置です。
対象装置の監視状態が正常である必要があります。
使用例
以下の例では2行に折り返されていますが、実際には1行で記述します。
SNMP Trap送信先設定を自動実行できるすべての管理対象装置に対して、SNMP Trap送信先変更を実行します。
# /opt/FJSVssmgr/bin/sanadmsh chtraprcvip -all -oldip 100.100.100.100 -newip 200.200.200.200
sysnameがhost1で定義されているサーバノードに対して、SNMP Trap送信先変更を実行します。
# /opt/FJSVssmgr/bin/sanadmsh chtraprcvip -host sysname:host1 -oldip 100.100.100.100 -newip 200.200.200.200
名前
swtraptest - SNMP Trap のテスト
形式
/opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest ip-address
機能説明
本製品が正しくSNMP Trapを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。
擬似的なファイバチャネルスイッチの SNMP Trap(FC Portフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。
ip-address には、Trapの設定を確認するファイバチャネルスイッチ装置のIPアドレスを指定します。
当該ファイバチャネルスイッチは本製品の管理対象装置であることが前提です。
オプション
ありません。
使用例
IPアドレス11.11.11.11のファイバチャネルスイッチに対して実行します。
# /opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest 11.11.11.11
注意事項
ファイバチャネルスイッチ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。
名前
grtraptest - SNMP Trap のテスト
形式
/opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest ip-address
機能説明
本製品が正しくSNMP Trapを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。
運用管理サーバ内部でETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、ETERNUS2000、GR装置の擬似SNMP Trap(FANフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。
ip-address には、Trapの設定を確認するストレージ装置のIPアドレスを指定します。
当該ストレージは本製品の管理対象装置であることが前提です。
オプション
ありません。
使用例
IPアドレス12.12.12.12のストレージに対して実行します。
# /opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest 12.12.12.12
注意事項
ETERNUS8000,ETERNUS6000, ETERNUS4000,ETERNUS3000,ETERNUS2000,GRシリーズ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。
名前
storageadm zone - ホストアフィニティとゾーニングの操作
形式
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone add -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone delete -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…]]
機能説明
ストレージ装置のホストアフィニティと、ファイバチャネルスイッチのゾーニングを設定、削除、表示を実施するコマンドです。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。
コマンドオペランドに、ストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループと、設定するHBAのWWPNを指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティと、ファイバチャネルスイッチのゾーニングを設定、削除します。また、設定されているホストアフィニティとゾーニングを表示します。
対象となるストレージ装置とファイバチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置である必要があります。
オペランド
ホストアフィニティとゾーニングを設定します。
ホストアフィニティとゾーニングを削除します。
ホストアフィニティとゾーニングを表示します。
ホストアフィニティを設定または削除するストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループとを指定します。
ホストアフィニティとゾーニングに設定するHBAのWWPNを指定します。
指定したIPアドレスのファイバチャネルスイッチのゾーニング情報またはストレージ装置のCAに設定されているホストアフィニティ情報を表示します。
複数のストレージ装置の情報を表示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。
省略した場合は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置とファイバチャネルスイッチの情報を表示します。
使用例
ホストアフィニティとゾーニングを追加します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone add -storage 1111111111111111,3 -hba 2222222222222222
ホストアフィニティとゾーニングを削除します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone delete -storage 1111111111111111,3 -hba 2222222222222222
ホストアフィニティとゾーニングを表示します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone info <<< FC Switch Zone Information >>> DEVICE_NAME(IP_ADDRESS) ZONE_NAME ZONE_WWPN ------------------------------ --------------- --------------------------------- Switch1(10.10.10.10) SNM_0001 1111111111111111;2222222222222222 SNM_0002 3333333333333333;4444444444444444 -------------------------------------------------------------------------------- <<< FC CA Zone Information >>> DEVICE_NAME(IP_ADDRESS) CA_WWPN AFFINITY_GROUP HBA_WWPN ------------------------------ ---------------- --------------- ---------------- E4000M300(10.10.10.11) 1111111111111111 3 2222222222222222 --------------------------------------------------------------------------------
注意事項
設定追加、削除、表示を行うストレージ装置およびファイバチャネルスイッチは、本製品に登録されている必要があります。
なお、本コマンドではゾーニングが設定されていないファイバチャネルスイッチに対しては設定ができません。本コマンドでファイバチャネルスイッチのゾーニングを行う場合は、ファイバチャネルスイッチを本製品に登録する前に、あらかじめ仮ゾーニングを作成してください。仮ゾーニングの作成方法は、「4.2.1.1 設定」の「ゾーニング設定」を参照してください。
-hbaオプションに指定するHBAを搭載するサーバノードが本製品に登録されている場合は、サーバノードの状態が以下であることを確認後、本コマンドを実行してください。
add指定時は、当該サーバノードが起動されていること
delete指定時は、当該サーバノードが停止されていること
ファイバチャネルスイッチのゾーニングは、指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバチャネルスイッチに対して設定されます。
ファイバチャネルスイッチとストレージ装置がファイバチャネルケーブルで接続されている必要があります。接続されていない場合、ファイバチャネルスイッチのゾーニング設定は行われません。ファイバチャネルケーブルを接続後、再度、コマンドを実行してください。
事前に、Storage Volume Configuration Navigator またはETERNUSmgrで、ETERNUSディスクアレイ装置にゾーン設定(AffinityGroupの作成)をしておく必要があります。
SN200(モデル250M除く)、Brocade(AP7420除く)ファイバチャネルスイッチ、および PRIMERGY BX600スイッチブレードだけ対応します。
delete指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続する場合は y を、キャンセルする場合は n を入力してください。
Are you sure? [y/n]:
名前
storageadm perfdata - 性能情報の操作
形式
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata export outdirname -ipaddr ipaddr [-date start_time [-end_time]]
機能説明
ストレージ装置およびファイバチャネルスイッチの性能情報を出力します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。
コマンドオペランドに、性能情報を操作したい装置のIPアドレスと日付を指定することで、ストレージ装置、ファイバチャネルスイッチの性能情報をCSV形式で出力します。
対象となるストレージ装置とファイバチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置であり、かつ、性能監視を実施中もしくは実施していた必要があります。
サポート装置は、以下のとおりです。
ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,100 除く)、ETERNUS2000
性能監視をサポートしているファイバチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
出力するCSVファイルの詳細は、以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | PORT.csv |
ヘッダー行 |
|
データ行 | date,port0s,port0r,port0e, ... ,portNs,portNr,portNe 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。(date 以降には、port数分の情報が出力されます) |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | CM.csv |
ヘッダー行 | Date, CM0xXX:CPUX - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX - Copy Remain, ... |
データ行 | date,CM00u,CM00r, ... ,CMNNu,CMNNr 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。(date 以降には、CM 数分の情報が出力されます) |
注: ETERNUS2000 の場合、CPU番号は出力されません。
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | LogicalVolume/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, LogicalVolume0xXXXX - Read IOPS, LogicalVolume0xXXXX - Write IOPS, LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Read Response Time, LogicalVolume0xXXXX - Write Response Time, LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate, LogicalVolume0xXXXX - Write Cache Hit Rate, LogicalVolume0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate, |
データ行 | date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | RAIDGroup/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, RAIDGroup0x0xXXXX - Read IOPS, RAIDGroup0x0xXXXX - Write IOPS, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Throughput, RAIDGroup0x0xXXXX- Write Throughput, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Response Time, RAIDGroup0x0xXXXX - Write Response Time, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Cache Hit Rate, RAIDGroup0x0xXXXX - Write Cache Hit Rate, RAIDGroup0x0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate, |
データ行 | date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | Disk/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, DE0xXX:SlotX - busy time, ... |
データ行 | date,Disk0, ... ,DiskN 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。(date 以降には、Disk 数分の情報が出力されます) |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | Port/nnnn.csv |
ヘッダー行 |
|
データ行 | date,read,write,through-r,through-w 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | ACTIVE_DISK.csv |
ヘッダー行 | Date, Total Disks, Active Disks |
データ行 | date,total,active 各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。 |
オペランド
指定した日付の性能情報をCSV形式で出力します。
性能情報を出力するディレクトリを指定します。
性能情報は、outdirname ディレクトリ配下に、以下の構成で出力されます。
オプション
性能情報を出力する装置のIPアドレスを指定します。
出力対象となる装置は、以下の条件を満たす必要があります。
性能情報を出力するストレージ装置、ファイバチャネルスイッチ、およびファイバーチャネルスイッチブレードは、本製品に登録されており、かつ性能監視対象である、以下のどれかの装置。
ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,100 除く)、ETERNUS2000
性能監視をサポートしているファイバチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
性能監視の設定方法は、「7.2.2 性能管理指示」を参照してください。
出力する性能情報の開始時刻と終了時刻を、それぞれ YYYYMMDDhhmm 形式で指定します。開始時刻と終了時刻は、以下のように、ハイフン("-")で連結する必要があります。
YYYYMMDDhhmm-YYYYMMDDhhmm
ハイフン("-")と終了時刻を省略すると、コマンド実行時刻が終了時刻となります。
本オプションを省略すると、コマンド実行時刻の30分前が開始時刻、コマンド実行時刻が終了時刻となります。
使用例
以下の例では2行に折り返されていますが、実際には1行で記述します。
IPアドレスが 10.101.12.13 の装置の、2008年1月1日0時0分から2008年1月1日23時59分までの性能情報を、/tmp/work ディレクトリに出力する場合
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata export /tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 200801010000-200801012359
IPアドレスが 10.101.12.13 の装置の、2008年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、/tmp/work ディレクトリに出力する場合
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata export /tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 200801010000
注意事項
outdirname には、存在するディレクトリ名を絶対パスで指定する必要があります。
-date オプションの開始時刻には、終了時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。また、開始時刻および終了時刻には、2001年8月1日0時0分よりも未来の時刻、かつコマンド実行時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。
名前
storageadm spindle - ディスクの制御
形式
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle start -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]] /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle stop -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]] [-s] [-f] /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle info -ipaddr ipaddr [{-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server}]
機能説明
ストレージ装置のRAIDのディスク回転を起動または停止します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。
状態表示時にストレージ装置を指定した場合は、RAIDを構成しているディスクの回転状態を表示します。
サーバを指定した場合は、サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号とボリューム番号を表示します。
コマンドオペランドにストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号を指定することで、ストレージ装置のRAIDを構成しているディスクの回転を起動または停止します。
サーバのIPアドレスを指定することで、そのサーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を起動または停止します。
対象となるストレージ装置およびサーバは、本製品の管理対象装置である必要があります。
オペランド
ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクを起動します。
ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクを停止します。
ストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報を表示します。または、サーバが使用しているストレージ装置の情報を表示します。
オプション
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
起動対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。複数のRAIDグループ番号を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
-ipaddr オプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
サーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を起動する場合に本オプションを指定します。
-ipaddr オプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
本オプションを指定すると、処理が完了する、または -time オプションでの指定時間が経過するまで復帰しません。
-sync オプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1 から 86400 までの範囲で指定します。本オプションを省略した場合、タイムアウト値は 600 秒となります。
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
停止対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。複数のRAIDグループ番号を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
-ipaddr オプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
サーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を停止する場合に本オプションを指定します。
-ipaddr オプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
本オプションを指定すると、処理が完了する、または -time オプションでの指定時間が経過するまで復帰しません。
-sync オプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1 から 86400 までの範囲で指定します。本オプションを省略した場合、タイムアウト値は 600 秒となります。
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
関連するRAIDグループのディスクを強制的に停止します。
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
状態表示対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。複数のRAIDグループ番号を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
-ipaddr オプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
本オプションを省略した場合、指定したストレージ装置のすべてのRAIDグループの情報を表示します。
サーバのIPアドレスを指定して、そのサーバが使用しているストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報およびボリューム番号を表示する場合に本オプションを指定します。
-ipaddr オプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
使用例
ストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号を指定して、RAIDグループを構成しているディスクを起動します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle start -ipaddr 10.10.10.10 -raid 0x0000,0x0001
ストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号を指定してRAIDグループを構成しているディスクを停止します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle stop -ipaddr 10.10.10.10 -raid 0x0001
サーバを指定して、サーバが使用しているディスクを停止します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle stop -ipaddr 10.10.10.20 -server
ストレージ装置のすべてのRAIDグループのエコモード状態を表示します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle info -ipaddr 10.10.10.10 <<< ECO Mode RAID Group Information >>> RAIDGROUP_NUMBER(NAME) MODE DISK_STATUS CONTROL SCHEDULE ------------------------ ---- ------------------- ------- --------------- 0x0000(data1) ON Idle OFF External 0x0001(data2) ON in the boot process ON 01-NAME0001 0x0002 OFF Active - 0x0003 - Active - -------------------------------------------------------------------------
各列に表示される情報の見方は、以下のとおりです。
列のタイトル | 説明 |
---|---|
RAIDGROUP_NUMBER(NAME) | RAIDグループ番号を4桁の16進数で表示します。 |
MODE | RAIDグループに設定されているエコモードの状態を表示します。 |
DISK_STATUS | RAIDグループのディスク動作状態を表示します。 |
CONTROL | RAIDグループに設定されているディスクの制御状態を表示します。 |
SCHEDULE | RAIDグループに設定されているエコモードスケジュールを以下の形式で表示します。External(外部制御)のスケジュール名は、“External”と表示します。 |
サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号およびボリューム番号を表示します。
# /opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle info -ipaddr 10.10.10.20 -server <<< ECO Mode RAID GROUP information for Server >>> IP_ADDRESS RAID MODE DISK_STATUS CONTROL STOP --------------- ------ ---- ------------------- ------- ---- 10.10.10.10 0x0000 ON Idle OFF 0x0001 ON Active ON * ------------------------------------------------------------ <<< Disk use information on Server >>> IP_ADDRESS RAID VOLUME --------------- ------ -------------------------------------------------------- 10.10.10.10 0x0000 0x0000,0x0001,0x0002,0x0003,0x0004,0x0005,0x0006,0x0007, 0x0008,0x0009,0x000A,0x000B,0x000C,0x000D,0x000E,0x000F 0x0001 0x0010,0x0011,0x0012,0x0013,0x0014,0x0015,0x0016,0x0017, 0x0018,0x0019,0x001A,0x001B,0x001C,0x001D,0x001E,0x001F -------------------------------------------------------------------------------
各列に表示される情報の見方は、以下のとおりです。
列のタイトル | 説明 |
---|---|
<<< ECO Mode RAID GROUP information for Server >>> の項目 | |
IP_ADDRESS | サーバが接続するストレージ装置のIPアドレスを表示します。 |
RAID | サーバが使用しているボリュームのRAIDグループの番号を4桁の16進数で表示します。 |
MODE | RAIDグループに設定されているエコモードの状態を表示します。 |
DISK_STATUS | RAIDグループのディスク動作状態を表示します。 |
CONTROL | RAIDグループに設定されているディスクの制御状態を表示します。 |
STOP | 指定したサーバが使用するディスクの停止は指示されていますが、当該RAIDグループの他のディスクが他のサーバから使用されている、またはRAIDグループが以下のどれかの状態のため、停止できない場合に“*”を表示します。
|
<<< Disk use information on Server >>> の項目 | |
IP_ADDRESS | サーバが接続するストレージ装置のIPアドレスを表示します。 |
RAID | サーバが使用しているボリュームのRAIDグループの番号を4桁の16進数で表示します。 |
VOLUME | サーバが使用しているボリュームの番号を4桁の16進数で表示します。 |
注意事項
エコモードの操作ができないRAIDグループがあります。「1.3.4 ストレージの省電力運用」の「エコモードの操作ができない RAID グループ」を参照してください。
RAIDグループの起動・停止の制御を実施するには、RAIDグループのエコモードを ON にする必要があります。RAIDグループのエコモードを ON にする手順は、「6.1.13 エコモードの操作方法」を参照してください。
サーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を起動および停止する場合は、ストレージ装置との接続変更を行わないでください。
サーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を停止する場合、停止するディスクに共用ディスクが含まれているときは、ディスクの回転を停止できません。共用ディスクを使用するすべてのサーバの状態を確認し、共用ディスクの停止可否を判断してください。停止可能な場合は、-f オプションを指定してください。
サーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を停止する場合、停止するディスクのRAIDグループに他のサーバが使用しているディスクが存在するときは、ディスクの回転を停止できません。当該RAIDグループのディスクを使用するすべてのサーバに対してサーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を停止するか、-f オプションを指定してください。-f オプションを指定する場合は、関連するすべてのサーバの状態を確認し、ディスクの停止可否を判断してください。なお、サーバとRAIDグループは、1対1 の構成であることを推奨しています。
サーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を停止する場合、停止するディスクのRAIDグループに未使用のディスクがあるときは、ディスクの回転を停止できません。-f オプションを指定して再実施するか、RAIDグループを指定して実施してください。
サーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を停止する場合、停止するディスクのRAIDグループが「エコモードの操作ができない RAID グループ」のどれかのときは、ディスクの回転を停止できません。
stop オペランドを指定しても、指定した停止対象のRAIDグループに属しているボリュームがLUNコンカチネーション機能によって異なるRAIDグループと連結している場合、ディスクは停止されません。関連するすべてのRAIDグループのディスクを停止させる場合は、関連するすべてのRAIDグループを指定するか、-f オプションを指定してください。ただし、関連するRAIDグループが「エコモードの操作ができない RAID グループ」のどれかの場合は、ディスク制御はできません。
stop オペランド指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続する場合は y を、キャンセルする場合は n を入力してください。なお、-s オプションを指定した場合は、この確認メッセージが出力されません。
Are you sure? [y/n]:
サーバが使用するストレージ装置の情報には、ディスク制御できるストレージ装置の情報が表示されます。ディスク制御できないストレージ装置の情報は表示されません。ディスク制御できるストレージ装置とディスク制御できないストレージ装置を混在して接続している場合は、ディスク制御できるストレージ装置の情報だけが表示されます。
RAIDグループが以下の状態の場合は、ディスクが停止しません。
ストレージ装置のコントローラーモジュールおよびディスクドライブのアクセス経路に関するモジュールに故障した部品がある場合
RAIDグループを構成するディスクドライブが故障した場合
アドバンスト・コピーのコピーデータがある場合
EC, RECセッションがある場合(コピーデータがない場合を含みます。ただし、EC, RECをSuspend状態にした場合は、停止します。)
QuickOPC, SnapOPCのセッションがある場合(コピーデータがない場合を含みます。)