ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Storage Cruiser 13.3 ユーザーズガイド

12.2.1 運用環境管理のコマンド

運用環境を管理するコマンドについて説明します。


12.2.1.1 管理者用ログインアカウント作成コマンド(scsetup)

名前

scsetup -管理者用ログインアカウントの作成


形式

/opt/FJSVssmgr/bin/scsetup

機能説明

運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。

OSの管理者(root)で実行する必要があります。また、運用管理マネージャが停止している場合だけ実行できます。運用管理マネージャの停止は、「12.2.2.2 運用管理サーバデーモンの一括起動と停止」を参照してください。


オプション

ありません。


使用

本コマンドは、対話形式でパラメーターを設定します。

Input a new CLI crypt key [length:4-56]: CLI暗号化用鍵
Are you sure? [y,n,q?] y
Input a new user name [length:1-16]: ユーザー
Input a new password [length:1-16]: パスワード
Retype a new password [length:1-16]: パスワード再入力
Are you sure? [y,n,q?] y
CLI 暗号化用鍵

CLI暗号化用鍵を入力します(4 文字以上 56 文字以内)。日本語、英数字、記号、すべての全角、および半角文字列を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ESC内部だけで利用するため、記憶する必要がありません。

ユーザー

運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのユーザー名を入力します(1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ピリオド(".")、およびハイフン("-")を使用できます。

パスワード

運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します(1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。

パスワード再入力

運用管理サーバ管理者パスワード確認のため、パスワードを再入力します。


使用

# /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup

12.2.1.2 SNMP Trap送信先IPアドレス変更コマンド(sanadmsh chtraprcvip)

名前

sanadmsh chtraprcvip - SNMP 送信先 IP アドレスの変更


形式

/opt/FJSVssmgr/bin/sanadmsh chtraprcvip [-h / -all / DeviceID] -oldip xxx.xxx.xxx.xxx (-newip yyy.yyy.yyy.yyy)

機能説明

運用管理サーバのIPアドレス変更に伴い、本製品登録装置から SNMP Trap 送信先である運用管理サーバの旧IPアドレスを削除し、新IPアドレスを追加します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。

各装置の SNMP Trap 送信先設定を各装置の管理ソフトウェアなどでも変更できますが、本製品は、より簡単な方法の提供として、コマンドによる送信先の変更機能を提供します。


オプション

-h

chtraprcvipコマンドの引数フォーマットのhelpを表示します。

-all

本製品で管理している全装置に対してSNMP Trap送信先設定処理を実施します。実行結果は、装置名と実行結果の順で標準出力されます。運用管理サーバが複数サブネットに接続されている場合など複数IPアドレスを持つ場合は、装置に正しいSNMP Trap送信先が設定されない場合があります。設定後、装置側のSNMP Trap送信先設定が正しい運用管理サーバのアドレスに設定されているか確認してください。

DeviceID

装置を限定してSNMP Trap送信先設定を実施します。以下の表に従い装置種別を指定し、その後で装置認識方法を指定します。

装置種別

装置認識方法(どれかを指定します)

-host
-storage
-library
-switch
-hub
-bridge

ip:xxx.xxx.xxx.xxx
sysname:装置に設定されているSNMPのSysName名
nickname:本製品で設定した装置管理名

-oldip xxx.xxx.xxx.xxx

運用管理サーバの旧IPアドレスを指定します。このIPアドレスを管理装置のSNMP送信先アドレスから削除します。

-newip yyy.yyy.yyy.yyy

運用管理サーバの新IPアドレスを指定します。このIPアドレスを管理装置のSNMP送信先アドレスに追加します。 この引数が省略された場合、自動で新規運用管理サーバのIPアドレスを設定しますが、複数IPアドレスを持つ運用管理サーバの場合を考慮し入力することを推奨します。


使用

マネージャのIPアドレス変更処理実施後、このコマンドを実行します。一括で本製品が管理している装置全体に対して実施する方法と、対象装置を選択し実施する方法があります。

対象装置は、SNMP Trap送信設定が本製品から自動設定可能である装置です。

対象装置の監視状態が正常である必要があります。


使用

以下の例では2行に折り返されていますが、実際には1行で記述します。

12.2.1.3 SN200 (Brocade), BX600ファイバーチャネルスイッチブレード SNMP Trap テスト(swtraptest)

名前

swtraptest - SNMP Trap のテスト


形式

/opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest ip-address

機能説明

本製品が正しくSNMP Trapを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。

擬似的なファイバチャネルスイッチの SNMP Trap(FC Portフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。

ip-address には、Trapの設定を確認するファイバチャネルスイッチ装置のIPアドレスを指定します。

当該ファイバチャネルスイッチは本製品の管理対象装置であることが前提です。


オプション

ありません。


使用

IPアドレス11.11.11.11のファイバチャネルスイッチに対して実行します。

# /opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest 11.11.11.11

注意事項

ファイバチャネルスイッチ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。


12.2.1.4 ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000, ETERNUS2000,GR SNMP Trapテスト(grtraptest)

名前

grtraptest - SNMP Trap のテスト


形式

/opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest ip-address

機能説明

本製品が正しくSNMP Trapを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。

運用管理サーバ内部でETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、ETERNUS2000、GR装置の擬似SNMP Trap(FANフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。

ip-address には、Trapの設定を確認するストレージ装置のIPアドレスを指定します。

当該ストレージは本製品の管理対象装置であることが前提です。


オプション

ありません。


使用

IPアドレス12.12.12.12のストレージに対して実行します。

# /opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest 12.12.12.12

注意事項

ETERNUS8000,ETERNUS6000, ETERNUS4000,ETERNUS3000,ETERNUS2000,GRシリーズ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。


12.2.1.5 ホストアフィニティとゾーニング操作コマンド(storageadm zone)

名前

storageadm zone - ホストアフィニティとゾーニングの操作


形式

/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone add -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone delete -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…]]

機能説明

ストレージ装置のホストアフィニティと、ファイバチャネルスイッチのゾーニングを設定、削除、表示を実施するコマンドです。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。

コマンドオペランドに、ストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループと、設定するHBAのWWPNを指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティと、ファイバチャネルスイッチのゾーニングを設定、削除します。また、設定されているホストアフィニティとゾーニングを表示します。

対象となるストレージ装置とファイバチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置である必要があります。


オペランド

add

ホストアフィニティとゾーニングを設定します。

delete

ホストアフィニティとゾーニングを削除します。

info

ホストアフィニティとゾーニングを表示します。

-storage cawwpn,affinitygroup

ホストアフィニティを設定または削除するストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループとを指定します。

-hba hbawwpn

ホストアフィニティとゾーニングに設定するHBAのWWPNを指定します。

-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…]

指定したIPアドレスのファイバチャネルスイッチのゾーニング情報またはストレージ装置のCAに設定されているホストアフィニティ情報を表示します。

複数のストレージ装置の情報を表示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。

省略した場合は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置とファイバチャネルスイッチの情報を表示します。


使用

注意事項

12.2.1.6 性能情報の操作コマンド(storageadm perfdata)

名前

storageadm perfdata - 性能情報の操作


形式

/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata export outdirname -ipaddr ipaddr [-date start_time [-end_time]]

機能説明

ストレージ装置およびファイバチャネルスイッチの性能情報を出力します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。

コマンドオペランドに、性能情報を操作したい装置のIPアドレスと日付を指定することで、ストレージ装置、ファイバチャネルスイッチの性能情報をCSV形式で出力します。

対象となるストレージ装置とファイバチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置であり、かつ、性能監視を実施中もしくは実施していた必要があります。

サポート装置は、以下のとおりです。

出力するCSVファイルの詳細は、以下のとおりです。

ファイバチャネルスイッチのポート情報

項目

説明

ファイル名

PORT.csv

ヘッダー行

  • ETERNUS SN200 series の場合
    Date,PortX - Tx Throughput, PortX - Rx Throughput, PortX - CRC Error, ...

  • ETERNUS SN200 MDS series の場合
    Date,PortX - Tx Throughput, fcX/X - Rx Throughput, fcX/X - CRC Error, ...

データ行

date,port0s,port0r,port0e, ... ,portNs,portNr,portNe

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。(date 以降には、port数分の情報が出力されます)
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
port0s : date 時点の Port0 の送信データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
port0r : date 時点の Port0 の受信データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
port0e : date 時点の Port0 の CRC エラー数(10進数表記。単位はカウント)
portNs : date 時点の PortN の送信データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
portNr : date 時点の PortN の受信データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
portNe : date 時点の PortN の CRC エラー数(10進数表記。単位はカウント)

ストレージ装置の CM 性能情報

項目

説明

ファイル名

CM.csv

ヘッダー行

Date, CM0xXX:CPUX - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX - Copy Remain, ...

データ行

date,CM00u,CM00r, ... ,CMNNu,CMNNr

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。(date 以降には、CM 数分の情報が出力されます)
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
CM00u : date 時点の CM0x00:CPU0(注)の CPU 使用率(10進数表記。単位は %)
CM00r : date 時点の CM0x00:CPU0(注)の CM コピー残量(10進数表記。単位は GB)
CMNNu : date 時点の CM0xNN:CPUN(注)の CPU 使用率(10進数表記。単位は %)
CMNNr : date 時点の CM0xNN:CPUN(注)の CM コピー残量(10進数表記。単位は GB)

注: ETERNUS2000 の場合、CPU番号は出力されません。

ストレージ装置の LogicalVolume 性能情報

項目

説明

ファイル名

LogicalVolume/nnnn.csv
nnnn は、16進数表記の LogicalVolume 番号)

ヘッダー行

Date, LogicalVolume0xXXXX - Read IOPS, LogicalVolume0xXXXX - Write IOPS, LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Read Response Time, LogicalVolume0xXXXX - Write Response Time, LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate, LogicalVolume0xXXXX - Write Cache Hit Rate, LogicalVolume0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate,

データ行

date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
read : date 時点の Read 回数(10進数表記。単位は IOPS)
write : date 時点の Write 回数(10進数表記。単位は IOPS)
through-r : date 時点の Read データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
through-w : date 時点の Write データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
resp-r : date 時点の Read レスポンスタイム(10進数表記。単位は msec)
resp-w : date 時点の Write レスポンスタイム(10進数表記。単位は msec)
hit-r : date 時点の Read キャッシュヒット率(10進数表記。単位は %)
hit-w : date 時点の Write キャッシュヒット率(10進数表記。単位は %)
fetch : date 時点の Read Pre-fetch キャッシュヒット率(10進数表記。単位は %)

ストレージ装置の RAIDGroup 性能情報

項目

説明

ファイル名

RAIDGroup/nnnn.csv
nnnn は、16進数表記の RAIDGroup 番号)

ヘッダー行

Date, RAIDGroup0x0xXXXX - Read IOPS, RAIDGroup0x0xXXXX - Write IOPS, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Throughput, RAIDGroup0x0xXXXX- Write Throughput, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Response Time, RAIDGroup0x0xXXXX - Write Response Time, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Cache Hit Rate, RAIDGroup0x0xXXXX - Write Cache Hit Rate, RAIDGroup0x0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate,

データ行

date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
read : date 時点の Read 回数(10進数表記。単位は IOPS)
write : date 時点の Write 回数(10進数表記。単位は IOPS)
through-r : date 時点の Read データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
through-w : date 時点の Write データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
resp-r : date 時点の Read レスポンスタイム(10進数表記。単位は msec)
resp-w : date 時点の Write レスポンスタイム(10進数表記。単位は msec)
hit-r : date 時点の Read キャッシュヒット率(10進数表記。単位は %)
hit-w : date 時点の Write キャッシュヒット率(10進数表記。単位は %)
fetch : date 時点の Read Pre-fetch キャッシュヒット率(10進数表記。単位は %)

ストレージ装置の Disk 性能情報

項目

説明

ファイル名

Disk/nnnn.csv
nnnn は、16進数表記の DE 番号)

ヘッダー行

Date, DE0xXX:SlotX - busy time, ...

データ行

date,Disk0, ... ,DiskN

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。(date 以降には、Disk 数分の情報が出力されます)
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
Disk0 : date 時点の Disk0 のディスク使用率(10進数表記。単位は %)
DiskN : date 時点の DiskN のディスク使用率(10進数表記。単位は %)

ストレージ装置の CA/CM Port 性能情報

項目

説明

ファイル名

Port/nnnn.csv
nnnn は、16進数表記の CA/CM Port 番号)

ヘッダー行

  • CA Port の場合

    Date, CM0xX:CA0xX:PortX - Read IOPS, CM0xX:CA0xX:PortX - Write IOPS, CM0xX:CA0xX:PortX - Read Throughput, CM0xX:CA0xX:PortX - Write Throughput

  • CM Port の場合

    Date, CM0xX:PortX - Read IOPS, CM0xX:PortX - Write IOPS, CM0xX:PortX - Read Throughput, CM0xX:PortX - Write Throughput

データ行

date,read,write,through-r,through-w

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
read : date 時点の Read 回数(10進数表記。単位は IOPS)
write : date 時点の Write 回数(10進数表記。単位は IOPS)
through-r : date 時点の Read データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)
through-w : date 時点の Write データ転送量(10進数表記。単位は MB/S)

ストレージ装置の稼働 Disk 数性能情報

項目

説明

ファイル名

ACTIVE_DISK.csv

ヘッダー行

Date, Total Disks, Active Disks

データ行

date,total,active

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式)
total : date 時点の装置全体の搭載ディスク数(10進数表記。単位は Disk)
active : date 時点の装置全体の稼働ディスク数(10進数表記。単位は Disk)


オペランド

export

指定した日付の性能情報をCSV形式で出力します。

outdirname

性能情報を出力するディレクトリを指定します。
性能情報は、outdirname ディレクトリ配下に、以下の構成で出力されます。


オプション

-ipaddr ipaddr

性能情報を出力する装置のIPアドレスを指定します。

出力対象となる装置は、以下の条件を満たす必要があります。

  • 性能情報を出力するストレージ装置、ファイバチャネルスイッチ、およびファイバーチャネルスイッチブレードは、本製品に登録されており、かつ性能監視対象である、以下のどれかの装置。

    • ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,100 除く)、ETERNUS2000

    • 性能監視をサポートしているファイバチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード

性能監視の設定方法は、「7.2.2 性能管理指示」を参照してください。

-date start_time [-end_time]

出力する性能情報の開始時刻と終了時刻を、それぞれ YYYYMMDDhhmm 形式で指定します。開始時刻と終了時刻は、以下のように、ハイフン("-")で連結する必要があります。
YYYYMMDDhhmm-YYYYMMDDhhmm

ハイフン("-")と終了時刻を省略すると、コマンド実行時刻が終了時刻となります。

本オプションを省略すると、コマンド実行時刻の30分前が開始時刻、コマンド実行時刻が終了時刻となります。


使用例

以下の例では2行に折り返されていますが、実際には1行で記述します。

注意事項

12.2.1.7 ディスク制御コマンド(storageadm spindle)

名前

storageadm spindle - ディスクの制御


形式

/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle start -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]]
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle stop -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]] [-s] [-f]
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle info -ipaddr ipaddr [{-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server}]

機能説明

ストレージ装置のRAIDのディスク回転を起動または停止します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。

状態表示時にストレージ装置を指定した場合は、RAIDを構成しているディスクの回転状態を表示します。
サーバを指定した場合は、サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号とボリューム番号を表示します。

コマンドオペランドにストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号を指定することで、ストレージ装置のRAIDを構成しているディスクの回転を起動または停止します。

サーバのIPアドレスを指定することで、そのサーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を起動または停止します。

対象となるストレージ装置およびサーバは、本製品の管理対象装置である必要があります。


オペランド

start

ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクを起動します。

stop

ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクを停止します。

info

ストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報を表示します。または、サーバが使用しているストレージ装置の情報を表示します。


オプション

start オペランド指定時指定できるオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。

-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]

起動対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。複数のRAIDグループ番号を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
-ipaddr オプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-server

サーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を起動する場合に本オプションを指定します。
-ipaddr オプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-sync

本オプションを指定すると、処理が完了する、または -time オプションでの指定時間が経過するまで復帰しません。

-time timeout

-sync オプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1 から 86400 までの範囲で指定します。本オプションを省略した場合、タイムアウト値は 600 秒となります。

stop オペランド指定時指定できるオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。

-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]

停止対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。複数のRAIDグループ番号を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
-ipaddr オプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-server

サーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を停止する場合に本オプションを指定します。
-ipaddr オプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-sync

本オプションを指定すると、処理が完了する、または -time オプションでの指定時間が経過するまで復帰しません。

-time timeout

-sync オプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1 から 86400 までの範囲で指定します。本オプションを省略した場合、タイムアウト値は 600 秒となります。

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。

-f

関連するRAIDグループのディスクを強制的に停止します。

info オペランド指定時指定できるオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。

-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]

状態表示対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。複数のRAIDグループ番号を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
-ipaddr オプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

本オプションを省略した場合、指定したストレージ装置のすべてのRAIDグループの情報を表示します。

-server

サーバのIPアドレスを指定して、そのサーバが使用しているストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報およびボリューム番号を表示する場合に本オプションを指定します。
-ipaddr オプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。


使用例

注意事項