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ETERNUS SF Storage Cruiser 13.3 ユーザーズガイド

6.3.4 アクセスパスの削除

本製品は本製品で設定したアクセスパスおよび、ファイバチャネルスイッチに対して1対1 WWPN ゾーニングが設定されている場合のアクセスパスを削除できます。なお、本製品からアクセスパスの削除ができる環境はファイバチャネルスイッチ環境だけです。

アクセスパスの状態がアクセスパス定義矛盾の場合も、アクセスパスの削除は可能です。定義矛盾のアクセスパスを画面上で選択して当作業を実施してください。

サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のファイバチャネルスイッチの1対1の WWPN ゾーニングによるアクセスパスの削除はファイバチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で削除を実施してください。

スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する目的でのアクセスパスの削除はできません。本製品は、ユーザーのアクセスパスの削除要求を処理する際にスイッチのゾーニング設定がすべて削除される場合、ダミーのゾーンを作成します。ゾーニングの削除によってゾーンセキュリティがなくなった場合、運用中のディスク領域に不用意なアクセスが発生する恐れがありますが、作成されたダミーゾーンでデータ破壊が防止されます。

スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する場合は、手動でスイッチを No Security 状態にしてください。なお、作成されたダミーゾーンは、アクセスパスが追加されても削除されません。


6.3.4.1 前準備

留意事項

サーバノードの設定

物理減設

6.3.4.2 実設定

設定されているアクセスパスを削除します。状態が[アクセスパス定義矛盾]となっており、正しく設定されていないアクセスパスの削除も可能です。

  1. [Solaris OS(GRマルチパスドライバ、MPHD、MPLB環境の場合)]マルチパスの設定の解除を実施します。各コマンドのパラメーター仕様は、各ドライバのマニュアルを参照してください。

    • GR マルチパスドライバ、MPLB 2.2 以上の場合

      # mplbconfig コマンドの -d オプションを実行して、マルチパスインスタンスからパスの削除を実施してください。

    • MPLB 2.1 以下、MPHD の場合

      # iompadmコマンドの destroy を実行してください。

      MPLB 2.1 以下、MPHD の場合は、パスの増減設コマンドをサポートしていません。そのため、上記コマンドでマルチパスインスタンスの削除を実施してください。

  2. [Solaris OS(GRマルチパスドライバ、MPHD、MPLB、HDDV 環境の場合)]HDDVの解放

    非活性増設設定/通常設定(hddvadm -m)環境の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。

    # hddvadm -i

    hddv.conf が sd.conf に移動し、mphd.conf/mplb.conf ファイルも退避されます。

  3. [Windows]富士通製マルチパスディスク制御機構または msdsm が設定されている場合は、Windows サーバノードをシャットダウンしてください。本製品は、この環境で Windows サーバノードが起動中の場合、アクセスパス削除を抑止します。

  4. 本製品上で、対象アクセスパスを左クリックで選択し、メニューの[操作(C)]-[アクセスパス(P)]-[削除(D)]を選択するか、左クリックで選択した後、右クリックしポップアップメニューの[アクセスパス]-[削除]を選択します。

  5. 削除するアクセスパス表示を選択し、問題がなければ<OK>ボタンを選択し、削除を実行します。(Windows 2000 および Windows Server 2003 で使用しているアクセスパスを削除すると、アクセスパスに設定されていた LUN 数分のデバイスに対する警告メッセージが表示されます。)

  6. [Solaris OS(エージェントあり)]アクセスパス削除後はサーバノードを再起動するまでは、当該アクセスパスの状態がアクセスパス定義矛盾(黄)となることがあります(サーバノードに WWPN バインディング設定がされていた場合)。

  7. [ETERNUS マルチパスドライバ 2.0.1 以上の場合] grmpdautoconf コマンドを実行し、パス減設を実施します。
    (コマンド仕様の詳細は、『ETERNUS マルチパスドライバ ユーザーズガイド』を参照してください。)

    # /usr/sbin/grmpdautoconf -d

    注意

    HBA が PW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1,SE0X7F11F,SE0X7F12F の場合、grmpdautoconf コマンドの実行で、/kernel/drv/fjpfca.conf に記述されている port プロパティが削除される場合があります。 grmpdautoconf 実行後、必要に応じて再設定を実施してください。設定内容は、「4.1.1 Solaris OSサーバノード(ホスト)」を参照してください。

  8. [GR720、GR730(V11L21より前の版数)、GR740、GR820、GR840(V03L52P1939より前の版数)の場合] GR を再起動します。本製品から設定した GR の設定を反映するために装置の再起動が必要です。ただし、指定以外の版数、または GR740、GR820、GR840 の P19 の一部の版数(お問い合わせください)では GR 側で活性構成設定反映機能をサポートしているため、再起動は不要です。

  9. [Solaris OS] 以下の作業でサーバノードにストレージを認識させます

    ETERNUS マルチパスドライバ 2.0.1 以上、または GR マルチパスドライバ、MPLB、MPHD、HDDV で活性増設(hddvadm -M)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。パスの減設後は、必ずサーバノードのファイバチャネルカード定義を有効にするためにサーバを再起動する必要があります。

    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバ再起動)
    # disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)

    GR マルチパスドライバ、MPLB 2.2 以上、MPHD、HDDV で、非活性増設・通常設定(hddvadm -m)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。

    • sd.conf ファイルで削除したターゲット ID が使用されない場合、sd.conf を編集し使用されなくなるターゲット ID を削除してください。(他のデバイスに対して使用している場合、削除してはいけません。)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0

    • シングルユーザーモードで立ち上げてください。

    • # hddvadm -m(sd.conf の必要部が hddv.conf に移動し、退避した mphd.conf/mplb.conf ファイルが復活します。)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0(定義ファイル復活によって、各種ドライバのインスタンス(mplb/mphd/hddv)が構築されます。)

    • # disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)

    MPLB 2.1 以下の環境の場合

    • sd.conf ファイルで削除したターゲット ID が使用されない場合、sd.conf を編集し使用されなくなるターゲット ID を削除してください。(他のデバイスに対して使用している場合、削除してはいけません。)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0

    • シングルユーザーモードで立ち上げてください。

    • # hddvadm -m(sd.conf の必要部が hddv.conf に移動し、退避した mphd.conf/mplb.conf ファイルが復活します。)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    • # disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)

    • #iompadm コマンド の new コマンドでマルチパスを再度構築します。

    ハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(GR マルチパスドライバ、MPHD、MPLB)の両方とも使用していない環境の場合

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    • # disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)

  10. 本製品上からのアクセスパスの確認をしてください。

  11. [Windows]装置を再起動してください。

  12. [Linux]装置を再起動してください。

  13. [HP-UX]装置を再起動してください。

  14. [その他のサーバノード]デバイス削除認識をさせるための作業を行ってください。