non-global zoneにTeamWARE Officeサーバをインストールし運用する場合、以下の留意事項があります。
non-global zoneでTeamWARE Officeを動作させる場合は、global zoneにTeamWARE Officeサーバをインストールしないでください。すでにglobal zoneにインストール済の場合は、global zoneからアンインストールしてから、non-global zoneにインストールしてください。
non-global zoneにTeamWARE Officeをインストールするときは、non-global zone作成時にすべての継承を解除する必要があります。継承した場合はTeamWARE Officeをnon-global zoneにインストールできない場合があります。
継承についての詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。
継承を解除していないnon-global zoneでTeamWARE Officeをインストールしようとすると、以下のようなメッセージが出力されインストールができないことがあります。
/var/sadm/pkg/FSUNTWOsv/install/preinstall: /usr/lib/two/inst.ini: 作成できません。 |
global zoneとnon-global zone間でTeamWARE Officeパッケージを共有することはできません。
TeamWARE Officeに対する修正は、インストールしたすべてのnon-global zoneにおいて個別に実施する必要があります。
non-global zoneではカーネルパラメータのチューニングができません。そのため、pkgadd実行時に表示される下記メッセージに対しては"n"を入力してください。
Do you want the kernel parameters to be tuned for you? (y/n/q) [y] : |
ここで"y"を入力しても、global zoneに設定されているカーネルパラメタに従って動作します。
カーネルパラメータの設定はインストールガイドおよび、管理者ガイドに記載されている内容をglobal zoneの/etc/systemに定義し、Solaris全体(global zoneを含めたすべてのzone)を再起動する必要があります。このとき、設定する値は、動作させるTeamWARE Office環境のうち、最も大きい構成を意識して数値を決定してください。
1台のハードウェアで複数のTeamWARE Office環境を構築した場合、ハードウェア故障、OSパニックは全環境の停止につながりますので注意してください。
non-global zoneとglobal zoneでは、同一のswap領域を使用しています。そのため、non-global zoneでswap領域を使った場合、全体のswap領域も減少します。運用に十分なswap領域を用意してください。
すべてのzoneは共通のシステム時計を参照しています。時刻調整はglobal zoneのみ可能です。ただし、zone単位にタイムゾーン・時差を設定することは可能です。
non-global zoneで複数のTeamWARE Officeや他のアプリケーションの運用を行う場合には、CPUやI/O資源を適切に割当てることが必要です。適切でない場合、CPU使用率やI/Oスピードの影響により期待するレスポンスが得られない場合があります。
global zoneにTeamWARE Officeサーバをインストールする場合、以下の留意事項があります。
globa zoneでTeamWARE Officeを動作させる場合は、non-global zoneにTeamWARE Officeサーバをインストールしないでください。すでにnon-global zoneにインストール済の場合は、すべてのnon-global zoneからアンインストールしたあとで、global zoneにインストールしてください。