TeamWARE Officeは、クライアント-サーバ型アーキテクチャに基づいたシステムです。サーバには、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストールし、必要に応じたサービスをセットアップします。
ユーザのパーソナルコンピュータ(ワークステーションとも呼びます)には、クライアントのソフトウェアをインストールします。クライアントで動作するTeamWARE Officeのプログラムを、本書ではアプリケーションと呼びます。なお、Webサービスだけを利用する場合には、クライアントのソフトウェアのインストールは不要です。
TeamWARE Officeは、TeamWARE Officeを導入するグループの規模に合わせて、1台から複数台のサーバで運用できます。グループの規模は、利用するユーザの数や利用するサービスの内容などによって異なります。また、グループの拡張に合わせて、サーバを追加することもできます。TeamWARE Officeを構成するコンポーネントの構成を、階層構造の上位に位置するものから順に説明します。
エンタープライズ
エンタープライズとは、1つ以上のサイトからなるTeamWARE Officeシステムのことです。エンタープライズ内の1つのサイトをエンタープライズマスターサイトと呼びます。
エリア
エリアとは、1つ以上のサイトからなるTeamWARE Officeシステムのことです。エリア内のどれか1つのサイトを、エンタープライズマスターサイトと呼び、他のサイトをエリアメンバーサイトと呼びます。
TeamWARE Officeでは、複数エリアでの利用はできないため、シングルエリアシステムとなります。
サイト
サイトとは、複数のクライアントと1台以上のサーバとで構成され、1つのTeamWARE Officeディレクトリサービスで管理されたTeamWARE Officeシステムのことです。利用するユーザ数や、セットアップするサービスの種類により、サーバの数を決定します。
サーバ
サーバとは、TeamWARE Officeサーバソフトウェアがインストールされ、サービスがセットアップされたコンピュータのことです。1つ以上のサーバでサイトが構成されます。ディレクトリサービスがセットアップされたサーバのことをディレクトリサーバ、そのほかのサーバをアプリケーションサーバと呼びます。ディレクトリサービスは、サイト内で1つのサーバにだけセットアップします。
サービス
サービスは、サーバ上で動作するTeamWARE Officeのソフトウェアです。クライアントで動作するアプリケーションからの処理要求を受け付け、処理を実行し、結果をアプリケーションに返すものと、サーバ上でのみ動作するものとがあります。
アプリケーション
アプリケーションは、クライアント上で動作するTeamWARE Officeのソフトウェアです。主に以下のアプリケーションがあります。
TeamWARE Directory
TeamWARE Mail
TeamWARE Library
TeamWARE Forum
TeamWARE Calendar
TeamWARE Admin
TeamWARE Notifier