[tximport]コマンドの指定方法を以下に説明します。
コマンドの形式
tximport [-c<コントロールファイル名> -h <LDAPホスト名>
-p <LDAPポート番号> -d <BIND識別名> -w<BINDパスワード>
-b <検索ベース> -s<範囲> -T -u -z -v -k -?]
パラメータの説明
各パラメータについて、以下に説明します。
パラメータを省略した場合は、基本的にコントロールファイルに記述された内容が採用されます。また、コントロールファイルに記述した項目と同意のパラメータを指定した場合は、パラメータで指定した値が優先されます。
使用するコントロールファイル名を指定します。このパラメータを省略した場合は、[tximport]コマンドと同じディレクトリ配下にあるtximp.ctlファイルが採用されます。
LDAPサーバ側のホスト名を指定します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「ldap_host」に相当します。
LDAPサーバのTCPポート番号です。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「ldap_port」に相当します。
LDAPサーバにBINDするときに指定する識別名です。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「bind_dn」に相当します。
LDAPサーバにBINDするときに指定するパスワードです。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「bind_pwd」に相当します。
LDAPディレクトリの検索開始位置を指定します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「search_base」に相当します。
検索の範囲を指定します。詳細は後述の"K.2.3 コントロールファイル"を参照してください。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「scope」に相当します。
LDAPディレクトリから検索されたユーザ/グループが持つ全属性と属性値の一覧を、標準でtximp.ldsというファイル名で出力します。このパラメータは、LDAPサーバとの同期を取る場合に使用します。詳細については、"K.3 [tximport]コマンドの運用方法"を参照してください。
このパラメータを指定した場合、TeamWARE Officeサーバへのユーザ登録処理、または更新処理は行いません。
LDAPサーバ側との同期処理を行った場合、検索されたユーザ/グループの属性値が以前同期を取ったときから変更がなかった場合でも、tximp.ldsファイルに出力された全属性をTeamWAREディレクトリへ反映します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「full_sync」に相当します。
LDAPサーバ側との同期処理を行った場合、あるユーザがLDAPディレクトリ側で削除されていてもTeamWARE Officeディレクトリからは削除しません。そのユーザに対しては、以下のようなメッセージが表示されます。
User not deleted(NO_DELETES selected): ユーザ名 |
このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「no_deletes」に相当します。
LDAPサーバ側との同期処理を行った場合、TeamWAREディレクトリへの変更を一切行いません。ただし、Directoryユーティリティが使用するローカルユーザ情報ファイル/グループ情報ファイル(標準でtximp.twoというファイル名)は出力します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「no_mods」に相当します。
コンソール画面に処理状況を表示します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「verbose」に相当します。
[tximport]コマンドに指定できるパラメータを表示します。
注意
指定できるパラメータは、tximportコマンドの実行に必要なパラメータのうちの一部だけです。他のパラメータは、コントロールファイル内に指定します。
通常は、パラメータ指定ではなく、コントロールファイルに記述することをお勧めします。