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TeamWARE Office 200X V3.0L10 管理者ガイド

J.1 クラスタシステムのサポート概要

TeamWARE Officeは、Windows Server®のMicrosoft® クラスタサービス(以降、MSCS略します)をサポートしています。

MSCSの機能によって、通常の運用しているサーバ(以降、運用系サーバと略します)と待機しているサーバ(以降、待機系サーバと略します)を二重で管理することで、運用系サーバで異常が発生した場合に、自動的に待機系サーバへ切り替えることができます。このようなシステムをクラスタシステムと言います。

クラスタシステムの利用により、TeamWARE Officeサーバの停止時間を最小限にし、高い稼働率、信頼性を提供します。

なお、クラスタシステムの詳細については、Windows Server®のヘルプを参照してください。

注意

  • TeamWARE Office V5.3L10以前のシステムを、クラスタシステムへ移行する場合は、富士通技術員にご連絡ください。

  • TeamWARE Officeの二重化は、Directoryサーバについて推奨しています。

クラスタシステム上で動作可能なサービス

クラスタシステム上で動作可能なTeamWARE Officeのサービスは、以下のとおりです。なお、以下に記載されていないTeamWARE Officeのサービスについては、利用できません。

推奨形態

クラスタシステム上でTeamWARE Officeを動作させる場合には、以下の形態にすることをお勧めします。

注意

  • サービスのデータベース容量により切り替え時間が異なるため、上記形態では、Directoryサービス以外のサービスをインストールしないようにお勧めします。ただし、データベースを持たない、MIMEゲートウェイ、POP3サービス、およびメッセージルータをインストールすることは可能です。

  • シングルサーバ、もしくは、マルチサーバ構成でのアプリケーションサーバをクラスタシステム化した場合に、サービスのデータベース容量が大きいと、データベースの修復処理時間に依存して切り替えに時間がかかることがあります。データベースの修復処理時間の目安については、"16.3.1 データベースの修復処理時間"を参照してください。

Directoryサーバに組み込み可能なサービス、およびゲートウェイと、注意事項を以下に示します。

表J.1 クラスタシステムでの各サービスの組み合わせ一覧

サービス

Directoryサーバとの組み合わせ可否

可否

注意事項

Notifierサービス

なし

メッセージルータ

POP3サービス

MIMEゲートウェイ

Mailサービス

組み込みは可能ですが、以下の注意事項があります。
サーバ切り替え時に、待機系サーバの立ち上げに時間がかかる場合があります。
切り替え後の待機系サーバでは、TeamWARE Officeの起動時に各サービス用データベースの自動リカバリを実施します。立ち上げ時間は、データベースの格納量に依存して、数時間におよぶことがあります。

Calendarサービス

Libraryサービス

Forumサービス

Taskサービス

Webサービス

なし

MailArchiveゲートウェイ

なし

[備考]
○:組み合わせ可
△:組み合わせ可能だが注意事項あり
×:組み合わせ不可