IMAP4サービスでは、さまざまな運用形態に対応できるよう各種のサービスパラメータを用意しています。以下のサービスパラメータが、Adminアプリケーションを使用して変更できます。
サービス固有情報
サービス詳細情報
サービス固有情報では、以下の設定が変更可能です。
以下の図に、設定画面を示します。
送信メールフォルダの名前
TeamWARE Office上の"送信メール"フォルダをIMAP4クライアントに通知するときの名前を64文字以内で指定します。なにも指定しないと、送信メールフォルダはIMAP4クライアントに通知されません。
標準設定値は"OUTBOX"です。
ごみ箱フォルダの名前
TeamWARE Office上の"ごみ箱"フォルダをIMAP4クライアントに通知するときの名前を64文字以内で指定します。なにも指定しないとごみ箱フォルダはIMAP4クライアントに通知されません。
標準設定値は"WasteBox"です。
自動ログアウト(分)
IMAP4クライアントが無応答状態(IMAP4クライアントからなにも要求が通知されてこない状態)のとき、自動的に接続を切断するまでの時間を指定します。単位は分です。
最小値は"30"で最大値は"32000"です。
標準設定値は30です。
メール監視間隔(分)
IMAP4サービスが新規にメールが到着しているかどうかを、定期的に監視する間隔です。単位は分です。この値を小さくするとIMAP4クライアントに新規メールの到着を通知するのが速くなります。ただし、新規メールがないときでもシステムに負荷がかかります。
最小値は"0"で最大値は"32000"です。"0"を指定した場合には、IMAP4クライアントから要求されるたびに、新規メールの到着確認を行います。
標準設定値は"5"です。
キャッシュサイズを最小にする
IMAP4サービスがIMAP4クライアントとの通信で使用する作業用のディスク容量を最小にする場合に指定します。このパラメータを指定すると、IMAP4サービスが使用する作業用のディスク容量は最小で済みますが、IMAP4クライアントからの操作ごとにメールのデータベースをアクセスするので、メールのデータベースへの負荷が高くなり、IMAP4クライアントへのレスポンスが遅くなります。
インターネットベースアドレス
IMAP4サービスが使用するインターネットベースアドレスを180文字以内の英数字で指定します。ここで指定したベースアドレスは、IMAP4クライアントに通知するメールの宛先が、インターネットアドレスを持っていない場合に付加する情報として使用されます。ベースアドレスを指定しないと、"IMAP4サービスが動作するコンピュータ名"と"DNSのドメイン名"がベースアドレスになります。
注意
送信メールフォルダの名前、およびごみ箱フォルダの名前を変更すると、IMAP4クライアントでフォルダ名の不整合が発生することがあります。このため、これらの名前を変更した場合は、IMAP4クライアントの利用者に変更したことを通知するようにしてください。
送信メールフォルダの名前およびごみ箱フォルダの名前は、重複しないようにしてください。また、各フォルダの名前には、以下の文字列は指定できません。
¥、 "、 (、 )、 {、 }、 /、 %、 *、 <、 >、空白
サービス詳細情報では、以下の設定が変更可能です。
以下の図に、設定画面を示します。
メッセージにRFC822ヘッダを追加
メールの格納時、RFC822のヘッダ情報を添付ファイルとして追加する場合に指定します。このパラメータを指定するとRFC822のヘッダ情報がファイル名"headers.txt"の添付ファイルとして追加されます。
MIMEヘッダを生成しない
ヘッダの取り出し時、ヘッダをMIME形式に変換しないときに指定します。このパラメータが指定されていない場合、ヘッダはMIME形式に変換されます。
添付ファイル名をエンコードしない
メールの取り出し時、日本語の添付ファイル名をエンコードしない場合に指定します。このパラメータが指定されていない場合、日本語の添付ファイル名はエンコードされます。
RTFメッセージを使用
メールの取り出し時、RTF形式のメッセージテキストをそのまま使用する場合に指定します。このパラメータが指定されていない場合、メッセージテキストはテキスト形式に変換されます。
日本語テキストをエンコードしない
メールの取り出し時、テキスト形式の添付ファイルをMIME形式に変換しないときに指定します。このパラメータが指定されていない場合、テキスト形式の添付ファイルはMIME形式に変換されます。
半角カタカナを変換しない
メールの取り出し時、表題やメッセージテキスト中の半角カタカナを半角カタカナのまま使用する場合に指定します。ただし、一部のIMAP4クライアントでは、正しく表示されない場合があります。このパラメータが指定されていない場合、半角カタカナは全角カタカナに変換されます。
Macintoshファイルをチェックする
メールの取り出し時、添付ファイルがMacintoshのファイル(Macbinary形式)か否かをチェックするときに指定します。このパラメータを指定すると、MacintoshのファイルはApplesingle形式、またはBinHex形式でエンコードされます。ただし、すべての添付ファイルに対して特別な制御が行われるため、メールの取り出しに時間がかかるようになります。このパラメータが指定されていない場合、添付ファイルがMacintoshのファイルか否かのチェックを行いません(すべてWindowsのファイルとして扱われます)。
MacintoshファイルをBinHexでエンコードする
メールの取り出し時、Macintoshのファイル(Macbinary形式)をBinHex形式でエンコードする場合に指定します。このパラメータが指定されていない場合、AppleSingle形式にエンコードされます。