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TeamWARE Office 200X V3.0L10 管理者ガイド

10.2.2 特長と運用上の注意点

マルチサイトシステムの特長と運用上の注意点を以下に示します。

マルチサイトシステム

サイト間でDirectory情報を交換するために、エンタープライズディレクトリを使用します。

エンタープライズディレクトリはLDAP(LightweightDirectoryAccessProtocol)V3準拠のLDAPサーバです。

LDAPサーバには、TeamWAREOffice同梱の内部LDAPサーバを使用する方法と、外部LDAPサーバを使用する方法の2とおりの方法があります。

以下に、それぞれの方法において、Directory情報の更新(登録・変更・削除)、および検索が、どこのLDAPサーバに対して行われるかを示します。

アクセス種別

使用するLDAPサーバ

内部LDAPサーバ使用時

外部LDAPサーバ使用時

更新

エンタープライズマスターサイトの内部LDAPサーバ

※Directory更新情報は、メンバーサイトの内部LDAPサーバへ即時配布(レプリケーション)されます。

更新用外部LDAPサーバ

検索

自サイトの内部LDAPサーバ

検索用外部LDAPサーバ

ポイント

性能、および安定性から、外部LDAPサーバを推奨します。

外部LDAPサーバの詳細については、"付録S 外部LDAPサーバの管理"を参照してください。

注意

  • 内部LDAPサーバ使用時は、検索ベースに"ルート"を指定して検索を行った場合、エンタープライズマスターサイトに検索要求が中継され、エンタープライズマスターサイトに負荷がかかりますので、"ルート"を指定した検索はなるべく避けるよう指導してください。なお、検索ベースは、toxdconfツールを使用して変更できます。

エンタープライズのシステム構成例

以下の図に、エンタープライズのシステム構成例を示します。ここでは、物理面、論理面を考慮して、エリア、組織、階層化組織の設計を行った構成例です。

図10.7 エンタープライズのシステム構成例

注)図中の"O"は組織名、"L"はエリア名、OU1、OU2、OU3は、階層化組織名を示します。OU1は、サイトを識別する組織名を割り当てる必要があります。