Interstage Application Server チューニングガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第1章 必要資源> 1.2 メモリ容量

1.2.1 Application Serverのサーバ機能を使用する場合

項番

機能

メモリ所要量
(単位:Mバイト)

備考

1

Webサーバ(Interstage HTTP Server)

12+(12×n)

HTMLファイルを複数クライアント同時アクセス時
n:クライアントからのHTMLファイル同時アクセス数

2

IJServerワークユニット

107.0以上 (注1)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbBmp(Web,Session,BMP)を運用した場合

108.6以上 (注1)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp11(Web,Session,CMP1.1)を運用した場合

119.3以上 (注1)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp20(Web,Session,CMP2.0)を運用した場合

125.6以上 (注1)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbMessageDriven(Web,Session,MDB)を運用した場合

89.1以上 (注1)

“Webアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのHelloServlet(Web)を運用した場合

114.0以上 (注2)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbBmp(Session,BMP)を運用した場合
(注3)

113.5以上 (注2)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp10(Session,CMP1.1)を運用した場合
(注3)

115.5以上 (注2)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp20(Session,CMP2.0)を運用した場合
(注3)

122.5以上 (注2)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbMessageDriven(Session,MDB)を運用した場合
(注3)

3

CORBAサービス

8.0以上

 

8.0以上

ネーミングサービス運用時

45.6以上 (注4)

インタフェースリポジトリ運用時

4

SOAPサービス

64以上 (注5)

 

5

CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ

16以上

 

6

CORBA/SOAPサーバゲートウェイ

16以上

 

7

イベントサービス

8.0以上 (注6)

 

8

ノーティフィケーションサービス

イベントサービスのユニット定義ファイルのshmmaxの合計 (注6)

不揮発チャネル運用時

9

Portable-ORB

1.5以上

 

10

コンポーネントトランザクションサービス

50.0以上 (注7)

サービスの起動

4.0以上 (注8)

サービスの起動(1つのワークユニットでプロセス多重度を1とした場合)

11

フレームワーク

2.9[参考値] (注9)

サンプル“model”を実行した場合

12

Interstage JMXサービス

200.0以上

 

13

Smart Repository SDK

m × n × 3

検索時
m: 1エントリの登録に使用したLDIFファイルのサイズ
n: 検索により通知されるエントリ数

注1)
詳細は以下の式で見積もってください。

 ServletはJava VM上で動作するため、実際のメモリ使用量(ヒープ領域を含む)は、以下に示す要因により異なります。

 そのため正確なメモリ使用量(ヒープ領域、Perm領域)は次のようにして実測することにより見積もることを推奨します。

注2)
Interstageが推奨する環境でEJBサービスのサンプルアプリケーションが必要なメモリ所要量(参考値)は、以下のとおりです。
(単位:Mバイト)

アプリケーションの種類

起動時

クライアント実行時

EjbBmp  Web,Session,BMP

107.0

114.0

EjbCmp11 Web,Session,CMP1.1

105.5

113.5

EjbCmp20 Web,Session,CMP2.0

112.0

115.5

EjbMessageDriven Web,Session,MDB

118.5

122.5

注3)
以下を参考に、EJBサービス運用時のメモリ所要量を見積もってください。
EJBアプリケーション運用時、Java VMが使用するメモリ量(初期値、最大値)および1プロセスで必要な全メモリ量は、以下に示す要因により異なります。

いずれのメモリ量も簡単には算出できないので、次のようにして実測することにより見積もってください。

  1. Java VMが使用するメモリ量の初期値(javaコマンドの-Xmsオプションで指定する値)
    EJBアプリケーションを、本番運用の通常時(ピーク時ではない)と同一条件で動作させます。Java VMが使用するメモリ量(最大値)が不足すると、IJServer21033またはEJB1033メッセージが出力されますので、試行錯誤によりメモリ量(最大値)を最適な値としてください。このようにして求めたメモリ量(最大値)を本番運用時のメモリ量(初期値)として利用します。メモリ量(初期値)の省略値は以下に示すとおりです。
      JDK/JRE1.4 : 2Mバイト
  2. Java VMが使用するメモリ量の最大値(javaコマンドの-Xmxオプションで指定する値)
    EJBアプリケーションを、本番運用のピーク時と同一条件で動作させます。Java VMが使用するメモリ量(最大値)が不足すると、IJServer21033またはEJB1033メッセージが出力されますので、試行錯誤によりメモリ量(最大値)を最適な値としてください。このようにして求めたメモリ量(最大値)をそのまま本番運用時のメモリ量(最大値)として利用します。メモリ量(最大値)の省略値は以下に示すとおりです。
      JDK/JRE1.4 : 64Mバイト
  3. 1プロセスで必要な全メモリ量
    1)と2)でJava VMが使用するメモリ量を見積り時、同時に1プロセスで必要な全メモリ量も実測して見積もってください。
注4)
インタフェースリポジトリは、起動時にデータベースに格納されているオブジェクトをメモリ上に展開します。インタフェースリポジトリを使用する場合のメモリ容量について説明します。
注5)
詳細は以下の式で見積もってください。

CORBA/SOAPサーバゲートウェイ運用時には、CORBA/SOAPサーバゲートウェイのメモリ容量を加算してください。

注6)
essetcnfおよびessetcnfchnlコマンド実行時に、イベントチャネルに接続できるコンシューマ数・サプライヤ数の初期値を省略値から拡張する場合、以下の式で見積もったメモリ所要量を加算してください。
(a:essetcnfコマンドの-coninitオプションで指定するコンシューマ数の拡張数)
(b:essetcnfコマンドの-supinitオプションで指定するサプライヤ数の拡張数)
(c:イベントチャネルのグループ数)
(d:essetcnfコマンドの-dchmaxオプションで指定するイベントチャネルの最大起動数)
(e:essetcnfchnlコマンドで設定するイベントチャネルのグループの数)
(f:essetcnfchnlコマンドの-coninitオプションで指定するコンシューマ数の拡張数)
(g:essetcnfchnlコマンドの-supinitオプションで指定するサプライヤ数の拡張数)
注7)
ユーザ認証機能を使用する場合は、0.9Mバイト加算してください。
アクセス制御を使用する場合は、0.6Mバイト加算してください。
注8)
詳細は以下の式で見積もってください。
注9)
フレームワークを使用して作成したWebアプリケーションを運用する場合、必要となるメモリ容量は、Servletサービスの運用に必要となるメモリ容量に含めて見積もってください。注1)の計算式のPn(各サーブレットまたはJSPの実行サイズ)の値として、Webアプリケーションのメモリ使用量を適用してください。この値は、フレームワークのサンプル“model”の場合、2.9Mバイトです。なお、Servletサービスの運用に必要となるメモリ容量は、注1)に記載した方法で実測によって見積もることができます。
フレームワークを使用して作成したEJBアプリケーションを運用する場合、必要となるメモリ容量は、EJBサービスの運用に必要となるメモリ容量に含めて、注3)に記載した方法で見積もってください。
フレームワークを使用して作成したSOAPサーバアプリケーションを運用する場合、必要となるメモリ容量は、SOAPサービスの運用に必要となるメモリ容量に含めて、注5)に記載した方法で見積もってください。


 動作させるために必要なメモリ容量が確保されていない場合、動作に不具合が生じる場合があります。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2006 FUJITSU LIMITED