Interstage Application Server 使用上の注意 - Linux -
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第3章 注意事項

3.5 J2EEの注意事項

1) J2EEアプリケーションの運用について

 Web アプリケーション、またはJ2EE アプリケーションクライアントの運用時に、以下のXMLファイルを使用する場合、計算式から算出されるJava VM ヒープ領域サイズを、Java VM の最大ヒープ領域サイズの指定値に加算してください。

[Java VM ヒープ領域サイズの算出]

 使用しているXMLファイルごとに以下の計算式から算出したサイズの総和を求めます。

  ( ( ( (a×460) + b) / 1024) +500) × c (単位:Kバイト)

   a:XMLファイル内行数
   b:XMLファイルサイズ(単位:バイト)
   c:同時クライアントアクセス数(Web アプリケーション運用時)、またはlookup を発行しているスレッド数(J2EE アプリケーションクライアント運用時)

[Java VM の最大ヒープ領域サイズの指定方法]

 Web アプリケーション運用時:
  Interstage管理コンソールの [ワークユニット] > [IJServer名] > [環境設定]タブの“ワークユニットの設定”でJava VMオプションに指定します。
  Java VM の最大ヒープ領域サイズに、512M バイトを指定する場合の例:
   -Xmx512m

 J2EE アプリケーションクライアント運用時:
  Java コマンドの-Xmx オプションを使用して、以下のように指定します。
  Java VM の最大ヒープ領域サイズに、128M バイトを指定する場合の例:
   java -Xmx128m ClientAPL

[Java VM のヒープメモリ不足が発生した場合の現象]

 各アプリケーションの運用時に、使用するJava VMヒープ領域サイズを加算しなかった場合は、以下の例外が発生する場合があります。
   javax.naming.NamingException:com.fujitsu.interstage.j2ee.def.FJDefException: unknown error: java.lang.OutOfMemoryError

3) J2EEリソースアクセス定義の動作環境について

 J2EEリソースアクセス定義の動作環境には、Linux OSに標準で組み込まれているXサーバ上のGNOME、KDE環境が必要です。
 他の環境で動作させた場合にはJ2EEリソースアクセス定義が正常に起動されなかったり、起動された場合でも画面表示が正しくないなどの現象が発生する場合があります。必ず上記環境でログインし、J2EEリソースアクセス定義を起動してください。

4) J2EEリソースアクセス定義起動時に表示される警告メッセージについて

 J2EEリソースアクアセス定義起動時にJava Development Kit(JDK)/Java Runtime Environment(JRE)でサポートしているフォントが見つからない旨の警告メッセージが表示されることがあります。
 この現象が発生すると、以下の警告に類似したメッセージが表示されますが通常は動作に影響はありません。

Font specified in font.properties not found
[-wadalab-gothic-medium-r-normal--*-%d-*-*-c-*-jisx0201.1976-0]

 なお、画面上の日本語が□で表示される場合があります。これは、Java で使用する日本語フォントが存在しないため、日本語ロケールでの日本語表示が正しくできません。
 このような場合は、J2EEリソースアクセス定義を実行する前に環境変数LC_ALLまたはLANGを日本語以外のロケールに設定してください。日本語以外のロケールに設定した場合は、すべて英語で動作します。

[例]
setenv LANG C


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