Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 各アプリケーションのワークユニット運用> 4.1 CORBAワークユニットの運用> 4.1.2 コマンドラインインタフェースによる運用

4.1.2.2 CORBAアプリケーションのキュー制御

4.1.2.2.1 優先度制御

CORBAアプリケーションの優先度制御を使用する場合、優先度をインプリメンテーションリポジトリに登録する必要があります。

優先度は、OD_impl_instコマンド(-axオプション)で指定する詳細情報ファイルで、インタフェースリポジトリIDに対して指定します。指定方法は以下のとおりです。

 intfID = priority;solib[,[prefix][,inherit[,..]]]

 IDL:test1/intf1:1.0 = 10;/user/libINTF1.so
 IDL:test1/intf2:1.0 = 2;/user/libINTF2.so,,IDL:test1/intf1:1.0
 IDL:test1/intf3:1.0 = 20;

4.1.2.2.2 閉塞/閉塞解除

キューまたはインタフェースの閉塞/閉塞解除を行います。

閉塞はisinhibitqueで行います。

 isinhibitque WU1 IDL:test1:1.0 IDL:test1/intf1:1.0

閉塞解除はispermitqueで行います。

 ispermitque WU1 IDL:test1:1.0 IDL:test1/intf1:1.0

 インタフェースの閉塞を行う場合、閉塞処理を行うインタフェース名を事前にインプリメンテーションリポジトリに登録しておく必要があります。

キュー閉塞時にクライアントから要求を行った場合、クライアントには以下の例外が復帰します。

システム例外

マイナーコード(16進表記)

NO_IMPLEMENT

0x464a0080
0x464a0880

 "IDL:test1/intf1:1.0"を閉塞する場合

 IDL:test1/intf1:1.0 = 0;

4.1.2.2.3 最大キューイング機能

最大キューイング機能を使用する場合、ワークユニット定義に最大キューイング数を設定します。

最大キューイング数を超過してキューイングしようとしたリクエストに対しては、クライアントに以下の例外が復帰します。

システム例外

マイナーコード(16進表記)

NO_RESOURCE

0x464a0094
0x464a0894

 最大キューイング数を10に設定した場合。

 [Application Program]
 Maximum Queuing Message:10

4.1.2.2.4 滞留キュー数のアラーム通知機能

滞留キュー数のアラーム通知機能を使用する場合、ワークユニット定義にアラーム通知を行う滞留キュー数およびアラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を設定します。

ワークユニット管理コマンドを利用してワークユニット定義を登録する場合は、以下を参照してください。

最大キューイング数

キューに滞留できる最大キュー数です。この値を超過したときにメッセージが出力されます。一度この値を超過すると、滞留キュー数が監視再開キューイング数になるまで監視キューイング数超過に対するメッセージは出力されません。

監視キューイング数

アラーム通知(メッセージ出力)を行う滞留キュー数を設定します。滞留キュー数がこの値になるとメッセージが出力されます。一度この値になると、滞留キュー数が監視再開キューイング数になるまで監視キューイング数に対するメッセージは出力されません。

監視再開キューイング数

アラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が監視キューイング数を超えた後、本設定値と同じになった時に、滞留キュー数の監視を再開します。また、監視再開時にメッセージが出力されます。

 アラーム通知滞留キュー数が10、監視再開滞留キュー数が5の場合。

 [Application Program]
 Queuing Message To Notify Alarm:10
 Queuing Message To Notify Resumption:5

4.1.2.2.5 グローバルトランザクション連携を行う場合

CORBAワークユニット上のアプリケーションでグローバルトランザクション連携を行う運用方法について説明します。

 CORBAワークユニットでグローバルトランザクション連携を行う場合、ローカルトランザクションのCORBAアプリケーシションを使用する場合の作業に加え、1、2、3、5の作業が必要になります。

また、4および6はInterstage管理コンソールを利用することができます。


 アプリケーション(リソース管理プログラム)の開発については、“アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)”、および“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

(1)アプリケーションの作成

CORBAワークユニット上のアプリケーションでグローバルトランザクション連携を行う場合の、運用方法ついて説明します。

グローバルトランザクション連携を行うCORBAアプリケーションプログラムの作成を行います。グローバルトランザクション連携を行う場合の、アプリケーションの作成方法については、ワークユニット配下外で動作させる場合と同様です。

(2)リソース定義ファイルの作成

リソース定義ファイルの作成を行う必要があります。リソース定義ファイルの作成はワークユニット配下外で動作する場合と同様です。

(3)インプリメンテーションリポジトリ情報定義の作成・登録

インプリメンテーションリポジトリ情報定義の作成・登録を行う必要があります。

(4)ワークユニット定義ファイルの作成/登録

グローバルトランザクション連携を行うCORBAアプリケーションをワークユニット定義を作成、登録を行う必要があります。

 ワークユニット定義の作成/登録については、“ワークユニット定義の作成/登録”を参照してください。

(5)リソース管理プログラムの作成/起動

リソース管理プログラムの作成および起動を行う必要があります。リソース管理プログラムの作成および起動については、ワークユニット配下外で動作させる場合と同様です。

(6)ワークユニットの起動

グローバルトランザクション連携を行うCORBAアプリケーションが設定されているワークユニットを起動します。

 ワークユニットの起動については、“ワークユニットの起動”を参照してください。

(7)ワークユニットの停止

 運用終了後、ワークユニットを停止します。

 ワークユニットの停止については、“ワークユニットの停止”を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2005 FUJITSU LIMITED