Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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2.2.6 一般アプリケーションのワークユニット

使用者が作成した、Interstage配下外の一般アプリケーションがトランザクションアプリケーションやEJBアプリケーションと同様に、ワークユニットを利用することができます。これをユーティリティワークユニットといいます。
ここでは、一般アプリケーションに対してワークユニットを使用した場合の効果、注意事項について説明します。
Interstage配下外の一般アプリケーションをワークユニットで運用した場合、以下のことが可能となります。
- 一般アプリケーションの一括起動
ワークユニットを起動するだけで、ワークユニットに登録されている、すべての一般アプリケーションをプロセス多重度分、一括して起動します。そのため、使用者が一般アプリケーションを1つずつ起動していく必要はありません。
- 一般アプリケーションの一括停止
ワークユニットを停止するだけで、ワークユニット起動により起動された一般アプリケーション群を一括して停止します。一般アプリケーションの停止については、停止方法を設定した出口プログラムを設定することが可能です。使用者はそれぞれのアプリケーションにあった停止方法を設定した出口プログラムを作成します。停止方法を設定する出口プログラムについては、“アプリケーション作成ガイド(コンポーネントトランザクションサービス編)”を参照してください。
なお、出口プログラムを設定しない場合、一般アプリケーションのプロセスはInterstageでの監視から解除され、プロセスは残ったままとなります。残ったプロセスに関しては、使用者が停止する必要があります。
- 一般アプリケーションの自動再起動
一般アプリケーションの監視を行い、異常終了した場合、自動的に同一の一般アプリケーションを再起動することができます。また、ワークユニット定義に連続異常終了回数を設定し、その回数に達すると、ワークユニットを終了させることができます。
- 連続異常終了回数のリセット
それまで異常終了した回数をリセットすることができます。リセットする場合、以下の2つの方法を使用することができます。
- 時間指定のリセット
一定時間、同一のアプリケーションが異常終了していない場合、すでにカウントしている異常終了回数をリセットすることができます。時間の設定はワークユニット定義で行います。
- リセットコマンドによるリセット
コマンドを実行することで、すでにカウントしている異常終了回数をリセットすることができます。コマンドを実行するか、一般アプリケーションよりSystem関数などを使用し実行します。
- 一般アプリケーションのプロセス多重度
ワークユニット定義に起動するプロセス多重度を指定することができます。複数プロセスを起動する必要がある場合、指定します。
- カレントディレクトリの指定
一般アプリケーションが動作する時のカレントディレクトリを指定できます。カレントディレクトリは以下のような構成になっています。
カレントディレクトリ: xxx/yyy/zzz
xxx :ワークユニット定義で指定されたディレクトリ
yyy :当該ワークユニット名
zzz :アプリケーションの実行プロセスid |
- プロセス起動パラメタ通知
ワークユニット起動時に起動を行う一般アプリケーションに対して、起動パラメタを設定することが可能です。起動パラメタはワークユニット定義に指定します。
- ワークユニット自動停止
一般アプリケーションとしてコマンドやバッチなどを使用した場合、プロセスとして常駐せず、実行後、停止するプロセスがあります。そのため、プロセス停止時に再起動せず、ワークユニット内のプロセスがすべて停止した場合、ワークユニットを自動的に停止状態とすることが可能です。これをワークユニット自動停止と呼びます。コマンドやバッチなど実行後、停止することが正常な動作であるアプリケーションに対して有効です。
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