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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書

A.3.3 シェルスクリプトのカスタマイズ

リストアの前後処理のシェルスクリプトについて、カスタマイズ方法を以下に説明します。

VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用する場合

VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用を行う場合で、業務ボリュームのマウントポイントがクラスタ業務に登録されている場合は、前後処理のカスタマイズが必要となります。

前後処理のシェルスクリプト内のマウント/アンマウント処理を、マウントポイントリソースのオフライン/オンライン処理に変更してください。

また、マウントポイントリソースのオフライン/オンラインを行ってから、実際にボリュームがアンマウント/マウントされるまでに時間差があります。そのため実際にアンマウント/マウントされるまで待ち合わせる処理(sleepやdfコマンドの結果を監視するなど)をオフライン/オンラインの成否を判定する個所の後に追加してください。

以下に前後処理のシェルスクリプトの変更例を示します

[例] リストア前処理のシェルスクリプト(OpcRestore.pre)のアンマウント処理変更

[87、96行目]

(変更前)

/usr/sbin/umount $mount_point

(変更後)

/opt/VRTSvcs/bin/hares -offline リソース名 -sys システム名

[例] リストア前処理のシェルスクリプト(OpcRestore.pre)のアンマウント待ち処理追加

[116行目]

(追加)

while /usr/sbin/df -l "$device">/dev/null 2>&1; do :; done

[例] リストア後処理のシェルスクリプト(OpcRestore.post)のマウント処理変更

[111、115、122、135、139、146行目]

(変更前)

/usr/sbin/mount $device $mount_point または
/usr/sbin/mount -F $fs $device $mount_point

(変更後)

/opt/VRTSvcs/bin/hares -online リソース名 -sys システム名

[例] リストア後処理のシェルスクリプト(OpcRestore.post)のマウント待ち処理追加

[166行目]

(追加)

until /usr/sbin/df -l "$device">/dev/null 2>&1; do :; done