リストアの前後処理のシェルスクリプトについて、カスタマイズ方法を以下に説明します。
VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用する場合
VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用を行う場合で、業務ボリュームのマウントポイントがクラスタ業務に登録されている場合は、前後処理のカスタマイズが必要となります。
前後処理のシェルスクリプト内のマウント/アンマウント処理を、マウントポイントリソースのオフライン/オンライン処理に変更してください。
また、マウントポイントリソースのオフライン/オンラインを行ってから、実際にボリュームがアンマウント/マウントされるまでに時間差があります。そのため実際にアンマウント/マウントされるまで待ち合わせる処理(sleepやdfコマンドの結果を監視するなど)をオフライン/オンラインの成否を判定する個所の後に追加してください。
以下に前後処理のシェルスクリプトの変更例を示します
[例] リストア前処理のシェルスクリプト(OpcRestore.pre)のアンマウント処理変更
[87、96行目]
(変更前) | /usr/sbin/umount $mount_point |
(変更後) | /opt/VRTSvcs/bin/hares -offline リソース名 -sys システム名 |
[例] リストア前処理のシェルスクリプト(OpcRestore.pre)のアンマウント待ち処理追加
[116行目]
(追加) | while /usr/sbin/df -l "$device">/dev/null 2>&1; do :; done |
[例] リストア後処理のシェルスクリプト(OpcRestore.post)のマウント処理変更
[111、115、122、135、139、146行目]
(変更前) | /usr/sbin/mount $device $mount_point または |
(変更後) | /opt/VRTSvcs/bin/hares -online リソース名 -sys システム名 |
[例] リストア後処理のシェルスクリプト(OpcRestore.post)のマウント待ち処理追加
[166行目]
(追加) | until /usr/sbin/df -l "$device">/dev/null 2>&1; do :; done |