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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書テープバックアップ連携編

14.4.5 テープリストアキャンセルコマンド(tbocancelrest)

テープからのリストアの実行をキャンセルします。

注意

本コマンドを使用してテープから読み込み中のリストアをキャンセルした場合、一部のデータはコピーされてしまっているため、業務ボリュームの状態は不完全な状態となり使用できなくなります。再度、14.4.4 テープリストア実行コマンド(tborestore)でリストアを実施してください。

  1. 指定方法

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstm/bin/tbocancelrest -h Server [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] [-r Restore-Device-Name] [-d Restore-Storage-Server] Device-Name

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstm/bin/tbocancelrest -n -h Server [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] Log-Group-Name[/RDB-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループに対するテープからのリストアの実行のキャンセルを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    -g

    リストア中のデータの相対世代番号を指定します。
    -v、-tオプションと同時に指定することはできません。
    相対世代番号については、14.4.7 テープ実行履歴表示コマンド(tboreqstat)で-lオプションを指定して確認してください。

    -v

    リストア中のデータの絶対世代番号を指定します。
    -g、-tオプションと同時に指定することはできません。
    絶対世代番号については、14.4.7 テープ実行履歴表示コマンド(tboreqstat)で-lオプションを指定して確認してください。

    -t

    リストア中のデータの日数管理開始日時を指定します。
    -g、-vオプションと同時に指定することはできません。
    日数管理開始日時については、14.4.7 テープ実行履歴表示コマンド(tboreqstat)で-lオプションを指定して確認してください。
    日数管理開始日時は「"YYYY/MM/DD hh:mm:ss"」の形式で指定します。「"YYYY/MM/DD hh:mm:ss"」は以下の形式となります。
    YYYY:年(4桁)
    MM:月(2桁)
    DD:日(2桁)
    hh:時(2桁)
    mm:分(2桁)
    ss:秒(2桁)

    -r

    業務ボリューム以外のデバイスにリストアした場合、そのデバイス名を指定します。
    デバイス名については、14.4.7 テープ実行履歴表示コマンド(tboreqstat)で-lオプションを指定して確認してください。

    -d

    元の業務ボリュームのStorageサーバとは別のStorageサーバの業務ボリュームにリストアした場合、そのリストア先のStorageサーバ名を指定します。
    Storageサーバ名については、14.4.7 テープ実行履歴表示コマンド(tboreqstat)で-lオプションを指定して確認してください。

    注) -gオプション、-vオプション、-tオプションのいずれも指定されなかった場合、世代管理しているバックアップ履歴のリストアをキャンセルします。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d0s6)の絶対世代番号1の履歴情報のテープリストアをキャンセルします。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbocancelrest -h server01 -v 1 /dev/dsk/c1t1d0s6
    /dev/dsk/c1t1d0s6 tbocancelrest completed
    #

注意

以下の場合、テープリストアをキャンセルすることができません。

  • 指定した業務ボリュームに対するテープからのリストアが実行されていないとき。

この場合は、通報メッセージ「swstm0157 The corresponding processing is not started or is already ended.」を出力して終了します。(終了ステータスは正常終了です。)