バックアップ時に、コピー・ストレージ・プールに同時書き込みを行うための設定について説明します。この設定は、TSMのコマンドにて行います。コピー・ストレージ・プールは最大3個まで指定可能です。
既存のストレージ・プールで、ストレージ・プール同時書き込みを行うには、以下のように行います。
コピー・ストレージ・プールの作成
コピー・ストレージ・プールを作成します。以下の説明で設定しているパラメーター以外は設定しないでください。
tsm> define stgpool <プール名> <デバイス・クラス名> pooltype=copy maxscratch=X reclaim=100 collocate=no
以下は、デバイス・クラス名に「DEVC1」、プール名に「COPYPOOL1」を定義する場合の例です。
tsm> define stgpool COPYPOOL1 DEVC1 pooltype=copy maxscratch=50 reclaim=100 collocate=no
「define volume」コマンドで、コピー・ストレージ・プールにボリュームを設定します。
tsm> define volume <ストレージ・プール名> <ボリューム名>
以下は、ストレージ・プール「COPYPOOL1」にボリューム「VOL001」を設定する場合の例です。
tsm> define volume COPYPOOL1 VOL001
ストレージ・プールにコピー・ストレージ・プールを定義
「update stgpool」コマンドで、既存のストレージ・プールにコピー・ストレージ・プールを定義します。
tsm> update stgpool <ストレージ・プール名> copystgpools=<コピー・ストレージ・プール名>
以下は、コピー・ストレージ・プールとして「COPYPOOL1」を定義する場合の例です。
tsm> update stgpool POOL1 copystgpools=COPYPOOL1
ストレージ・プールは、以下のコマンドで確認します。
tsm> query stgpool format=detail